ナユミマ☆四国遍路の旅

1回目【第55~52番逆打ち】、2回目【第44~51番】 3回目に徳島【第1番~】区切り打ち開始☆

徳島4日目② 第12番 焼山寺~なべいわ荘

 

 2019年3月9日(土)…晴れ

 

  第12番 焼山寺(しょうざんじ)への山道を、いま登り中です。

  

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 10:58  

 浄蓮庵(じょうれんあん) 左右内の一本杉 標高745地点です。

 

 稀にみる一株の杉の巨木。

 お大師様が木の根元で仮眠していたところ、

 夢に阿弥陀如来が出てきたので尊像を刻み、お堂を建てた。

 その際、お手植えした杉なんじゃないかという伝説がある。

 by 徳島県神山町教育委員会

 

 お手植えかどうかはわかりませんが、すごく清々しかったです。

 

 ここで、お昼のおむすびを食べてもよかったけど…

 まだ、山『登り』があるので、気持悪くなったら困るので、

 ぐっとがまんをして進みました。

 青い人Yさんは、ここで昼休憩をするみたいでした。

 

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  お大師様から向かって左に(ないと言われていたけど)WC発見!

  以前は建物併設の便所があった様ですが……残骸化されてました、無念…

  

 ここは整備すれば、いい休憩所になりそうなのに……

 もし私が、遍路道整備に巨額を投じる権利を得たら、

 このルート上に、屋根がある休憩所とバイオWCを設置すると思いましたね。

 思うだけなら無料です。(笑)

 

 この一本杉がある標高745から、集落のある標高450まで、

 またいっきに下ります。

 

 山を、ずっと登るなら登るでいいのですが、

 登り、下り、登り……を繰り返すルートは、

 正直しんどい……

 そんな風に言われている、

 焼山寺へんろころがし、らしいです。

 

  

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 集落が見えてきました

 

 ここまで下りだったせいか、青い人Yさんが追いついてきました。

 Yさんは、登りが苦手なのか遅めだけど、

 他は私より早く歩けるみたいです。

 結果、抜きつ抜かれつになり、ほぼ同じペースになる様でした。

 

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 歩き遍路は左 車遍路は右の地点

 

 ここで、歩き遍路道と車道を間違う人がいるのだとか……

 日本人でも間違うのだから、青い人Yさんは……と思い、これを撮りながら、

 それとなーく待って、私が左に入るのを見てもらったところで歩き出しました。

 私も初めて通るので、くわしいわけでも何でもないのにね。(笑)

 

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 ここも左へ 右に行くと行きどまり 

 

 注意深く見れば、そう書いてあるんですが……

 漢字圏の人はまだわかるかもしれないけど、

 欧米の人は、日本語表記だけの道標のところでも、

 よく判断できてるなぁと思いました。

 老婆心まんまんの私は、ここでも青い人Yさんを待って…

 

 

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 ここの花を撮るから、お先にどうぞ…というテイで、

 青い人Yさんに追い越してもらいました。

 

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 左 梅? 桃…桜??  右 青い人が先に行った遍路道

 

 ここからまた、標高400から700へいっきに登るのです。

 

 登りが得意ではないっぽい青い人Yさんは、

 後ろに人がいたらプレッシャーというか、

 私が邪魔だろうと思ったのですが、

 結局、追いついて、追い越してしまうことに……

 

 その際、カタコト英語とスコシ日本語とジェスチャーで、

 お互い名乗ったり、

 今日の宿が同じだとかの会話をしたのでした。

 

 

 f:id:nayumimahenro:20190331130049j:plain 12:40 焼山寺駐車場付近

 

 焼山寺の圏内に入った様ですが……

 山門を見るまでは安心できません。

 着いたー?! と、ぬかよろこびしたくありませんからね。(笑)

 事実、この駐車場付近から山門迄、結構、距離はありました。

 

 

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 12:50 焼山寺山門

 

 7:20に出発したとして、12:50着…

 私がかかった時間は、5時間30分でした。

 

 健脚5時間、平均6時間、女性7時間…という目安があるそうで、

 私の試算では13:30頃到達だったので、

 40分も早く着けたことに驚き。

 精神的にしんどかった為、がんばって早く歩いたわけでもないのに、

 なんかよくわかりませんでしたが……

 

 

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 ここのお大師様は厳しめ(お顔)

 

 第12番 焼山寺(しょうざんじ)です。

 

 しかし、納経に進む余裕はなく、まずはお手洗い、

 そして、先に昼飯としました。

 私の信仰心、こんなものです 三3

 

 f:id:nayumimahenro:20190331153434j:plain 13:04 まずは昼食

  

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 左 おにぎり あたたまりますか? 右 中はこんぶと梅でした

 

 日なたの石の上に置いたら、

 おにぎりが温まるかと思ったんですが、

 焼け石に水状態でした。(ぜんぜん温かくならない(笑))

 

 休憩時は靴を脱ぐ様にしております。

 お行儀悪くて申し訳ないですが、

 足指のコンディションを保つ為です。

 

 因みにこの時は、

 賛否両論・五本指靴下に、ふつうの靴下重ね履きでした。

 足指のトラブルなし。

 朝、馬油を塗っていたのが功を奏した気もします。

 

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 ここでお昼を食べました 複数のバックパックが…いつの間に(笑)

 

 邪魔にならない場所で昼食を。

 これは後で撮ったのですが、

 昼食中は誰もいなかったのに、戻ってきたら、

 歩き遍路の本部みたいになっていました。(笑)

 

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 食堂あり 昼食はここでも調達できる! 田舎うどん…食べたかった~

 

 先出のお大師様の杉のある浄蓮庵で、おむすびを食べて、

 ここでうどんを食べた……という方もいらっしゃいました。

 いいなぁ、それ。

 味はどうでしたか?と、尋ねましたところ……

 別にふつうのうどんだったそうです。(笑)

 

 

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 13:33 焼山寺本堂

 

 本堂 ご本尊 虚空蔵菩薩

 

 ご真言が…

 「のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おん ありきゃ まりぼり そわか」

 

 これを細い毛筆でしたためられており、

 読めないし、発音できないし、大苦戦でした。

 写経を納める場合でも、ご真言だけは唱えることにしているので。

 『自分供養』という大事な願いがあるので、何とか読もうと必死。(笑)

 

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 大師堂

 

 

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 お寺の敷地内に、神社がありました。

 何処の神社も由緒書きがあるものですが、どういうわけかここはなくて、

 こんな古いし立派な神社にないのは変だなと思って、

 帰宅後に調べたところ、

 十二社神社 創立年代不明、

 記録が火事で焼けたという記録があるみたいです。

 

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 どこ見てるのー

 

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 ホームで電車待ち とか?
 

