ナユミマ☆四国遍路の旅

1回目【第55番】から逆打ち、2回目【第44~51番】 3回目に徳島【第1番~】区切り打ち開始☆

徳島4日目① へんろころがし~焼山寺アタック

 

 2019年3月9日(土)…天気予報は晴れ時々曇り。

 予想最高気温がやや高めなのが心配でしたが、

 山登りをする日には、願ってもない天候でした。

 

 そう、今日は第12番 焼山寺(しょうざんじ)へ。

 

 お遍路を始めた者がいちばん最初に心折られ、

 物理的にも転がされるということから、

 『へんろころがし』と言われ、焼山寺アタックとも称されるらしい、

 第12番への山登りを致します。

 

 まずは旅館吉野さんにて6時より朝食。。

 

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 6:16 朝食前

 

 5:20には起きていたのですが…私は朝の支度に最低でも30分かかります。

 で、遍路中で登山前なので、足指を整えたり、ストレッチしたり…

 

 

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 6:25 朝食後…今朝はこれでせいいっぱい 

 

 この後、朝食がもっと入らなくなってゆき、同席された人に、

 「ぜんぜん食べてない…」と、ささやかれることに。

 足が速い人ほど、ほぼ全部しっかり食べている…現象に気づきます。

 

 朝、早く起きてこれず、しっかり食べれない人はだらしがない…

 

 それが他人から見た私の印象なのでしょうが、

 私には私の(遅いという)ペースがあるのだから、しょうがない。

 単に早くするだけなら、

 足指に何も処置せず、準備運動も何もしなければできるだろうけど、

 そうしたら私がつらいだけなので、私は自分のペースを守る。

 

 朝から愚痴っぽくて申し訳ありませぬが、伏線というか、

 私のお遍路には記述しておかなければならぬことなので、

 大目に見てするっとスルーして頂けますと幸いです。。

 

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 左 お昼用のおにぎり(300円)を受け取り

 右 今朝は荷物が少ないので、おにぎりが潰れずに入れられる^^

 

 不要な荷物は、山を越えた向こうの宿へ送り出したので、

 リュックの中は余裕です!

 その配送費やお弁当代込みの宿泊費を支払って、いざ出発!

 ……

 って、「ん…?」

 

 玄関先で、荷物の違和感に気づきました。

 背負うとなんか…異様に重いんですよね。

 

 

普段 入れ子にしている

 

 のですが、この黒リュックに、不要な荷物を入れて送ったのです。

 おかげで軽くなって喜んでいました。

 それなのに、背負った途端…

 …

 私 『あれ? なんか重い…!?』

 

 肩に掛ける位置が悪いか左右のバランスがズレているのか、

 お弁当のおむすびがよほど重いのか(笑)、

 いろいろ調整してみるのですが……すればするほど、

 荷物の重さが体に伝わってきます。

 

 私 『おかしい…これでは山は越えられない…!』

 

 いま背負っている荷物は、絶対、必要なものだけですから、

 これらを持たずに山を登ることはできません。

 どうして、より、どうしたら持てるかを考え巡らせました。

 そこで、気がついたのは…

 

重心が直下に

 

 リュックをどけた分、

 重心が真下にズドンと落ちてしまった様なのです。

 個人の体感ではあるのですが…

 しかし、ヘンです。

 実は、荷物の最底部には衣類を入れ、底上げしているのです。

 私 「荷物って軽いものを下にすれば軽くなりますよね??」

 宿の人 「そう、聞きますね」

 おかしい、何故だ…

 

 私 『もっと、底上げすればいいんじゃ??』

 

 そこで思いついたのが、宿へ送っていた荷物に入れていた、

 新聞紙を丸めたもの

 

 今回のお遍路でかぶっている菅笠。

 これを通販で買って送られてきた際…入れてくださってたんですよね。

 

 

通販 この箱に入ってた

 

  宿に、登山靴と杖を送る際、杖が折れるのを心配して、

 丸めた新聞紙をそのまま使いまわして入れてたんですよ!

 新聞紙なら宿にもありましたが、(そう言って頂けた)

 部屋に置いてあったので、急いで取りに戻りました 三3

 

 

丸めた新聞紙で底上げ

 
 結論から書きますと、
 
 私 「うそみたいに軽くなった!!」
 
 入ってる荷物は同じなのに、
 厳密には新聞紙3コぶん重くなっているのに、
 ウッソみたいに軽くなったのです!
 
