2019年4月11日(木)…晴
本日、広島に帰る予定でしたが、高速バス予約を明日に変更、
宿も、ふれあいの里さかもとさんに泊めて頂くことになりまして……
さかもとさんのロビーで別格③番への道の説明を受ける
別格第③番 慈限寺(じげんじ)…へ行く為に、予定変更をしているのですから、
約1時間半、お手洗いがない山道に不安を感じようとも、出発するのでした 三3
10:54 出発~
さかもとさんを出て……床屋さんを過ぎ……
緑6さん(左)、ブリティッシュ・ブリッジさん(中央・右)
そして私の4人パーティです。
まさかの『旅の仲間』が爆誕したのでした。
どっちがブリティッシュで、ブリッジさんかは聞かないでくださいね、
そこまで考えて仮名をつけておりませんから。(^v^)
しかし、脚が長い人と健脚の方と一緒……私は足手まといにならずについてゆけるのでしょうか。
また、このメンツでは、究極秘儀『山の中でお花摘み』を発動することもできません。
ドキドキが止まらないのは、山道を登っているからだけではないと思うのは、私だけ……
(そりゃそうでしょう)
家の前がこんなかんじの絶景という家の前にて(日本語が大変だ~)
ちょいちょい間違え易い場所があるそうで……
ロープで仕切ってくださっています。^^
冷静によくよく見れば標示も出てるんですけどね^^
ふり返って見た時(帰りはこの景色を通る)
ロープがないと確かに、わかりにくいかと……これはとても助かりますね。^^
11:35 ! 歩き遍路は側道へ
! 別格20霊場専用だ?!
いままでも見てたけど、そうと認識できなかったのかもしれませんけど……
慈眼寺への歩き遍路道は、こんな舗装路や広域農道と山中を交互に歩く道でした。
11:45 山中にあったお遍路さん休憩所
ここを見学がてらの休憩です。(笑)
外人さん達にオールド日本の器具を説明する緑6さん
使い方をフル日本語で説明ですが、身振り手振りが入るため、理解できた模様です。
こういう器具の使い方がわかる人も、どんどんいなくなってくんだろうなぁ……
そこに道具があっても、どうやって使うのかがわからない、というね。
因みに私が使い方を説明できるものは、洗濯板と黒電話ぐらいでしょうか。
機織り機とか、織物を織るものというのはわかるけど、糸の通し方とかわからないので。
ミシンは大丈夫です。足踏み式も使えます。何の自慢かわからないけれども。(笑)
こんな山道もあり
雰囲気のある谷間を渡す橋
ブリティッシュ・ブリッジさん……お一人が遅れをとっています。
そのおかげで、私がいちばん遅い人…になることから免れております。
彼らとは2日前から抜きつ別れるを繰り返していたのですが……そんなこんなで、
ペースが一緒になるんでしょうね。
というか、2日前からそんなで、遂に今日は一緒に歩いているのって……不思議だなぁ。(笑)
最後尾の次は先頭をゆくブリティッシュ・ブリッジさんの一人
登りが苦手なのか遅いけど、平坦な道ならスイスイと早足……みたいです。
脚が長い方の方が遅いぐらいですもん。
この二人はこうしてバランスが取れているのでしょうね。…多分。
因みに、どういうコンビなのかはわかりません、察することもできませんでした。
12:20 いよいよ慈眼寺駐車場に到着!
その前に、観光バスに追い抜かされました。こんなデカいバスが登って来れるぐらいの車道なんですね。
因みに篠栗……福岡のバスでした。そんな遠くから、おつ(かれさま)です。
別格20霊場第③番 慈限寺(じげんじ)…
大師堂
緑6さんが、どうも本堂だと信じていらっしゃる様なので、
「これはたぶん大師堂だと思いますよ、弘法大師って掲げてあるし……」と言うと、
「あっ、ホントだ」となったので、
六回も四国八十八ヶ所を巡っている方でも勘違いする境内配置となっております、と、
お伝えしておきたい気持ちです。
私も、いちばん最初の時に、本堂と大師堂の見分けがつかないのだと言った時に、
「大師堂には『弘法』とか掲げてある」と、先輩お遍路さんに教えてもらったので、
以降、気をつけて見られる様になったわけですが。
本堂は、ここから歩いて15分の山中にあるそうです。
本堂そして穴禅定への道
穴禅定(あなぜんじょう)って…??
大師堂の隣にある売店にて受付 お手洗いは隣接のWCで済ませておきましょう!
慈眼寺名物とも言える?