 こんな狛様たちは珍しい、かわいいと思って、撮影^^

 霊感があればなぁ……

 何の神様がいらっしゃるか、わかるのに……

  

 

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 三面大黒天 小槌がイイ 

 

 実は、こちらは焼山寺の見どころの三面大黒天、

 中央:大黒天 右:毘沙門天 左:弁財天 

 というありがたい像があり、

 日本三体のひとつ(他の二体は焼失)だったそうです。

 

 が、私は、

 『なんか雰囲気ある♪ あの小槌がイイ^^』ぐらいしか考えておらず、

 まぁ、私の信仰心こんなもの……でしょうね。

 

 14時には焼山寺を出ようと決めてたので、出ます 三3

 

 ここは車でガーッと来られるお寺で、

 歩きの人が少ないせいか、

 何処からどう降りたらいいのかわからず、

 納経所へ引き返して尋ねました。

 

 青い人Yさんはわかったかなぁ……と、

 後ろをふり返り見ると、

 つかず離れずの場所をついて歩いて来ていたので、ほっ。(笑)

 

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  この道下りる 右 青い人Yさんは下りがとても速いw

 

 焼山寺の真下、ここは『THE☆歩き遍路の山道』の片鱗があります。

 ここ、覚えておいてください。後で出ます。試験には出ません、多分。

 

 

 f:id:nayumimahenro:20190331163826j:plain 14:34 うめぼし

 

 そう、うめぼし……じゃない、ここは杖杉庵(じょうしんあん)です。

 

 遍路の元祖、衛門三郎・終焉の地…にして、

 お大師様にようやく出逢えた地だそうです。

 衛門三郎にいい印象がなく、この話も懐疑的に思っていたのですが……

 

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 お大師様を追って…21回目の逆打ちにしてようやく会えた衛門三郎 

 

 人として「よかったね」と、思ってしまいました。

 不覚にも、まさかの涙が出そうに……

 

 本当に21周もしたのか(回数は文献によって諸説あり?)、

 最期にそんな都合よく会えたものかは微妙ですが、

 追いかけまくったのは本当なのだろうから、それで叶ったのなら……

 本人がそう認識できたのなら、

 「よかったね」だと、思えたからです。。

 

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 左 衛門三郎の、この顔…! 右 それに対するお大師様の平然とした表情(笑)

 

 いや、お大師様はこれでいいんだと思います。(・ω・)λ キリッ

 

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 左 これは新しく見るタイプ 右 四国遍路元祖衛門三郎の碑

  

 ところで、うめぼし…と、あったのは。。

 

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 この下の斜面(谷?)が梅だらけでした。どおりで…^^

 

 以降、第12番 焼山寺からの道を、下り中です。

  

 車道をまたいだり、山の中の遍路道を下ったりしているうちに、

 鄙びた温泉町風の谷間の集落に到達しました。

 

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 左 『お茶接待処』 不在の時はセルフでお願いします(原文まま)

 右 こんなかわいい茶器でお接待くださるの?!

 

 え~っ、いいの?

 

 お接待所に自ら入って行くのはみっともない! と、

 おっしゃる方もいらっしゃいますが、

 私はそうは思わないので、ありがたく入ったりしますね。

 ここは骨董…古道具屋さんかなぁ…? あいにくご不在でした。

 

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 しかし、3.8万円の値札のついた火鉢に置かれたやかんの中は、カラっ。

 

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 心と目の休憩をさせて頂いたので、エアお茶代(笑)と納め札を置いてきました。

 

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 おへんろ駅 それはWC

 

 こんな山中に、いくつも集落などないだろうに、ふと不安になり、

 なべいわ荘さんはこのまだ先か、バスの運転士さんに尋ねました。

 うっかり通過していないかと思ったんですよね。

 

 私は大丈夫でしたが……

 うっかり通過する人は、実際にいた様です。これはまた、後の話。。

 

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 ここはお遍路業界(?)で有名だった、

 すだち館さんがあったみたいなのですが……

 この年のはじめに廃業されていました。

 

 ※ 2021年春確認 すだち庵というゲストハウスが出来ているそうです

 

 最新情報が載ったサイトで知りましたが、

 他にも、泊まる予定で電話をかけようとしていた宿が、

 先月、閉館していたりと……

 直前情報は見ておくべきですね。

 

blog.iyohenro.jp

 

 

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 なべいわ荘さん手前にある、山越えルートの入口。

 ここを見落として通過し、

 何㌔も先から引き返してきた方がおられた様です。

 (私も遭遇し、お見かけしたのですが……)

 

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 私は明日、ここから入って山越えします。

 が、この後……他の方は殆ど、

 舗装路である神山町ルートを通るのだとわかり、驚きました。

 えーっ、歩き遍路は、

 こっちの山越えルートが一般的じゃないの~~?!

 

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 15:30 

 

 なべいわ荘 ※ 2020年廃業されたそうです

 名西郡神山町下分字鍋岩65ー2

 

 この宿を目前に……というか、川を挟んだ宿の真ん前で、

 ワゴンカーに呼び止められました。

 TV局のロケハンの人でした。

 芸能人に歩き遍路させる企画があり、

 雰囲気のいい道を探しているそう……

 

 先出の、焼山寺の真下、

 『THE☆歩き遍路の山道』の片鱗があると書いた場所、

 あそこが手っ取り早いとお伝えしたのですが……

 わからなかったかもなぁ。

 (お互いに土地勘がなかった為)

 

 そういうのをネットで探している方には、

 ひとまず、オススメします。

 いちばん手っ取り早いのは、自分で歩いて見ることでしょうけど。(笑)

 

 そんなこんなで数分遅れで、宿に到着~

 

 昨夕、旅館吉野さんから送った荷物も、

 無事、届いていました^^

 で、当然だとは思いますが、念の為に宿の人に尋ねました。

 

 私 「ここから、荷物を送ることもできますよね?^^」

 宿の人 「ここからは出せません」

 

 ファッ…?!

 ここでボーゼンとなりつつも部屋に入ると……

 

 

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 浴衣・タオルあり・テレビなし 一泊二食7000円

 

 私が通されたのは一階の、女子WCが近くのお部屋で、

 お手洗いが近いのがバレたのかベスト位置だな~と思ったのですが、

 まさかのTVがなく、私だけが一階のお部屋でした。

 

 しかし、二階はTVがある模様……

 そのかわり壁が薄いのだとか。(同宿者の弁)

 

 f:id:nayumimahenro:20190401132101j:plain 窓の外はモクレン

 

 あえて部屋にTVを置かない、秘境の宿…

 

 ひと晩ぐらい、自然の音の中で過ごす体験もいい…

 などという文言に賛同してきましたが、

 いや、私はTVがないと快適に過ごせない!…ことが判明しました。

 

 お遍路は明日の天気を見たり、

 今日世間で起こった情報を知りたいので。

 スマホでも何とか見れるけど、フリーwifiじゃないし。(泣)

 

 そして、辺境過ぎて(失礼ですが…そういう理由で)、

 荷物を送れないことが衝撃でした。

 その為、明日は全荷物を抱えての山越えになるのです…!!