 ……この間、5分程度。
 今回のお遍路でいちばんのピンチを越えた出来事でしたが、
 その間、たった5分でした。(笑)
 
 しかし、山を越えたところでまた、ある事態が発覚するのですが……
 
 
 何とか『遅くても7:10』には宿を出て、昨日のうちに行っておいた、
 第11番 藤井寺へ。
 
 
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 左 ここまでのコンディションをみて膝サポーターを巻くことに

 右 欧米人に道案内をしていた青い背中の人…てっきり日本人と思ったら台湾の人でした。

   この後、ほぼ一緒に登山します。


 駐車場(山門より手前)にあるWCが、山に入る前の最後のお手洗いです。
 もはや寺というより、登山口という感覚に、私はなっています。(笑)
 
 私の登山経験は、歩き慣れている人に連れて行ってもらうレベル。
 ひとりで山歩きをした経験がなく、というか初めてです!
 そういう意味でもドキドキです。
 
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 左 藤井寺はホントに藤が由来だった(昨日は気づかず)
  7:20 登山口
 

 f:id:nayumimahenro:20190330095845j:plain「お大師様、いってきます…!」

 
 おだいしさま~♪ くじけませんよ、女の子です…
 あの替え歌を心の中で歌います。
 
 
 登り始めにも、撮影したくなる光景がありましたが…
 歩くペースを掴む為にスルーしました。
 
 やがて、車道に出ました。
 すると、向こう側の宅地から、朝の散歩らしい、おばさまと出逢いました。
 おばさまはたくさんのお遍路さんと話し慣れているらしく、
 「数年前にもここであなたに会った、と、言われることがある」と、
 笑いながら、おっしゃっていました。^^
 
 
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  7:43 端山休憩所(というらしい)標高225地点
 
 木が茂っていない眺望のいい場所は、もっと下のところにありました。
 (H100地点かな? へんろ地図にあるHは『標高』なのだと二巡目の方から教わりました^^)
 

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 おばさま 「せんすいきょうを通って来たなら…」

 私 『仙水峡?……この辺にあったっけかな??』

 

 そういう地名かと思ったんですが、

 潜水橋(せんすいきょう)のことだと気づきました。

 沈下橋(ちんかきょう)と認識していたんですよね。

 

 どちらも同じ意味らしいですが、

 地元の方が「潜水橋」と呼んでるなら、昨日のは「潜水橋」ですね。

 今後、沈下橋の方が通りがいい場所では『沈下橋』と表記しますね。

 (後日追記 徳島では『潜水橋』、他では『沈下橋』と呼称するらしいです)

 

 そう、それで、その潜水橋が見えてるみたいです。

 第一番札所から歩いてきた辺りも…あそこをずーっと歩いて来たんだ。

 これからもっと先を行き、山を越えるのね……そう思って眺めました。

 おばさまとは、ここでお別れしました。どうか、いつまでもお元気で!

 

 そうして、本格的に山の中へ…

 登山口手前にいた、青い男性に遭遇(というか追いついた)しました。

 あの時、欧米人に地理を説明していたので、てっきり日本人で、

 もしかしたら、この辺に詳しい人かと思ったので、声をかけたら……あっ。

 

 青い人 「エー……ワタシ、ニホンジンジャアリマセン」

 私 「そうみたいですね…」

 

 それでも、軽装で本格的なお遍路装備だったので、

 海外から就労に来ていて休日にお遍路をしている人かと思い、

 私 「ワーク?(仕事で来日中?)」 

 と、尋ねたところ、

 ウォーク(歩き?)と伝わったっぽく、まぁ、いいやと思いました。

 私の英語力はこんなものです。

 

 

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 8:32 長戸庵 標高440

 

 長戸庵(ちょうどあん)です。

 しかし、お寺というより、第一休憩所みたいな感覚で私はいます。

 

 ここは女性用のWCのみあります。

 しかも小便用で(もっと身も蓋もない書き方をされていました(笑))、

 ティッシュを捨てるの禁止。

  『紙に見放されたものは 自ら運をつかめ』という貼紙もあり。

 なるほど…ティッシュは持ち帰りました。

 もともと山歩きの時はそうしていますし。

 普段なら絶対にしたくないので、捨ててった人の気持ちもわからなくもない。

 ここではいけないんですけどね。

 ボランティアの方が運営されているWCなので。

 

 f:id:nayumimahenro:20190330143804j:plain 標高…じゃなく身長155cmです

 Q 膝サポーターはスパッツの下に履くものでは?…

 A そうするとズレた時に直しヅラい為、あえて上から装着中

 

