ナユミマ☆四国遍路の旅

1回目【第55~52番逆打ち】、2回目【第44~51番】 3回目に徳島【第1番~】区切り打ち開始☆

原付遍路3日目① 別格⑰番 神野寺~⑮番 箸蔵寺

 

 2022年 5月17日(月)……曇のち晴れ

 

 徳島県三好市のレジェンド宿にて、朝を迎えております。

 

 朝食は6時……と、歩き遍路には有り難いのですが、

 (次回、歩き遍路で来る時には、6時朝食、7時出発が私は理想だと思うので)

 原付遍路者には少々、早い……。(笑)

 

 白米が旨い!

 

 朝食を待たずに出発された方がお一人、

 他3名の方も、食後すぐに出発して行かれました。

 

 さて、私は本日、

 別格17番 神野寺15番 箸蔵寺を、打ちに参ります 三3

 

 民宿岡田さんから、別格15番 箸蔵寺に向かう方は多いので、

 そのノウハウは最新のものが用意されていました。

 

 白地郵便局で左折し、267号線を行きなさい、とのアドバイス

 

 8時に出てもいい、ぐらいでしたが、

 まぁ、前倒しに動いた方が(時間が増えて)選択肢が増えるよね、と、考え、

 7時40分ぐらい……と、

 レジェンド宿においては、だいぶ遅めに出発 三3

 

 朝の片付け開始のお忙しい中、

 ご主人とお嫁さんお二人に見送って頂きました。

 呉市から黄色い原付で来て、かわいがってもらえたので、よかった^^

 

 ご主人は学生の時、広島にいたそうで、呉をご存知でした。

 

 広島から、こちらの地に移り、宿を……

 最初は道路を造る工事関係者の為に、始められたそうです。

 後に、高速道路も通ることになったので、

 常に宿泊される方がいた、と。

 それで、古くから長く、続けられているんですね。なるほど。(`・ω・´)

 

 ご主人のお人柄に、ホワホワした気持ちで走っていたら、

 左折するべき、郵便局を見落としていました。

 ……が、

 丁度、黄信号となり、通り過ぎる寸前で気づくことが出来ました😅

 

 昨日も、見落としていたポイントで赤信号になって停まり、

 うっかり通過せずに済んだことがありました。

 

 助けて頂けてるんだなぁ……と、感じました。

 間違う時は間違うんですけどね。(←本日の伏線)

 

 左:267号線 川を右手に進みます 右:徳島自動車道の真下にて

 

 徳島自動車道の下をくぐります。前に何度か高速バスで通っています。

 よもや、原付で真下を通過する時が来るとはね。

 

 新道(32号線)に入って、トンネル~束の間の外界~トンネル~が続き、

 長ーいトンネルを抜けると……

 

 たからだの里 さいた 宝とか財とか福々しい名称だと思ったら、ここは香川県財田町

 

 道の駅 たからの里 さいた で、お手洗休憩。

 9時前だったので、お手洗以外、殆ど開いてなかったのですが……

 まぁ、もっとも、店が開いていても……

 

 荷台は荷物が満杯!

 

 今回の遍路の荷物……荷台のフタが閉まる、ギリギリいっぱいです💦

 

 お接待で宿から頂いた昼食の弁当ですら、

 何とかギリギリ入った状態なので、

 せっかくの讃岐(香川)土産を買う機会ですが……今回は断念、

 また今後、来た時に、買わせて頂きますね!

 

 まぁ、この道の駅には、(歩き遍路では)もう寄らないと思いますが……。

 そんな、たからの里 さいた を後にして……

 

 満濃池(まんのういけ)を目指すかんじで進んで行くと、

 

 別格17番 神野寺(かんのうじ) 入口の横には停車スペースが

 

 素っ気ない入口だけど、別格17番 神野寺です☆

 

 その脇に、駐輪できそうなスペースが……

 ここ、置くなとも書いてないし、置いていいのかな? と、

 一旦は停めて、荷物を出していたところ、

 微妙に斜めっているので、危うく原付が転倒するところでした💦

 

 諦めて、満濃池(まんのういけ)の駐車場に停めることに……

 

 満濃池

goo.gl

 

 あらためまして、その畔にあります別格17番 神野寺です☆

 

goo.gl

 

 本堂

 

 別格17番 神野寺(かんのじ)

 本尊 薬師如来

 真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

 

 本堂で納経した後は、大師堂……ですが、

 このお寺さんは大師堂がない、と、聞いていたので……

 

 本堂で納経後、お念珠の玉を頂く(購入)

 

 大師堂代わりと噂に聞く、お大師様像の元へと、

 満濃池を見渡せる高台の上へと登りました。

 

 ゆるい勾配の上へ

 大師堂……?