 

 退屈で、寒いお部屋で、

 1グラムでも軽くなる荷物の入れ方を調整したりして、

 なかなか落ち着かない時間を過ごすことになるのでした。。

 

 

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 18時過ぎ 夕食

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 左 観光地でよく食べる川魚……温かければ、なおよかったのに(笑)

 右 そば米汁というらしい。つぶつぶの米が入ってて、私、これ好きでした!^v^

  (徳島名物らしく、徳島駅のお土産街でフリーズドライのそば米汁が販売されていたので買いました^^)

 

 食堂には、青い人Yさんもいました。 それって東京女子さんも。

 他、男性3人。

 後から、遅く到着したオランダ人女性。

 (聞けば、私が歩いた2日分を、今日1日で歩かれてました。凄っ!)

 

 私は明日で区切り打ち、広島に帰るけど、

 皆さんは当然というか、

 このまま結願(けちがん)までゆくのだそうです。

 装備も本格的だし、心構えが違うというのは当然でしょうか……

 その中で私は、『なんとなく歩き遍路』みたいなかんじです。

 

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 雰囲気はいいのに激寒だった食堂 ストーブはあるけど点火しない仕様…

 

  

 【2019年3月9日(土)】 晴れ

 徳島の気温 最高16.6℃平均9.5℃ 

 …これは街中の気温で、山中はもっと寒かったです!

 歩いた距離 山中につき計測不能

 7:10 出発~ 7:20 十一番 藤井寺登山口~12:50 十二番 焼山寺 

 14:34 杖杉庵  15:30 なべいわ荘

   

 明日につづきます。。

 

徳島4日目① へんろころがし~焼山寺アタック

 

 2019年3月9日(土)…天気予報は晴れ時々曇り。

 予想最高気温がやや高めなのが心配でしたが、山登りをする日には、願ってもない天候でした。

 

 そう、今日は第12番 焼山寺(しょうざんじ)へ。

 

 お遍路を始めた者がいちばん最初に心折られ、物理的にも転がされるということから、

 『へんろころがし』と言われ、焼山寺アタックとも称されるらしい、

 第12番への山登りを致します。

 

 まずは旅館吉野さんにて6時より朝食。。

 

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 6:16 朝食前

 

 5:20には起きていたのですが……私は朝の支度に最低でも30分かかります。

 で、遍路中で登山前なので、足指を整えたり、ストレッチしたりしていました。

 時間に合わせて部屋を出たつもりでしたが、他のお遍路さんはすでに朝食場所にいて、

 私は遅い着席になってしまいました。

 

 

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 6:25 朝食後……今朝はこれでせいいっぱい 

 

 この後、朝食がもっと入らなくなってゆき、同席された人に、

 「ぜんぜん食べてない…」と、ささやかれることに。

 やがて、足が速い人ほど、ほぼ全部しっかり食べている現象……に、気づきます。

 

 朝、早く起きてこれず、しっかり食べれない人はだらしがない……。

 

 それが、他人から見た私の印象なのでしょうが、

 私には私の(遅いという)ペースがあるのだから、しょうがない。

 単に早くするだけなら、足指に何も処置せず、

 準備運動もしなければできるだろうけど、

 そうしたら私がつらいだけなので、私は自分のペースを守る。

 

 朝から愚痴っぽくて申し訳ありませぬが、伏線というか、

 私のお遍路には記述しておかなければならぬことなので書かせておいてくださいませ。(笑)

 

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 左 お昼用のおにぎり(300円)を受け取り

 右 今朝は荷物が少ないので、おにぎりが潰れずに入れられる!

 

 不要な荷物は、昨夕、山を越えた向こうの宿へ送り出したので、リュックの中は余裕です!

 その配送費やお弁当代込みの宿泊費を支払って、いざ出発!

 ……

 って、「ん…?」

 

 玄関先で、荷物の違和感に気づきました。

 背負うとなんか…異様に重いんですよね。

 

 

普段 入れ子にしている

 

 ↑画像の、小さい黒リュックに、不要な荷物を入れて送ったのです。

 おかげで軽くなって喜んでいました。

 それなのに、背負った途端……

 

 私 『あれ? なんか重い…!?』

 

 肩に掛ける位置が悪いか左右のバランスがズレているのか、

 お弁当のおむすびがよほど重いのか(笑)、

 いろいろ調整してみるのですが……

 すればするほど、荷物の重さが体に伝わってきます。

 

 私 『おかしい……これでは山は越えられない…!』

 

 いま背負っている荷物は、絶対、必要なものだけですから、

 これらを持たずに山を登ることはできません。

 どうして、より、どうしたら持てるかを考え巡らせました。

 

 そこで、気がついたのは……

 

重心が直下に

 

 リュックをどけた分、重心が真下にズドンと落ちてしまった様なのです。

 個人の体感ではあるのですが……しかし、ヘンです。

 荷物の最底部には衣類を入れ、底上げしているのです。

 

 私 「荷物って軽いものを下にすれば軽くなりますよね??」

 宿の人 「そう、聞きますね」

 

 おかしい、何故だ……

 

 私 『もっと、底上げすればいいんじゃ??』

 

 そこで思いついたのが、宿へ送っていた荷物に入れていた、新聞紙を丸めたもの

 

 今回のお遍路でかぶっている菅笠、実は通販で買ったものでした。

 送られてきた際、笠が壊れない様に丸めた新聞紙を入れてくださってたんですよね。

 

 

通販 この箱に入ってた

 

  宿に、登山靴と杖を送る際、杖が折れるのを心配して、

 丸めた新聞紙を、そのまま使いまわして入れてたんですよ!

 

 新聞紙なら宿にもありましたが、(そう言って頂けた)

 部屋にまだ置いてあったので、急いで取りに戻りました 三3

 

 

丸めた新聞紙で底上げ

 
 結論から書きますと、
 
 私 「うそみたいに軽くなった!!」
 
 入ってる荷物は同じなのに、
 厳密には新聞紙3コぶん重くなっているのに、
 ウッソみたいに軽くなったのです!
 
 ……この間、5分程度。
 今回のお遍路でいちばんのピンチを越えた出来事でしたが、
 その間、たった5分でした。(笑)
 
 しかし、山を越えたところで、また、ある事態が発覚するのですが……
 
 
 何とか『遅くても7:10』には宿を出て、
 昨日のうちに行っておいた、第11番 藤井寺へ。
 
 
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 左 ここまでのコンディションをみて、膝サポーターを巻くことに

 右 欧米人に道案内をしていた青い背中の人…てっきり日本人と思ったら台湾の人でした。この後、ほぼ一緒に登山します。


 駐車場(山門より手前)にあるWCが、山に入る前の最後のお手洗いです。
 
 もはや寺というより、登山口という感覚に、私はなっています。(笑)
 
