ナユミマ☆四国遍路の旅

1回目【第55~52番逆打ち】、2回目【第44~51番】 3回目に徳島【第1番~】区切り打ち開始☆

高知4日目 ずっと海辺のつもりが峠道~山の麓~なはり②

 

 2020年(令和2年)4月6日(月)通算⑱日目 晴

 

 本日は、寺間歩きと言うのでしょうか?

 札所(ふだしょ)近くまでは行きますが、

 打つのは翌日にしますというところまで歩きます 三3

 

 因みに今更ですが、お遍路業界(?)では、

 お寺(札所)に参拝する = 『打つ』 と、言います。

 

 以前、お遍路同士で、

 「~まで打った」「~で打ち止め」 などと、話していたところ、

 居合わせた一般の方から、

 「ちょ、待てよ。お寺に行くことを『打つ』って言ってんの?」

 と、尋ねられたことがあったもので。。

 (こんな聞き方↑じゃなかったですけどね…☆)

 

 

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 6:55 朝食
 

 今日の朝ごパンは、昨夕、□ーソンで買ったコロッケパン。

 ほら、また茶色いもの食べてる……あっ、この日の昼もだ。(笑) 

 ま、それは数時間、数行後のお楽しみとして…。

 

 7:40にホテルを出…る際に、

 お昼に戻って来て部屋に入るのはアリ? かを尋ねましたら、

 昼頃には掃除も終わってるだろうからOK というお返事でした。

 そんな聞き方、答え方じゃなかったけど…(笑)

 

 バスに乗って、昨日の打ち終わり地に戻ります 三3

 

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 8:14 立石バス停リターン

 何故に、こんな何も無いバス停で打ち終えたのか…。

 

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 昨日も世話になった公衆WC

 

 歩いて1~2分の場所に↑があるから。この先、6.3㎞先までWCないんですよ。

 どうにかなるか~というより、どうにかする歩き方をするしかありません。

 で、歩き始めます!

 

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 8:36 平岩

 

 バスに乗っている時に『平岩』という地名(バス停)があるのを知りました。

 確かに、平たい岩がある……これのことでしたか!

 社があるということは、何かの伝承があるんでしょうね。知らんけど。

 

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 8:52

 

 昨日から、ほぼ同じ景色が眼前に…いや、でも、確実に高知(市内)に向かっています。

 室戸岬から、どんどん離れていく……淋しい様な。

 けど、高知でもきっと、別のいろんな出会いが待っているはず…!

 

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 9:07

 

 この↑潰れたっぽい(たまたま休業だっただけでしたら、すみません!)、

 ザキヤマショップを目印にしていました。厳密には、その少し先で……

 

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 👉歩き遍路道標示あり

 

 はい、ここから右、遍路道(旧道)ですっ!

 

 私は55号線沿いにある羽根岬・公衆WCに寄らなければならない身ゆえ、

 旧道を歩いても、いずれ何処かで戻らないといけないので……

 このまま55号線道路を歩いても、よかったのですが。

 

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 『いつも思う……公民館のWCは、借りていいのか?』

 

 公共施設だと認識しているので、借りていいと思うし……

 地元(県内)なら、ばんばん借りてます。

 (一度だけ、貸せないから公衆WCに行ってと言われたことはあります)

 

 けど、他所だと、余所者には貸してもらえないんじゃないか、

 地域の人の施設だし…と、躊躇してしまうのです。

 当然、『ここで借りれたらなぁ…』とは思いながら、素通りです。

 

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 これは 一件から数分後に撮ったもの

 

 この画像↑ 少し先を歩いている時に、

 荷押し車と歩いているおばあさんと遭遇、会釈して通過しました。すると、

 「へんろ道はあっちよ」 と、反対方向を指差されました。

 

 私 「WCに行きたいので、岬の道を行こうと思ってます」

 おばあさん 「公民館で借りたらいい。おへんろは皆、そうしてるよ」

 え~~っ、いいの?!