 

 大師『堂』って、言っていいのかな?

 

 

 ……賽銭箱があるので、大師堂と認定しました。※ 個人の認定です

 

 広大な ため池なんです

 

 『世界ふしぎ発見』で、

 お大師様が帝に発注(?)されて、故郷のため池を改修し、

 更に小麦の栽培方法を伝えて、食べれるものを増やし……

 それが、讃岐うどんのルーツだという回を観ました。

 なので、大体、そんなかんじで認識しています。

 

 凄いですね、お大師様……と、いったところで、

 別格17番満濃池を後にしました。原付で。

 

 

 私、鉄道運がないんですよね……ピシャッと撮れない

 

 平日でしたが、撮り鉄らしき方々が、行く先々にいらっしゃいました。

 

 讃岐の長閑な景色の中を行く

 

 これで、讃岐(香川県)の旅は終わりです。

 

 讃岐と言えば、讃岐うどんですが……

 何か有名店が、この近くの山中にあるみたいでしたが、

 朝ごはん食べて間がないし、原付なので自分は動かないから腹は減らないし、

 お接待の昼食弁当も持っているし、で、

 勿体ないんだろうけど、スルーすることにしました 三3

 

 来た道を戻って、たからの里 さいた も通過し……

 

 今度は新道(32号線)ではなく、

 旧道と呼ばれる5号線を走行してゆきます。

 昔ながらの山合いの峠道ぐねぐねですが、交通量が殆どないので、

 トコトコ走って、山合のUカーブをぐーんと曲がって、と、

 道なりに登って行くかんじです。

 

 徳島県三好市に戻って来ました 三3

 

 そんな旧道の峠道……かつては交通量も多く、賑わっていたのでしょう。

 大箱系昭和遺物(閉店した店)が道沿いに散見されます。

 それらが出来た頃、高度成長からバブルへの時代感、そして衰退……

 店をやり始め、働いていた人達は、いま、どうしているのかな……。

 想像していたら、何か虚しくなります。ました。

 

 そんな気分で、峠の坂道を下って行くと……

 

 

 別格15番 箸蔵寺さんへは、

 ロープウェイで登るか、徒歩で山を登るか、なのですが、

 お寺までは、当然、車道がついているのをマップで確認しました。

 

 せっかく、原付で来ているのだから、

 原付で登って行ってみることにしました!

 

 ……これが、まさか後に、あんなことになろうとは。

 

 いわゆる天空の村が横目に……なるぐらい、高いところを走っているのですね

 

 丁の字分岐 左 真ん中 右……右へ行くと、集落が

 

 集落を抜けると、いっきに林道らしくなりました。

 

 

 画像だときれいに見えるかもしれませんが、

 尖った石など散乱しており、かなりパンクが怖いです……

 カブのタイヤはチューブタイヤなので、もしパンクしたら、

 押して進むことが出来ないそうなのです。

 

 念の為、バイク保険にも入っていますが……

 原付は、救助に来てもらえば、最寄りのバイク屋さんに輸送してもらえますが、

 人間は保険対象外なので、(こんな山中でも)歩いて下りるしかないそうで。

 

 ところどころで箸蔵寺→の看板が出ているので 『往き』は迷わないと思いますが……

 

 

 もうすぐで、到着~!