 
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 左 藤井寺はホントに藤が由来だった(昨日は気づかず)
  7:20 登山口
 

 f:id:nayumimahenro:20190330095845j:plain「お大師様、いってきます…!」

 
 おだいしさま~♪ くじけませんよ、女の子です……あの替え歌を心の中で歌います。
  
 
 登り始めにも、撮影したくなる光景がありましたが……
 歩くペースを掴む為にスルーしました。
 
 やがて、車道に出ました。
 すると、向こう側の宅地から、朝の散歩らしい、おばさまと出逢いました。
 おばさまはたくさんのお遍路さんと話し慣れているらしく、
 「数年前にも、ここであなたに会ったと、言われることがある」
 と、笑いながら、おっしゃっていました。^^
 
 
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 7:43 端山休憩所(というらしい)標高225地点 へんろ地図にあるHは『標高』なのだと二巡目の方から教わりました^^
 

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 この眺めを見ながら、おばさまが説明をしてくださります。

 

 おばさま 「せんすいきょうを通って来たなら…」

 私 『仙水峡?……(この辺にあったっけかな??)』

 

 当初、そういう地名かと思ったんですが、

 潜水橋(せんすいきょう)のことだと気づきました。

 沈下橋(ちんかきょう)と、認識していたんですよね。

 

 どちらも同じ意味らしいですが、

 地元の方が「潜水橋」と呼んでるなら、「潜水橋」ですね。

 

 ※ 追記 徳島では『潜水橋』、他では『沈下橋』と呼称するらしいです

 

 そう、それで、その潜水橋が見えてるみたいです。

 第一番札所から歩いてきた辺りも……

 あそこら辺をずーっと歩いて来たんだ。これからもっと先を行き、山を越えるのね……

 そう思って、しみじみと眺めました。

 

 おばさまとは、ここでお別れしました。おばさま、どうか、いつまでもお元気で!

 

 そうして、本格的に山の中へ……

 登っていると、登山口手前にいた、青い男性に追いつかれました。

 

 あの時、欧米人に地理を説明していたので、

 てっきり日本人で、もしかしたら、この辺に詳しい人かと思ったので、声をかけたら……あっ。

 

 青い人 「エー……ワタシ、ニホンジンジャアリマセン」

 私 「そうみたいですね…」

 

 それでも、軽装で、本格的なお遍路装備だったので、

 海外から就労に来ていて、休日にお遍路をしている人かと思い、

 私 「ワーク?(仕事で来日中?)」 

 と、尋ねたところ、

 ウォーク(歩き?)と伝わったっぽく、まぁ、いいやと思いました。

 私の英語力はこんなものです。

 

 

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 8:32 長戸庵 標高440

 

 長戸庵(ちょうどあん)です。

 しかし、お寺というより、第一休憩所みたいな感覚で、私はいます。

 

 ここは女性用のWCのみあります。

 しかも小便用で(もっと身も蓋もない書き方をされていました(笑))、

 ティッシュを捨てるの禁止。

  『紙に見放されたものは 自ら運をつかめ』という貼紙もあり。

 なるほど…ティッシュは持ち帰りました。

 もともと山歩きの時はそうしていますし。

  

 

 f:id:nayumimahenro:20190330143804j:plain 標高…じゃなく身長155cmです

 Q 膝サポーターはスパッツの下に履くものでは?…

 A そうするとズレた時に直しヅラい為、あえて上から装着中

 

 ここで、旅館吉野で一緒だった、

「よく東京か千葉かわからないと言われる地名」から来た女性と、邂逅。

 『それって東京女子』さんと、仮名をつけさせて頂きます。(すみません)

 その方に撮ってもらいました。

 彼女は歩くペースが速く、この後、私が追いつくことはありませんでした。

 

 登山口からの青い人にも、「写真、撮りましょうか?」と声をかけて、撮影。

 この人は台湾から来たYさんという男性で、今日、泊まる宿も一緒でした。

 この方も申し訳ないけど、

 『青い人Yさん』と、仮名をつけさせて頂きます。(ホントすみません)

 

 何故なら、このお二人は、仮名をつけてまで記述しておかねばならないほど……

 後々まで登場されるのでした。(笑)

 

 

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 8:48 屋根付き展望所 本当に遮るものがない眺望!

 

 今日はいいけど、雨の日は、屋根がある場所は本当に重宝です!

 

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 真ん中に川島潜水橋あたりが見える

 

 川島城という城が目印になって、わかりました。

 昨日、土手を私は歩いたので、そのお城は見ていないんですが、

 今日、ここで補完されました。(笑)

 

 f:id:nayumimahenro:20190330152134j:plain 遍路道らしい道

 

 ずっと、こんな道が続くわけではないのですが……

 『焼山寺へのへんろころがし遍路道』として、よくこういう景色が紹介されるので、

 こういう山道なんだと思ってしまうわけです。でした。

 

 それから、ふつうの山道、いきなり車道みたいな道、と、歩く中、

 異様なものに遭遇しました。それは……

 

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 9:34 バリィさんの分岐

 

 f:id:nayumimahenro:20190330152552j:plain 「バリィさん!!」

 
 愛媛県今治のバリィさんが……何故、徳島の山中に??

 

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 しかも、なんか刺さってる……瀕死?? 

 

 ツンと触ってみますと……「硬っ!!」 めっちゃカッチカチでした。

 私の家には、頂きもののバリィさんぬいぐるみがあるので、

 この尋常ではない硬さがわかります。ました。

 この日歩いたお遍路で、私がいちばん喰いついた人だと自分では思います。^^;

 

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 9:50 柳水庵 標高500

 

 柳水庵(りゅうすいあん)…私には第2休憩所。(笑)

 ここは見た目がコレですが、ちゃんとお手洗いもあります。

 

 

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 プチプチは便利な敷物^^ 濡れた地面に荷物を下ろす時も使えます。 山歩きの人に教わりました。

 

 さっさと行く人は行きますが、逸る気持ちを抑えて、自分は20分休憩すると決めて、休みます。

 靴も靴下も脱いで、足を投げ出し足首まわすなどして休んでいたら……

 小屋にもたれて倒れている様に見えたらしく、覗きこまれてしまいました。

 あ、いや、すみません、この通り休憩中です。。

 

 この後、一旦、車道に出る道を下りて、

 また標高500から745に向けて、いっきに山を登ります。

 

 

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 左 清々しい山道ですが…

 右 寝てる場合じゃない 正直しんどい最中(びっしょり汗)

 

 山歩きって……日頃の運動不足がたたってしんどいとか、

 何かしら苦しい思いはしますが、非日常の中にいる為、結局、レジャーとして楽しめるものなのに…

 ここでは、現実の世界で生きている時と同じくらい、キツかったです。

 日常で、やりたくない仕事をしたり人間関係に苦しめられてる時よりマシ、という感覚がなくて、

 それと同じくらい、キツイ感覚のこんな山歩きは……初めての体感でした。

 

 『何故? ここがやっぱり修行道だから…?』

 

 お遍路以外の、日帰りハイクの人やトレイルラン練習中の人もいます。

 彼らに悲壮な気配などありません。ここが気軽に歩ける山の部類なのだとわかります。

 

 『ここを通ったお遍路さんの苦しみに、同調しているのかも…』

 

 と、ちらっと思いました。

 

 昔はもっと、逃げ道や抜け道がなかった時代だった筈です。

 その時代の人には、レジャー感覚などなかった筈……

 どこまで行けども、苦境にある人間は、苦境にいることを強いられる世界……そんな国だった筈。

 

 そういう昔の人間の苦心が凝縮され、独特の凛とした空気があるとしたら……

 

 

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 10:58 お大師様への階段

 

 浄蓮庵(じょうれんあん) 左右内の一本杉 標高745地点です。

 

 ②につづきます!