 

 かくして、先出の公民館に戻ります。ました。

 受付(窓口?)の職員さんに申し出たところ、「どうぞ^^」

 丁度、居合わせた、これからカルチャー教室?らしい、おばあさま方にも、

 「がんばってな」と、声を掛けて頂きました。

 どう見ても余所者だし、このご時世なのに……親切にして頂けて嬉しかったです。

 

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 9:30 公民館・再出発

  

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 見落としていたへんろ道標示👉 

 

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 右 →の方はこの景色   左 歩き遍路 お杖に見えるので影だけは『お遍路』さん

 

 先出の荷押し車のおばあさん、いままで親切にして頂いたお年寄りの方には特に、

 長生きして、(長寿が幸せなことかは人それぞれなので)ギリギリ迄、

 お元気であられることを本気で願いました。

 

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 9:39 峠への登り口

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 こうして、期せずして、峠道を行くこととなります。ました。

 

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 9:49 峠の上から 来た方面を望む

 

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 歩かなかった岬の方を望む 

 

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 珍しく 逆打ちお遍路さん 

 

 峠を通ってなければ、絶対に出会わなかっただろう逆打ち・お遍路さん。

 ここで会えたからと言っても、お互い会釈だけして、会話無しに過ぎ去って行かれた。

 そういう、ご縁。

 

 峠の道は途中、草ボーボーで『ここ絶対、ヘビいるw』みたいな道を歩くことに……

 4月の初めでこれじゃあ、あんまり人が通らない道なんだろうなと思いました。

 まぁ、自分も、海辺の羽根岬を通るつもりでしたしね。

 

 で、家の墓所が近くにあるらしい年配男性が、チェィ~ンと草を刈っておられました。

 近づいていくけど、機械音が大きくて足音は聞こえないし、見えていない様子。

 下手に近寄き過ぎると足を刈られてしまうので、

 『さぁて、どうしよう…』と、思っていると、

 気がついて、ニコッと避けてくださりました。作業をお邪魔して、すみません。

 この方のおかげで、この区間は歩きやすい遍路道にもなることでしょう。 

 

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 激坂46 

 

 画像では、何をどう見てもへのへのかっぱぐらいの緩やかさでしょうが、

 結構な下り坂でした。(それを激坂と言う)

 雨の日はホント、危ないやつだと思います。「気をつけてな」…ですね、正に。

 

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  加領郷(かりょうごう)の集落が見えてきましたっ

 

 読み方知ってるから読めたけど、書けないタイプの地名。

 

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 その加領郷集落内 かわいい橋の欄干  金剛杖に見えて、実はトレッキングポールだった私の『お杖』

 

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 10:32 御霊跡(ごれいせき)

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 黄色い遍路地図本に載っている、御霊跡(ごれいせき)。

 どんな伝説が……と、堂を回り込んで見たけれど、

 地元の方用の参拝所という印象でした。WCなど無し。

 

 ……いえ、無くても大丈夫なんですよ、さ、さっき公民館に寄ってきたんだから、

 お手洗いに行きたいわけ、ないんだからね…っ!

 と、

 内心で少し焦っていたら、後ろから、歩き遍路さんが来るではないですか!!

 えっ、いつから追いついて来られたんだろう? 

 あ、休憩してたからか。(足指の肉刺を手当てしていました)

 

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 10:44 またプレートのデザインが変わりました 数字は何を示しているのか、謎

 

 追いつかれて、ご挨拶。しばし、お話します。

 中部地方から来られた、濃青バックパックの順打ちお遍路さんでした。

 以下、濃青30さんと仮名で呼ばせて頂きます。

 

 結構、多めの荷物を持っていらっしゃるので、

 「何リットルですか?」

 30リットルとのことでしたが、それにしては小さく見えるので、

 「○ンベルのバックパックはスリムですよね。いいなぁ…」

 