 ここで、旅館吉野で一緒だった、

 「よく東京か千葉かわからないと言われる地名」から来た女性と邂逅。

 「それって東京か千葉?」と、思った地名なので、

 『それって東京女子』さんと、仮名をつけさせて頂きます。(すみません)

 その方に撮ってもらいました。

 彼女は歩くペースが速く、この後、私が追いつくことはありませんでした。

 

 登山口からの青い人にも、「写真、撮りましょうか?」と声をかけて、撮影。

 この人は台湾から来たYさんという男性で、今日、泊まる宿も一緒でした。

 この方も申し訳ないけど、『青い人Yさん』と、仮名をつけさせて頂きます。

 (ホントすみません)

 

 このお二人は、仮名をつけてまで記述しておかねばならないほど…

 後々まで登場されるのでした。(笑)

 

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 8:48 屋根付き展望所 本当に遮るものがない眺望!

 

 今日はいいけど、雨の日は、屋根がある場所は重宝です!

 

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 真ん中に川島潜水橋あたりが見える

 

 川島城という城が目印になって、わかりました。

 昨日、土手を私は歩いたので、そのお城は見ていないんですが、

 今日、ここで補完されました。(笑)

 

 f:id:nayumimahenro:20190330152134j:plain 遍路道らしい道

 

 ずっと、こんな道が続くわけではないのですが…

 『焼山寺へのへんろころがし』として、よくこういう景色が紹介されるので、

 こういう山道なんだと思ってしまうわけです。でした。

 

 ふつうの山道、いきなり車道みたいな道、と、歩く中、

 異様なものに遭遇しました。それは……

 

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 9:34 バリィさんの分岐

 

 f:id:nayumimahenro:20190330152552j:plain 「バリィさん!!」

 
 愛媛県今治のバリィさんが…何故、徳島の山中に??

 

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 しかも、なんか刺さってる……瀕死?? 

 

 触ってみますと……「硬っ!!」 めっちゃカッチカチでした。

 私の家には、頂きもののバリィさんぬいぐるみがあるので、

 この尋常ではない硬さがわかります。ました。

 この日歩いたお遍路で、私がいちばん喰いついた人だと自分では思います。

 ^^;

 

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 9:50 柳水庵 標高500

 

 柳水庵(りゅうすいあん)…私には第2休憩所。(笑)

 ここは見た目がコレですが、ちゃんとお手洗いもあります。

 

 

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 プチプチは便利な敷物^^ 濡れた地面に荷物を下ろす時も使えます。 

 山歩きの人に教わりました。

 

 さっさと行く人は行きますが、逸る気持ちを抑えて、

 自分は20分休憩すると決めて、休みます。

 靴も靴下も脱いで、足を投げ出し足首まわすなどして休んでいたら…

 小屋にもたれて倒れている様に見えたらしく、覗きこまれてしまいました。

 あ、いや、すみません、この通り休憩中です。。

 

 一旦、車道に出る道を下りて、

 また標高500から745に向けて、いっきに山を登ります。

 

 

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 左 清々しい山道ですが…

 右 寝てる場合じゃない 正直しんどい最中(びっしょり汗)

 

 山歩きって……

 日頃の運動不足がたたってしんどいとか、何かしら苦しい思いはしますが、

 非日常の中にいる為、結局、レジャーとして楽しめるものなのに…

 ここでは、現実の世界で生きている時と同じくらい、キツかったです。

 日常で、やりたくない仕事をしたり人間関係に苦しめられてる時よりマシ、

 という感覚がなくて、

 それと同じくらい、キツイ感覚のこんな山歩きは…初めての体感でした。

 

 『何故? ここがやっぱり修行道だから…?』

 

 お遍路以外の、日帰りハイクの人やトレイルラン練習中の人もいます。

 彼らに悲壮な気配などありません。

 ここが気軽に歩ける山の部類なのだと察しられます。

 

 『ここを通ったお遍路さんの苦しみに、同調しているのかも…』

 

 と、ちらっと思いました。

 

 昔はもっと、逃げ道や抜け道がなかった時代だった筈です。

 その時代の人には、レジャー感覚などなかった筈……どこまで行けども、

 苦境にある人間は、苦境にいることを強いられる世界…

 そんな国だった筈。

 

 そういう昔の人間の苦心が凝縮され、

 独特の凛とした空気があるとしたら…

 

 

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 10:58 お大師様への階段

 

 浄蓮庵(じょうれんあん) 左右内の一本杉 標高745地点です。

 

 ②につづきます!

 

nayumimahenro.hatenablog.com