 

 

 ……えっ? チェーンがしてあります。

 が、鍵が掛かっていないので、自分で外して入るタイプの場所かと思い、

 入って行きますと……

 

 

 ロープウェイ駅(上)

 

 入って行ったところで呼び止められ、注意されました。

 この時は、たまたま、清掃業者さんの車が出入りするので、

 鍵が解除されていただけで、入ったらダメだったそうです……。

 

 悪気はなかったのですが……軽率でした。

 せっかく登って来たけど、降りるしかないのか……と、

 しゅん、と、なっていると、

 「お参りに来たのだったら、外の邪魔にならないところに停めておいたら?」 と、

 業者の方に言ってもらえましたので、……その通りにしました。

 

 入口付近はダメなので、もっと離れた場所で……

 

 本当に、原付にも申し訳がなかったです……(T-T)

 

 しかし、ここは四国……お寺の近くで、お遍路に理解がある土地だったから、

 大目に見てくれる対応をしてもらえたのだろうけれど……

 日本の他所だったら、こんなものではなかっただろうと思われます😔💧

 

 それでは、あらためまして……

 

 「ようこそ 箸蔵寺」という小坊主さんの看板

 

 ロープウェイ駅(上)です。

 普通にロープウェイで登って来たら、ここから始まりますので、

 私もここからです。

 

 中門 立派だと思ったら、国の有形文化財で明治初頭の建立とみられるそうです

 

 山に向かって 広大な境内の様です

 

 ロープウェイなどで上がって来ても、

 ある程度の階段は登らないとならないみたいで、

 覚悟を決めて、石段を登っていきます 三3

 

 

 しかし、段の左端に、

 般若心経の文字が刻まれており……

 これはいいですね!

 意識がそちらに集中し、しんどい気持ちが削がれます。

 

 鳥居 『金毘羅大権現

 

 『大権現』とは、仏様が神様として現れたもの……

 仏様を、神様として祀っている神社では、

 大権現と表記されていたりしますね。

 

 鳥居があって、手水があって、賽銭箱があって……神社かと思ったら、

 仏教の真言が書いてあるので、

 はらえたまえ、きよめたまえ……なのか、そうじゃないのか、

 私も結構、戸惑ってきました。(笑)

 

 真言が書いてあれば、その通りに、お唱えすればいいんですよ^^

 

 

 文字を見るので、足下の方を見ていたら、

 シマヘビの頭らしきものが、ちらっと見えましたが……

 私、ヘビが苦手なんですよね。

 察したものか、ひゅっと首を引っ込めて、出て来ませんでした。

 

 で、黒い蝶々がやたら飛び回ってくれていました。嬉しい😊,゚.:。+゚

 

 

 本堂

 

 別格15番 箸蔵寺(はしくらじ)

 本尊 金毘羅大権現

 真言 おん くびらや そわか

 

 こんぴら だいごんげん……って、あの、

 香川県の金刀比羅(こんぴら)さんと、関係が……??

 

 その、こんぴらさん奥の院になるそうです。

 

 箸を使う人(=国民みな全員)を救う、とお告げをされたので、

 箸蔵寺という名前になったとか。

 

 写経を納め……る箱がない!!(゚ロ゚)

 

 そう、何故か、写経を入れる場所が見当たらなくて……

 そうこうしていたら、お寺の方がみえられたので、尋ねると、

 なんと引き受けてくださりました!

 親切な方に引き合わせてくださって、ありがとうございます。

 

 福々しいかんじのする御神籤 

 

 おみくじ、何か気に入ったので引いてみました。

 いいことが書いてあるなぁと思ったら大吉で、大黒天さんが入っておられました!

 昨日、別格16番で、大黒天さんのお社を参拝したので、

 ここでこのご縁があったか、と……嬉しくなりました^^

 

 それから、大師堂と思われる御影堂へと移動します。

 

 不動明王様……ここは四国36不動霊場でもあります

 

 無事に山を下りられる様、お祈りしたのですが……

 そのおかげで、こうして帰って来れているんですけどね。(^_^;)

 

 花盛り……は過ぎた花が いっぱい なんていう花(の木)なんだろう?

 

 御影堂(大師堂)

 

 中を覗いて見ますと、お大師様像が鎮座されており、

 「お大師様、山を原付で登って来ました! でも、ホントは……」みたいなことを、

 お話させて頂きました。

 お大師様とは同行二人で、ご存知なので、「うむ、うむ」と、

 聞いてくださっていた様な……(笑)

 

 それと、こちらのお堂に写経箱が……あったのね。(^0^;)

 先ほどの方は、「御影堂にありますよ」とは、思ったかもしれないけど、

 何も言わずに引き受けてくださったのですね……感謝です。

 

 12:50ぐらい 昼食 民宿岡田さんのお接待弁当

 

 そろそろ昼ご飯を……何処で食べるか迷いどころでしたが、

 本殿近くの休憩所で、広げることにしました。

 