 で、

 数日前、20リットルさんに30リットルは煩悩の重さと言われた話をしてしまい、

 後で…いまでも後悔しております。

 いきなり会って、30リットルは煩悩の重さなんて、

 言われたくはなかったことでしょう。(笑)

 

 「私も30リットルなので、○ンベルの小さいのに替えたい」という話だと、

 話の前後から伝わっているとは思いますが……。

 

 少しの間、一緒に話しながら歩いていましたが、

 私 「私はいいですけど、歩くペースが違いますよね。大丈夫ですか?」

 濃青30 「いえ、そろそろ……今日中に27番を打てなくなるので」

 と、先を行かれました。

 

 私は、第27番 神峯寺の麓まで、行けるところまで行く予定ですが、

 濃青30さんは、第27番を打って、その麓の宿に泊まるそうでした。

 まぁ、それが普通(の行程)ですよねぇ…。

 奈半利(なはり)で2連泊する私が不思議さん。荷物を置いて身軽になれるのが利点ですが。

 

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 11:01 555 GOGOGO ゴロがいい……先を行かれる濃青30さん

 

 人と話をしていたら、お手洗いに行きたいとか、しんどさが紛れるので良かったです。

 今春はしょうがないけど、 やっぱりもっとお会いしたかったな、お遍路さんと。

 

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 11:17 更にゴロのいいやつに遭遇しました

 

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 11:27 ショップヨシダ

 

 お手洗い的にもですが、ここでお昼を調達するつもりで寄りました。

 昨日、バスで移動中に、この店の存在に気づいて、

 『あれは、いい店なんじゃないか?』と、思って、Gグルマップで検索したら、

 手羽先が旨いとかで好評価みたいでした。(堂々と店先にも書いてあるけど^^)

 

 実際に来て見たところ、お遍路が休める広めの休憩所が店内にあったりして、

 これはいい昼食POINT。

 

 けど、私は泊まっているホテルが近いので、一度戻ることにしました。

 

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 本日の宿もホテルなはりです!

 

 11:45~に、ホテルに戻ったら……部屋の掃除が終わってなかった(;。;)。(というか掃除中)

 まぁ、そんなこともあるよね。(笑) 

 ロビーで待たせてもらって、終わったというので部屋へ……すると、

 他の部屋を掃除する係の方々と、鉢合わせしてしまいました。

 

 係の方 「申し訳ございませんでした。で、この後も騒しくすると思います」

 私 「とんでもないです! どうぞ気にせず、お仕事されてください。

 こちらこそ、変な時間に戻ってきて、すみません

 

 まったく、それだよ。(笑)

 

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 12~13時 お昼休み

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 @90円 手羽先×2 @110円 串カツ @150円 旭松とん汁

 

 また、茶色い物ばっか食べてる!! ……そだねー、これは茶色い。(笑)

 で、評判の手羽先は……塩味タイプ。

 お遍路さんは、これ目指して歩いて来て、昼にガッツリ食べて行くか、

 買っておいて、夜にビールと一緒に食べたらサイコーだろうと思います。

 茄子とか赤ウィンナーを揚げた、串カツも美味い……特に衣が秀逸。

 ザッ・揚げ物!!というかんじで、ここ数日のフライ要求が完璧に満たされました。

 

 f:id:nayumimahenro:20200425150722j:plain 他に ショップヨシダで買ったもの

 

 さっきのショップヨシダで、郵便局マーク〠が表示されていたので、

 もしかしてレターパックの扱いがあるのか尋ねたら、ありましたので、買って来ました。

 これから数日間、確実に要らないものを次の宿に送付することにしました。

 

 それを脇に抱えて、寺間歩き遍路に再出発 三3

 

 奈半利の郵便局は……国道沿いにはなくて、

 少し入った場所というレベルでもない、小さな通り沿いにありました。

 この町のつくりは本当に謎。何処が中心? どういう成り立ち??