 

nayumimahenro.hatenablog.com

  

徳島3日目② 潜水橋~第11番~旅館吉野

 

 2019年3月8日(金)…晴れ

 

 第10番 切幡寺を出発して、

 第11番 藤井寺(ふじいでら)へ。

 

 この間、12キロ程なので短距離だと気軽に言われていますが、

 途中、お店やお手洗いがないので注意が必要なのだそうです。

 (そのことをうっかり見落としていて、今朝、コンビニで調達させてもらいました…汗;)

 

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 11:45 圧倒的宣伝力の旅館・飲食店『八幡』にて

 

 昼食にいい時間帯ですが……朝、軽食を調達していたので、

 お手洗いだけ借りて行くことにしました。

 お遍路にはありがたい、大きな荷物置き場がさすがです!

 

 また、遍路道を歩き始めて……粟島神社を通過した先に、

 

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 12:05 遍路道脇 土木会社の休憩所

 

 奥に、お手洗いもありました。 これもありがたい!

 けど、ここは通過しました。

 

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 土手が見え始めたこの辺にも自販機ありました

 

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 この階段も遍路道

 

 是が非とも、晴れの日に歩きたかった遍路道なんです。

 

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 いよいよです、いよいよ!!

 

 

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 12:15 潜水橋(せんすいきょう) 

 

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 ここを歩きたかった!
 

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 潜水橋①(大野島橋)を渡って、中州を過ぎ、

 潜水橋②(川島橋)を渡る、そんな行程です。

 

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 ブログのヘッダー画像になりそうです。(2020年ヘッダー採用)

 

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 こっちの方がいいかな?(笑)   

 

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「君らもな!\(^o^)/」

 

 

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 この中州地帯、かつては学校や神社もあり人が住んでいましたが、

 洪水などで冠水し、作物や家屋、人命までも流失することがあり、

 明治時代に堤防を築く改修工事が行われ、住民は強制退去、

 大正五年には無人島になったということで……人は住んでないそうです。

 

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 いまの時季は菜の花が見頃かも、と、言われて来ました。

 いわゆる、一面の菜の花……という景観(観光用に植え付けた)とは違いますが、

 自然の菜の花がちょうど時季でした。ヤッター。

 

 

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 WCマークがあります!? お手洗いがあるの??

 この辺にはないと聞いて来たんですが…???

 

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 「えっと……まさか、アレ?」

 

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 それらしき物が見えます。ました。

 近づいて行って見ていないので、確実にあったとは言えません。

 2019年3月現在は、こうでした。

 

 めっちゃ長閑な畑の中の道なのに……何故か、

 

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 パトカーが走り去ってゆく…

 

 パトカーに遭遇してしまいました。

 昨日も辺鄙なところで出逢いましたが……何故、こうも続くのか?

 

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 私 「へぇ、キャベツって、あんな風に干すのか」

 

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 JA板野

 

 この字面…近所のスーパーで、こんな箱を見た覚えがあります。

 私の地元は広島ですが、おそらく流通しているのだと思われます。

 

 

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 ↑ 左端に 先程行った『切幡寺』が!

 

 たっぷりと中州を歩きます。

 あまりに長く歩くので、(本当に中州で合ってるのかと)だんだんと不安になるぐらい……

 やっと(笑)、2番目の潜水橋へ辿り着きました。

 

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 川島潜水橋に差しかかりました 付近は工事中 

 

 すると……なんということでしょう。

 

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「また、パトカーか!(笑)」

 

 お遍路姿の何者かが緊急捜索でもされているのかと思いました。

 だったら、職質をされるだろうけど。

 

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 吉野川ブルー 

 

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 左 この透明感  右 橋を渡ると そこは吉野川市だった

 

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 巡礼の駅は『休業中』らしい ※2019年3月情報 

  

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 川島潜水橋

 

 眺めていたら、車で来て、わざわざ川原に下りている人がいました。そういう場所なんですね。^^

 

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 13:00 そういう場所で休憩 この日の昼食は質素(笑)

 

 この土手からも、先程行った『切幡寺』が見えていました。

 

 この後……巡礼の駅は休業中らしいので、

 このまま川原に沿って進んでみることにしました。

 一応、この川原沿いも歩き遍路の道らしいので。(黄色いへんろ地図本によると)

 

 

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  これもヘッダー画像向き?(記事サムネに使用します^^)

 

 3月に、お遍路に来た甲斐がありました。

 早過ぎたかもしれなかったのですが……この景色を見れたので、

 自分の中で「よし」となりました。^^

 

 川原を下りると、『へんろ道』の案内表示が復活。

 示されるまま細い住宅地の道を行き、徳島線の線路をくぐって、

 192号線の道路に出ました。

 川を渡るまでの徳島は何だったのか?というぐらい、

 交通量も多く、遭遇する人も、歩き遍路だからと特別に挨拶してこない印象でした。

 比較的、都会…ってことでしょうか。

 

 さて、明日は『へんろころがし』の山登りをするので、

 水などを調達しておかなくてはなりませんでした。

 今日は山の麓の宿に泊まるので、宿に行く手前で、買物をしておこうと思っていました。

 セブンとローソン、コンビニ2軒をハシゴして…。

 

 f:id:nayumimahenro:20190328140710j:plain からあげクン(勿論、ローソン)

 

 この時限定のオムライス味、しかも1コ増量中だったので、

 小腹が空いていたので買ってしまいました。

 目をつむって食べてもわかるぐらいオムライス味でした、が、1コ増量が仇になっていました。

 フツーにチーズ味のにすればよかった……(個人の感想です(笑;))

 

 ここで水をたくさん買ったので、一時的に荷物が重くなってしまいました。

 からあげクンで体内も重くなり、宿までは平坦な道だったのに、やたら長く遠く感じました。。

 

 

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 14:45頃 旅館吉野

 

 先に、宿へ荷物を置かせてもらうことに……

 が、あれよと言う間にチェックイン、お部屋に上がらせてもらうことになりました。

 

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 ふつうのお家に「お邪魔します…」 そんなかんじ。(笑) 洗面所付きは個人的にとてもありがたい^^

 

 旅館吉野

 吉野川市鴨島町飯尾天神ノ下1444-1

 浴衣・タオル・テレビあり 6500円 +  翌昼の弁当 300円

  

 山の麓にある宿なので、事前に登山靴と杖を送っていました。

 そうすると、いま履いているスニーカーなどが荷物になるので、

 少し小耳に挟んでいた情報があったので、宿に確認を……

 

 私 「ここから(明日泊まる宿)なべいわ荘さんへ荷物を送れますか?」

 宿の人 「17時迄だったら、送れますよ!」

 

 おぉ! 