 気になる中身は 梅でした 

 

 民宿岡田さんは徳島県……徳島の宿で出される梅干しは、

 何故か、近年まれに見る昔ながらの酸っぱいやつなので、

 ちょっと用心したのですが、現代風の塩っぱさ控えめの梅でした。(笑)

 美味しく頂きました^^

 

 

 また、『お礼参り』に来たいなぁ……

 その為の、気力・体力・財力があることを願って、名残惜しいけど下山しました。

 

 薬師如来堂横の 修行大師像

 

 掲載はしませんが、薬師堂と天神社にも参拝しまして……

 これで、後はお念珠の玉を買って帰るだけ、かと思いきや、

 

 ぼけ封じ観音

 

 そうそう、ぼけ封じ観音様に立ち寄るのを忘れていた!

 

 年老いた両親は健在ですが、

 最期付近で話が出来ないまま、お別れするとなると寂しいので、

 どうか、両親が死ぬまでボケません様に……と、祈っていたら、

 

 頭がしっかりした様子の老夫婦像

 

 そうそう、こういうことですよ!

 

 

 護摩堂 最初は本堂かと思ったほど立派 ※ 個人の感想です(実際、立派ですが^^)

 

 こちらは、しっかりお護摩を焚いてくれそうだ……と、思い、

 急きょ、護摩木も奉納したのですが、

 なんと毎日の朝晩、護摩祈祷をされているそうです!

 すると、この日の夕方にはもう、焚き上げてくださるのですね🔥

 

 願文は『事業繁栄』……

 個人事業主として、『商売繁盛』は願っておりましたが、

 某所で、『事業繁栄』という願文を出していた女性がいらして、

 そんな、上には上の願文があったんだ……

 私もいつか、それでお願いしてみたい……と、思っていたので、

 ちょっと向上心を出して、願ってみました。(笑)

 

 親玉 と 念珠の女玉

 

 2022年(令和4年)現在、別格二十ヶ寺念珠の『親玉』は、

 こちらの別格15番 箸蔵寺さんにて授与されています!

 

 普通の念珠玉は、一ヶ寺一個 ですが、

 集めた20個の玉をまとめる『親玉』は、

 その時に当番になっている霊場で手に入れるのです。

 

 無事、入手も出来ましたので……帰ることにします。

 

 無事、山道を下って帰れます様に……とも、願って、

 原付で降りておりますと……

 ……

 道を間違えてしまいました。

 

 行きは通ってないと思われる道に入ってしまったのですが、

 Uターンできるだけの幅がない上、路面が荒れていて、折り返せません。

 急坂だったので、原付を押し上げることも無理だと判断、

 

 ……これはもう、下って行くしかない!

 

 そうして、恐怖の15分間が始まったのです。

 

 軽い土砂崩れの様な道が、延々と続きます。

 途中、覆い被さってはいないけど、車高のある車はくぐれなさそうな倒木があり、

 道も片側崩れている箇所がありました。

 

 それらの画像を撮っている余裕は無し、というか、

 もし、そんなものを撮影していたら、

 無事では済まなかっただろうと思います。

 

 『山道を下るまで守ってはやるが、この罰は受けなくてはならない……』

 

 そんな神仏の意思を感じました。

 やはり、入ってはいけないところへ入ったペナルティは、

 受けなくてはならなかったみたいです。(>_<)

 

  この道です!

 

 駐車場がありません、道が狭くて危険です、

 ロープウェイを利用してください、と、看板が出ています。

 ……往きの時に、こっちの道を選んでいたら、どうだったかな😥

 

 

 今回の、私のこの体験は、決してネタではなく、

 こういうことになるから、皆さんは注意してくださいね、という気持ちから、

 掲載させてもらうことにしました。

  

 『せっかく、原付で来ているのだから、行けるところまで原付で行ってみたい』

 

 それは、悪気がなかったとしても、ただの自己都合です……。

 普通に来ていれば、普通に有り難い&嬉しいで済んで、

 普通に帰れていたのに……

 修行させて頂きました。

 

 ロープウェイ駅(下) 年中無休

 

 次に『お礼参り』で来る時は、ロープウェイもしくは徒歩で登ります!(*^o^*)

 

 

 今回の記事は長くなり過ぎたので、

 さすがに①②に分けることにしました。

 

 ②へ続きます! まだ続きます!!