 怒って言ったり思っているんじゃなく、ただただ、謎。

 

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 そんな奈半利川奈半利川を越えていけ

 

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 ごめん・なはり線の鉄橋 

 

 明日は奈半利駅から鉄道に乗って、高知市内へ移動する予定だったので、

 駅で時刻表をもらって来たんですが……この後、予定変更することになったので、

 結局、奈半利駅ホームに上がることはありませんでした。

 なので、奈半利駅のちゃんとした写真がないです。ごめんなはりこちゃん(;。;)

 

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 13:27 田野町

 

 川を越え橋を渡ると、そこは田野町だった。

 失礼ながら、奈半利より、よっぽど拓けている印象。大型店舗が国道に沿っているから。

 

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 駅前も拓けている印象 道の駅があるからか

 

 田野の道の駅では、お弁当とか評判らしいです。

 中でも、すり身バーガーという品物が。……でも、昼過ぎたからか、見当たりません。

 私 「評判の、魚のすり身が挟まったパンは売り切れですか?」

 店の人 「は? …あぁ、お隣のお店ですね」

 私 「! 別のお店でしたか……たいへん失礼しました(>_<)」

 

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 すりみードッグはこちらになります(間違った日本語)

 

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 すりみードッグ……魚のタラベースのすり身をカツにして、パンに挟んだもの。

 

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 イートインスペースもあり、ここでランチもよかったなぁと。

 先出のヨシダショップに始まり、奈半利の町中に休憩所&近辺にほか弁と□ーソン、

 そして田野の道の駅と、この付近は、お昼どころには困らない印象です。

 

 と、ここまで書いておいて、私は明日の朝ごパンとして持ち帰りします。(笑)

 

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 13:59 水色の陸橋があって その向こうに突如、現れたWC 八幡前というバス停にて

 

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 14:10 安田町

 

 安田と出されれば、安田レイを思い出す。大サーカスとか全然、思わない。

 

 

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 ちょっと位置関係がよくわからなかったけど、有り難い(*^o^*)お手洗い案内。

 歩いて35~40分、行けばわかるさ。(多分)

 

 お接待所は……新型コ□ナの影響で閉まっているというか、

 普段通りには機能してなかったかもしれません。人がいなかったり、食べ物はなかったり。

 

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  14:20 太陽のお遍路

 

 完全にピントが人外に当たっている画像ですが、なんか好き、これ。↑

 左膝がいつも歪つに写っているのは、膝サポーターを緩く巻いているからです。ボコッとなる。

 だけど、格好を重視してキツく巻くと、膝下がガッチガチに痛くなるので無理。

 

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 本日の海  

 

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 この辺り、釣りが有名なんですね? でも、これは川釣りのように見えるけど…

 

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 14:35 安田

 

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 橋より左は海で、

 

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 右は、完全に川。

 

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 安田川……鮎おどる清流

 

 なるほど、さっきの絵は鮎釣りを描いていたものなんですね。

 

 この先、輝るぽーと安田という小じんまりした道の駅に寄りました、が、

 昼過ぎでコロナ対策の所為か、ひっそりして、画的にしょうもないので画像は割愛します。

 

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 14:47 安田まちなみ交流館・和

 

 そこから1~2分のところにも、お遍路休憩所が。

 こちらは、内部見学は有料だけど、お手洗いは借りれるそうで……

 そこまで尋ねておいて、ただ帰るのも何だったので、お借りしました。

 お手洗いだけは現代風に改装済みでした。

 

 外のベンチで時刻表を眺めていると、職員さん?と通りすがりの住人の方に、

 どうやって帰るのがいいか相談に乗ってもらいました。(笑)

 ごめんなはり線の鉄道もバスも一時間に一本ペースだし、乗る場所が離れているので、

 3時の鉄道に乗れなければ、30分後のバスに乗ればいい☆みたいなことが出来ないのです。

 