慈眼寺までせっかく来たのならやった方がいいとも言われるが、
人によっては、二度とやりたくない、精神を病んだとまで言う人もいる程の、
『暗い洞窟(穴)の中に入って戻ってくる修行』……みたいです。
↑画像の通り、一人だと3000円するので、
その時、他に一緒に行く人がいたら考えてもいいと思っていたのですが、
今日は4人いるので、一人1000円で受けられるわけです。
と、思って、当初1000円お支払いしたのですが、後で500円足りないと言われました。
「?」と、なっていると、ブリティッシュ・ブリッジさん達は穴に入らないそうで……
境内の片隅にある道幅のめやす……
これを通過できない人は、洞窟の中で引っ掛かってしまうから入れないそうで……
ブリティッシュ・ブリッジさんは長身なので、無理だったと思われます。
別格③番を参拝 → ランチ → 滝を見学して宿に帰るそうで、ここでお別れでした。
緑六さんはOKでした^^
OKだったけど、長身の方ではあるので、のちに洞窟の中で大変そうでした。
そんな穴禅定に挑戦することになり、
荷物は大師堂の中にあるロッカーに預け、お唱えセットとスマホだけを持って行くことに。
スマホは撮影用でしたので、画像とか撮らない人は要らないと思います。
鍵が掛かるのはここだけ 貴重品もここへ!
あと、本堂まで15分もの登り坂なので、往復するのは現実的に無理、とのこと。
絶対に忘れ物できないけど、何が必要なのかを迫られ、戸惑う私達だったのでした。
本堂への道
マゼンダピンクのズボンを履いたおばさまが、この時の先達さんです。
キビキビ、ハキハキされた方ですが、何を持って行けばいいのか、ものわかりの悪い私達(笑)に、
しびれを切らすこともなく待って、先導してくださりました。
やっとこさ本堂 借りた白衣が似合わない私…
本堂までは足場のよくない石段を登って、本当に15分ぐらいでした。
それから、穴禅定の入口までは、更に岩場を登ってゆきます。
まるで、アスレチックの梯子を登って行く様で、子供は喜ぶんじゃないかなぁと思いました。
暗いのと狭いのが怖くなければ、ですが。
あと、火の点いたローソクを持たされるので、それを持って洞窟に入るのがイヤじゃなければ。
私は火が怖くてマッチも擦れない者ですから、ローソクを直手に持つのは正直、怖かったです。
……が、言われなかったのですが、低温ローソクだったみたいで、蝋が垂れても熱くなかったです。
最初は「熱っ…!!」ってなるんですが、いや、そんなに熱くないぞ……と。
この時の気のせいだったら、すみません。(気のせいだとしたら凄いなぁ(笑))
さて、穴禅定の最中、洞窟の中では撮影をしなかったので、
(していい雰囲気でもないし、できるとも思ってなかった為……禁止かどうかは、わかりません)
その中の様子は……突然ですが、まんがにします。絵の方が伝わり易いかと。。
真っ暗な中、デコボコ縦横斜めツルッツルな洞窟を、片手にローソク持って、
進んで行かなければならない『修行』だったのですが……
私達は、そういう修行があると聞いて来ているから、入ってゆきもしますが、
そもそも何故、ここでそんなことをすることになったのか…??
お大師様がこの地に来て、霊気漂うこの洞窟を発見し、修行に入られたそうです。
その結願が近くなったある日、洞窟内に巣くっていた悪龍が現われ、お大師様は対戦します。
「おい、こら、待て!」
悪龍を追って洞窟の中に入り、(この時、龍が身を擦った跡が洞内に残されています(!))
追い詰め、封じ込めたのだそうです。
以後、霊験あらたかなる行場として今日まで至っているそうです。
そんなことより(……って、えっ?('_';))、
洞内は本当に真っ暗で……最奥まで辿り着くのは激狭で大変です。
いちばん奥は、そこそこ広い空間になっていますが、そこで一人、修行をしていたお大師様……
いまは枯れてしまったそうなのですが、昔は滝みたいになっていたという岩の下で、
じっと水に打たれていたとか。
誰に言われたわけでもなく、自分でここに入ると決めて……
その精神と姿を想像しただけで、ひどく感動しました。
洞窟の中に何があるとか、何か御利益があるとかは、まぁ、もうどうでもよくて、
こんな場所に来れたこと、この空気感に触れられたことが、私にとっていちばんの糧となりました。
洞内いちばん奥では有料の祈願をすることも出来、
穴禅定で狭い処を通過したわけなので、入試などの開運成就が得られるそうですから、
勿論、御利益も期待できるのだと思われます。
修行の途中ではありますが、③に続きます 三3