 山登りも出来る重さにして来ておりますが、

 山登りの時は少しでも軽量の方がいいですよね!

 さっき、一時的に重くなった荷物を背負ってみて痛感した為、

 どんな手を使ってでも、遠慮なく軽量化しようと思ったのでした。

 

 今日はまだこれから、第11番 藤井寺へ行くのですが、

 頭の中はお遍路より、荷物をどうやって軽くしようかで、いっぱいに…(笑)

 

 

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 15:23 藤井寺仁王門

 

 第11番 藤井寺(ふじいでら)

 

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 手水の水がゴボゴボしてる…

 

 丁度、お寺の方が過ぎっていかれたので、質問してみると…

 私 「これは湧き水ですか?」

 寺の人 「谷の水!」

 お忙しかったみたいです。

 

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 本堂 

 ご本尊 薬師如来 「おんころころ せんだり まとうぎ そわか」

 

 

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 大師堂

 

 f:id:nayumimahenro:20190328144235j:plain 登山口

 

 明朝、本堂脇のこの登山口から、

 『へんろころがし』と呼ばれる山登りをします。

 

 この時、15時過ぎ~だったのですが……

 後で宿で聞いた話、外国人の方が山へ入って行かれたそうです。

 健脚で5時間かかる山道なので止めたんだけど、

 ドイツ人は宿に泊まることにし、アメリカ人は行ってしまったと…

 まぁ、何とかするのでしょう。(だから行ったのだろうし)…

 

 

 宿へ戻ると、着いた者順にお風呂!を、勧められます。

 大浴場にバラバラと入る……大きな宿などと違い、

 客ごとに家庭用より大きめなお風呂を使わせてもらうかんじ。

 

 浴槽の湯に浸かるかは……湯水の状態を見て、判断。

 因みに私は浸かってきました。どうせ最後にシャワーを浴びるので。

 そんなことより、お風呂の蓋が(家庭用より)大きいので重くて、

 閉めるのに四苦八苦です! でした。^_^;

 

 入浴後は急いで、送る荷物の梱包を……!

 登山靴を入れていた紙バッグに、みっちり荷物を詰め込んで!

 フロントのおじさんに預けていたのですが、

 17時頃、集配に来た業者さんにたまたま遭遇、お願いしますと言って、

 無事、荷物を送り出せました。

 配送金額は翌朝、チェックアウト時に精算になります。ました。

 

 これで、明日は身軽に登山できる!!

 ……と、この時は考えていました。

 

 翌朝、まさか、あんなことになるとは……

 σ(^◇^;)

 

 

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 夕食は18時~ 

 

 この夕食を頂きながら、先出の外国人の話を聞きました。

 窓の外はどんどん暗く……いまごろ山の中でどうしているのだろう?

 まぁ、何とかしたんだと思います。

 

 

  【2019年3月8日(水)】 晴れ

 徳島の気温 最高12.6℃平均8.2℃ 

 歩いた距離 約18キロ(宿から藤井寺往復込み)

 8:10 出発~ 8:54 九番 法輪寺 ~ 10:26 十番 切幡寺 

 11:45 八幡通過 12:15 大野島潜水橋 ~ 12:50 川島潜水橋

 13:00 土手で昼休憩 七番 14:02 ローソン西麻植店?でからあげクン

 14:45 旅館吉野へ立ち寄り 15:23 十一番 藤井寺

 

 明日につづきます!

 

nayumimahenro.hatenablog.com

 

徳島3日目① 第9番~第10番 素敵な場所

 

 2019年3月8日(金)…

  徳島3日目、越久田屋さんで朝食を。

 

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 『ゴチッス』のいか焼きそば いかのタウリン疲労回復に効くはず…

 

 昨夕、行ったお店で、お持ち帰りをお願いしていました。

 

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 素泊まりの朝は、コンビニごはんを考えていましたが、

 それは何処でも地元でも入手できるし食べれるし、

 おにぎり、味噌汁…と購入していたら、金額的に大差ないと判断。

 

 レンジがあるので温めできます。太い麺で美味しかったです。^^

 

 

 昨日、第八番 熊谷寺まで行っているので、

 そこまで車で送って頂いて、スタートです。

 

 

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 8:23 熊谷寺入口

 

 今朝も美しいお寺さんです。^^

 

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 いざ、第9番 法輪寺(ほうりんじ)へ!

 

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 今日の天気は『晴』。

 これから歩くところは、絶対に晴れていて欲しい!

 そんな場所だったので、本当に嬉しいです^^

 

 

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 あの看板のところで 左に曲がる

 

 北海道とか、日本海へ向かう内陸の道を彷彿する風景でした。

 

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 8:54 法輪寺入口

 

 しかし私は、もっと宅地みたいな地域だと思っていたので、

 本当に田畑の中にお寺があって、意外でした。

 

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 ここでも たらいうどん + α あり

 

 普段、和菓子はあんまり食べないのに、

 こういうところに来ると食べたくなるから不思議です^^

 ここで一服もよかったなぁ…しかし、どういう行程を組めば、

 ここで昼食(もしくはおやつ)になるかなぁ?

 

 私はここで3日目ですが、珍しい部類みたいです。

 通常は、朝に第一番札所を出発する人が多くて、

 その場合は2日目の朝に、ここを通過するみたいです。

 

 

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 第9番札所 法輪寺(ほうりんじ)

 

 早速ですが…お手洗いへGOです 三3

 昨日の宿で、コーヒーを淹れて飲むことができたので、朝も飲んできたら……

 いつもより更に近くなってしまった模様。。

 

 

 f:id:nayumimahenro:20190327111759j:plain トイレの神様

 

 トイレには~ それはそれはキレイな~ 神様がいるんやて♪ 

 だそうですが、綺麗…??

 

 それはともかく、今日はこの後、お手洗いがしばらくない区間を歩くことがあるので、

 ご加護をお願いしました。

 見慣れない真言ですが、ちゃんとお唱えしましたよ!