 結局、バスに乗ることにしました。今日もかなり楽して、早めに帰宅\(^o^)/

 いいけど、ツケが回ってくることになるよ…。

 

 道中、土佐鶴の本社工場らしいところを通過しましたが……画になる景色は無し。

 何も撮りませんでした。

 

 

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 15:14 第27番札所への分岐

 

 まっすぐ第27番札所へ行くのなら、☞通りに右へ進みます。

 が、荷物を預けたいのなら、このまま真っ直ぐです。

 

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 地場産品直売『神峯』

 

 こちらの売店↑で、荷物を預かってもらえます。

 私は宿に荷物を置いて来ているので身軽だし、今日は札所まで行かないのですが……

 すると、「だったら明日、荷物を預かりますよ」と、言われました。

 え~っ? あ、そうか……そうしたら、ホテルに荷物を取りに帰らなくていいのか。

 朝は7時半過ぎには開いているとのことでしたので、よく考えますと言って、撤退。

 

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 15:20 歩き遍路さんが通過

 

 とっても見づらいでしょうが、遠くに歩き遍路さんが写っています。

 この時、15:20……日没18時半ぐらいなので、これから登っても、余裕のはず。

 それなのに、私は帰ります。(笑)

 

 第27番札所 神峯寺さんは、今回の2020春遍路で一番楽しみにしていたお寺なので、

 昼遅くに疲弊して登って、帰り道を焦るかんじで行きたくなかったんですよね。

 朝の清々しい時間に行きたい! そう思っていて。^^

 

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 15:30 唐浜東バス停

 

 明日、またバスで戻ってきて……って、僻地バス路線は運賃が割高!

 今後、バスに頼る行程は、時間的にも金銭的にも控えた方がいいなぁと思うのでした。

 かと言って、無理して歩くのも考え物ですけどね…。

 

 15:45のバスに乗って、16時にホテル最寄りのバス停に到着。

 鉄道だったら、奈半利駅から20分ぐらい歩くことになっていたので、

 この日は本当に楽ちん♪でした。

 

 

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 ホテルなはりの浴衣 & 部屋付けのリンスインシャンプー

 

 ホテルに帰着、16時から大浴場利用可能なので、早速、入りに行くと……

 何か見覚えのある気のする、ピンク色のゴムを頭に付けた女性が……

 女性 「あれ? ……昨晩もいらっしゃいませんでした?」

 私 「ですよねー…(^_^;)」

 時間も(ゆうべと)全然違うのに、お遍路の鉄則『会う人には会う』が、

 こんな場所でも…。(笑)

 

 さて、2日目の今日は夕食を付けていたので、18時にレストランに行きました。

 

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  まぐろ定食 レストランだと2100円相当(お遍路プランで宿泊)

 

 これも、お酒に合いそう……だけど、連日、バス代で散財しているからなぁ…。(笑)

 

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 じっと酒MENUを見る。。(笑´∀`)

 

 お酒の味は好きなのだけど、具合が悪くなるのでたくさん飲めない、私。

 宿で飲めば部屋にすぐ戻れるので、ホテル飲みはいいチャンスなのだけど……

 と、

 ふたつ隣の席の男性が、「…フゥ~ッ」と、感慨深げにお酒を飲まれています。

 

 まだ、外は明るい18時過ぎ……こんな早い時間に、

 結構なピッチで酒を嗜んでいる一人客は、おそらくお遍路に違いありません。

 そんな風に思って、お声を掛けさせて頂きました。(逆ナンパではないです(笑))

 

 やっぱり、お遍路さんでした。但し歩きではなく、車遍路だそうでした。

 

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 左 中トロを含む刺身  右 マグロの皮酢 

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 左 マグロのたらこみたいなの(名称不明)  右 わた天


 マグロをいろいろ味わえる定食、特に『わた天』というのを楽しみにしていたのですが、

 何というか……中国の揚げ菓子みたいな甘さ。

 「衣に味が付いているので、そのままお召し上がりください」と、言われたのですが、

 すみません、わさび醤油にひたひたに浸して食べてしまいました……そうすると、旨し。(笑)

 

 

 ふたつ隣の席の男性、Nさんとは、

 お遍路は程々のペースでやればいい、無理し過ぎると修行ではなく苦行になる、

 という様なお話をしました。(^o^)

 

 それから、

 「今回の2020春遍路は行けるところまで行きたかったんですが、

 薬師如来様×3になる札所で新型コ□ナの消滅祈願をして、帰るつもり」

 ……というお話をしました。

 自分のけじめの付け方として、この時点で、そういう行程に決めていたのです。

 

 Nさんは結願まで、あと一週間ぐらいで行かれるそうですが、

 私は、まだ当分、先……いいな…。

 けど、いまの社会情勢では、歩き遍路は88番まで行けるかどうか…?

 

 【追記】 

 4月半ば過ぎ、四国八十八ヶ所内で閉山や納経所を閉める札所が出る。

 17日~ 全国に緊急事態宣言が拡大されたのを受け、

 八十八ヶ所霊場会では、全霊場の閉鎖を検討するも、各地の状況をふまえ、

 札所により対応は異なることとなる。

 通常通りもあれば、閉山とする札所もあったが、大多数は納経所のみ閉鎖となる。

 以降、参拝者には自粛を呼びかけ、以降、実質『お遍路は自粛』となりました。

 

 

 食事終わり、

 Nさん 「結願まで、無事に行けます様に……」 と、

 席に近づいて来られ、ただ事ではない気がして、こちらも立ち上がると……

 

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 錦の札、金の札!!(撮影許可は頂きました)

 

 なんと、取り出されたのは、まさかの錦の札・金の札でした。

 相当、回られているのは、お話から伝わってきていましたが……

 また、たまにこういう機会があるとは聞いていましたが……

 自分に、こんな早くに頂けることがあるとは、夢にも思いませんでした!

 

 錦の札は100回以上、金の札は50~99回巡礼されている方が使用されるもので、

 札所の納札箱から盗まれ、転売されるほど価値の高いものなのです。

 それだけの回数を巡礼している人の納め札だから、功徳があると思われているそうで。

 

 けれど、Nさんは、「その、納めた人間の『業』をもらうことになる」からと、

 盗む人に遭遇した時や、欲しいという人には差し上げているのだそうです。

 

 うわぁ、こんな時に限って自分の納め札を持ち合わせていない(>_<)! 

 (宿泊料込みの夕食なので財布も持って来てなかった(汗))

 

 でしたが途端に、自分のなんかただの白い紙屑に、本心から思えてしまい、

 「○○(本名の苗字)と申します、ありがとうございます!」 と、

 申し上げるのが精一杯でした。

 

 絶対、結願まで行くし、修行はしても苦行はしない、

 楽しんで進むお遍路になる(こんなこと公言したら怒られるかもしれないのだけど)と、

 あらためて心に決めた夜だったのでした。

 

 

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 夜桜とマグロ……思い出深い夜となりました

 

  【2020年4月6日(月】 

 室戸岬の気温 最高15.8℃ 平均10.9℃ 

 歩いた距離 約18~19キロ

 

 07:40 ホテル出発

 07:45 法恩寺通バス停 乗車

 08:05 立石バス停 下車

 9:30~40 羽根公民館(WC)

 10:40 御霊石

 11:30 ショップヨシダ

 11:45~13:00 ホテルなはり昼休憩

 14:45ぐらい 輝るぽーと(WC)

 15:05 和館(またWC)

 15:30 唐浜東バス停

 15:45 バス乗車

 16時過ぎ~ ホテル帰着

 18時~ レストランで夕食

 

  高知5日目に続きます! 明日は第27番札所 神峯寺・神社を訪れます(^▽^)!