 

 

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 本堂

 

  ご本尊 涅槃釈迦如来

 「のうまく さんまんだ ぼだなん ばく」

 

 八十八ヶ所で唯一の涅槃している仏像だそうで、

 5年に一回、来年(2020年)の2月に一日だけ御開帳だそうです。

 うるう年にお遍路をする人は多そうだから、

 日にちを気をつければお会いすることはできそう…ですが、

 2月だと、ちと寒いかな…

 

 f:id:nayumimahenro:20190327111845j:plain 大師堂

 

 本堂と大師堂の間の植木を剪定されている方に、お声掛け頂きました。

 職人さんに声をかけられると、なんか嬉しいですね。

 

 さて、

 納経はしているけど、納経帳を持っていない私は、

 普段、納経所は素通りいたしておりますが……

 ここだけは立ち寄らせて頂きます。ました。

 

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 御影 カラー200円 白黒100円

 

 この、御影(おすがた)が欲しかったのです。

 

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 「カラーもあるんですね!」と、初めて知りましたところ、よろしかったら一緒に撮影どうぞ…と。

 

 私、この御影の絵が、なんか好きなんですよね。(白黒の方)

 いろんな動物がくつろいでる感がかわいいというか…

 涅槃~~なので、深刻に哀しんでる最中なのでしょうが……

 それだけお釈迦さまが愛されていた、という、

 ある意味、愛を見出すことができる光景なのではないかと。

 あっ、だから、なんか好きなのかな…

 

 普段、納経所の方と長くお話することがないので、

 ここで初めてお話しました、と、言うと、

 そう言われてこちらも嬉しい、と、おっしゃって頂けました。

 

 『田中の法輪さん』では、いい思い出しかありません。

 田んぼの中に素敵な場所がありました、そんな思い出です^^

 

 

 それでは、お次の第10番 切幡寺(きりはたじ)へ。

 

 道中の画像がなかったので、急ですが……

 

 

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 切幡寺への坂道の入口
 

 【歩き遍路さんへ お荷物預かりの接待を致します】……とのこと。

 私 『えぇ~っ、いいの?!』(心の声)

 

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 左 お礼に納め札を書き下ろし 右 身軽になった私

 

 勿論、貴重品は身につけています。荷物が大丈夫かどうかは信じるしかない……

 

 この上にある切幡寺には不動明王様がいらしたので、荷物の無事を祈願しました。

 

 私 『いまの私にとって一番の災いは盗難なので、その除災を!!』

 

 かくして、荷物は無事でした。

 が、

 他の歩き遍路さんを見かけると、皆さん、大荷物を背負っていらっしゃいます。

 

 私 『皆、預けないんだ…』

 

 気がつかなかったか、預けないと判断したのか、どうなのか……

 簡単に預けてしまった自分の、修行者としての浅さを感じました。

 で、

 この日に泊まった宿で、この話をしたところ、

 「ああ、荷物があるの見ましたよ」

 ……つまり、他人が預けてるのを見ても、預けなかったんですね。(汗)

 

 

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 徳島自動車道をくぐり まだ登りが続く

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 10:26 山門 山門をくぐればお手洗いあり 

 

 結構、距離があるので、大荷物はないにこしたことはないです。

 

 あらためまして、

 第十番 切幡寺(きりはたじ)です。

 

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  10:32 是より333段

 

 この333段が有名なお寺ですが、

 正直、個人的な感覚では、ここに来る迄が遠かったので、

 333段ぐらいは大したことない気分になっておりました。(笑)

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 ここからは234段

 

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 女の厄は男、男の厄もまた女…と聞きますが、どうなんですかねぇ。

 

 やはり、階段はそんなに苦を感じませんでした。

 まぁ何せ、荷物が軽いからですね。 (笑)

 

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 本堂 

 ご本尊 千手観音菩薩

 「おん ばざらたまら きりく そわか」

 

 

 f:id:nayumimahenro:20190327201251j:plain 大師堂

 

 こう、天気がいいと……雨を避けたい気持ちが増します。

 

 あさって日曜日が雨予報になっていたので、

 出来れば夕方からの雨になります様、お大師様にお願いすることにしました。

 夕方迄に歩き終わる様に歩くので、歩き遍路みんなの願いとして…

 果たして、お大師様の答えは……あさって出るのでした。

 

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 大師堂の左に← 『はたきり観音』像が

 

 切り、幡、寺の由来になった伝説……

 お大師様の為に、織っていた布を切って差し出した女性の話。

 山を越えたところに、似たいわれがある別格霊場のお寺がありますが、

 こちらは若い女性で、後者は老女とのことです。

 

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 更に上に お塔があるみたいです

 

 仁和寺にある法師みたいになってもイヤなので、

 (石清水八幡宮へ参詣したけど山の上まで行かなかった、あの話)

 登ってみることにしました。

 

 が、見ていると、

 本堂へ登るのがやっとだったので行かない、という方が多かったです。

 或いは、納経が目的で来たので大塔なんか見ない! のかも…(笑)

 

 

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 大塔 縦にも横にも収まりきらないデカさw

 

 見た瞬間、「デカっ!」 規格外のワイドさ……と、言いましょうか。

 重要文化財だそうですが、その価値はデカさにあるわけではない様です。

 

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 左 いろいろ歴史が書かれています   中にこういう絵が描かれてあるらしいです

 

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 人があんまり登ってこなかった為、セルフ写真は撮り放題でした。

 跳んでる画像を撮りたかったので、何度もジャンプしたんですが……

 周囲に何もないから高さ調整ができなくて、足元が写せず、

 ダンスしてるか武道のポーズみたいな写真しか撮れませんでした。

 そういう写真なら撮り放題でした。(笑)

 

 

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 壮観なるビュー

 

 初めて訪れた私には縁もなじみもない土地ですが、

 これから歩く、明日はあの山のどれかに分け入って行くので、そういう目で眺めました。

 この画像よりも、もうちょい右の方の山でした。

  

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 大塔からの眺めも良く、登れてよかったです。 

 特に天気のいい日は、是非!

 

 

 

 荷物は無事でした(^o^)v

 

 ②につづきます!

nayumimahenro.hatenablog.com

 

徳島2日目② 第6番~第8番 越久田屋

 

 2019年3月7日(木) 

 徳島2日目①の続きです。

 

 お昼に、徳島名物『たらいうどん』をいただきました。

 

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 寿食堂 板野郡上板町七條字大道13-1

 10~18時 不定

 

 昭和レトロな食堂……普段はこういうお店に入ることがないので、

 入ってからもドキドキしました。

 常連じゃない私が入ってよかったんだろうか、なんて。

 やがて食べているうちに、お店の方と会話になり……

 

 今日は本当は、別格①番大山寺(たいさんじ)に行く予定だったけど、

 女性ひとりが歩ける道ではないと指摘されたのだと話すと、

 「車道を歩けばそんなことはない!」とのことでした。

 そうなのですか、なるほど……次の機会、車道を通って行こうと思いました。^^

 

 【追記】 一ヶ月後に行きました!

nayumimahenro.hatenablog.com

 

 

 食後、第6番 安楽寺を、目指します。三3

 

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 これは珍しい 他にないかんじの表示

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 12:00!

 

 第6番札所 安楽寺

 ご本尊 薬師如来 「おんころころ せんだり まとうぎ そわか」

 というお寺ですが……

 

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 ということですので、画像は載せません。

 

 商用ではないし、個人のブログはHPではありませんが、微妙なので……

 個人の思い出としての撮影はOKらしいので、

 個人の記録としての撮影だけはさせて頂きました^^

 

 

 f:id:nayumimahenro:20190319124942j:plain タオル 350円

 

 タオルを持ってきてなかったので、ここの売店で買いました。

 今回、予約した宿にはすべてタオルがついていたので不要だと思ったのですが、

 雨が降った時に必要でした。

 「これ買うので撮ってもいいですか?」と、尋ねたところ、

 売店の方の反応も微妙でした。

 なので、購入後に撮りました。

 買った物でも撮るな、ここで撮るなと言われれば、それに従う迄でしたが、

 そんなことはありませんでした、

 が、なんかこの辺りは、撮影にいい反応はされないみたいです。

 接客とかは普通なんですけどね。

 

 そんな安楽寺さん…で、雨に見舞われてしまいました。

 正午から2時間ほどの雨TIMEみたいです。

 通り雨…にしてはガッツリ降られる予報でした。

 しょうがないのでポンチョに加え、雨合羽スボンも履くことにしました。

 

 すると……なんということでしょう。

 

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 私は白衣(びゃくえ)を着ていないのですが、

 下だけ白衣ズボンを履いているみたいになり、

 まるで、ちゃんとしたお遍路さんみたいに見えます!(多分)

 

 ちゃんとしたお遍路さんみたいに見えたからでしょうか(多分)、

 次のお寺まで、「あと400メートルくらいだよ」と、

 地元の方にお声掛けいただきました。

 

 そう、第6番から次の第7番まではすぐと聞いていたけど、

 そんなにすぐでもないので、不安になっていたんですよね。

 通り過ぎちゃった?! のではないか……と。

 いえいえ、通過はしておりませんでした。

 そして、そんなにすぐの近さでもないところに……

 

 

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 十楽寺は本当にあったんだ!  たらいうどんはこのお寺のそばでも食べれたんだ!(うどんだけど^^)

 

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 13:07 山門

 

 第7番札所 十楽寺(じゅうらくじ)

 

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 本堂 ご本尊 阿弥陀如来

 「おん あみりた ていせいから うん」

 

 浄土真宗において、センタートップの阿弥陀様がご本尊です。

 私の母は存命中ですが、本人の希望もあって、

 母の生前供養をお願いすることにしておりました。

 じゃあ、このお寺さんでいいかと、その願文を書いた写経を納めたのですが……

 

 後になって、十楽寺の凄まじい由来とご利益を知りました!!

 亡くなる時とその後、十もの楽しい(?)特典があるというのです!!!

 

 死ぬ時に、天人を連れた阿弥陀様に迎えられる。

 死んだ後、花とかなんかいっぱいある世界にゆけ、いろんな特典が永久に続く。

 それらが10コある。

 最終的には『悟り』が開ける。

 

 おぉおおお! 

 そんな、ありがたいお寺さんに無意識に、母親の供養をお願いしていたことに感激しました。

 (本心から)

 

 

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 大師堂 

 

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 大師堂からの眺め 

  

 こんな雨の中も、絶えず人が訪れます。(私もですが)

 それを、お大師様はどんな思いで見ていらっしゃるのでしょう? と、

 そんな風に思って撮った写真です。

 

 この階段を下りたところに、目に効くというお地蔵さまがありました。

 こちらは、かなり有名だった様ですね。

 妙に目についたので、一礼だけはしてきたんですけど……

 もっとしっかり参拝してくればよかったかなぁと思いました。

 

 

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 十楽寺の前に宿の看板が……ただ、ちょっと古い?

  

 これから伺うし、今日泊まる宿です。

 私は雨の中、しばし歩いて向かいましたが……歩かない皆様にとっては急ですが、

 

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 越久田屋(おくだや)さん 

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 越久田屋(おくだや)

 徳島県阿波市土成町宮川内字宮ノ下31-1

 宿のサイト ↓

www.san-yo.co.jp

 

 浴衣・タオル・歯ブラシ・テレビあり
 素泊まり 3800円 + 入浴(御所の郷で)500円 ※ 宿泊時

 

 前の経営者の越久田さんが若くして亡くなられ、

 2018年の夏に、お寺の住職さんが経営を引き継がれたそうです。

 

 宿をやりたくて始めた方ではないのでしょうに、

 ホスピタリティが素晴らしくて感動しました。

 

 まだ、お遍路の繁忙期を経験していないので、

 送迎サービスなどは今後、見直すかもしれないとのことですし、

 あまり人気になり過ぎるのも大変そうでしたが……

 いい宿だったとご紹介させて頂きたいです!

 

 

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 なのに布団部屋みたいな画像を出すという…ね(汗;)

  

 すみません、私の撮り方が悪かったです。

 窓の外ののどかな景色を撮りたかった為、室内が暗く写りまして……

 (結局、窓の外も猛吹雪みたいになってるし…真っ白(笑))

 

 

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   お部屋のお茶うけセット 充実^^  共有のコーヒーのティーパックもいただきました

 

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 14時台のおやつ で 息を吹き返しました!

 

 チェックインは15時からで、

 それより前になる場合は電話を…ということで、

 今日は14時前には通過することになるので荷物だけ置かせてくださいと、

 朝のうちに、お願いしていたんですよね。

 

 この時はお部屋に入らせて頂くことができて……

 雨天だったので、このまま休める様にとのご配慮でした。

 

 それもいいな……と、思ったのですが、

 今日は、別格・大山寺をスルーしてきたので、

 (だから、こんなに早い訪問になったわけです)

 このまま一日が終わると不完全燃焼感を持ちそうだった為、

 おやつを食べて休み、雨が上がったと見るや、再出発することに致しました。

 せっかくのお言葉に反して、申し訳なかったですが……

 

 

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  15:15 ここも遍路道 夕方の雨予報に備え傘をお借りしました

 

 徳島自動車道を一旦越えて、その側道を歩きます。

 ここも遍路道だそうで、確かに標示がありました。

 

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 私 「トマトかぁ…」

 

 視線の片隅にあった直売所の『いちご』の字を見る迄、

 トマトに見えておりましたことは、絵師には内緒にしておいてください。

 徳島だからトマトだと思ったんだと思います。絵のせいじゃなくて。

 

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 御所の郷 阿讃の麓に湧く天然温泉だそう

 

 越久田屋さんから車で1分(?!)御所の郷です。

 宿はシャワーのみなので、こちらに送迎くださります。

 シャワーでもいいと思っていたのですが、

 温泉地では湯に浸かった方が運気が上がるらしい(笑)ので、

 この夜、入りに行くことにしました。

 そして、宿泊客の殆どが、そうされるそうです。

 

 

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 気持ちのいい 雨上がりの道

 

 こんな辺鄙(失礼)な場所で、パトカーに遭遇……

 何か治安でも悪いのだろうかと不安になる心に、

 中学生ぐらいの男子らに「がんばってくださーい」と、声をかけられ、

 やる気を取り戻しました。

 私 「ありがとうございまーす」

 

 後で、トレッキングポールを持っている年配の方とすれ違いました。

 地元の人が健康の為に歩いている様な道は、

 パトカーが巡回しなければならないほど危険ではないだろうから、

 あれは、たまたまだったのだと思いたい。私が。

 

 

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 徳島自動車道沿いの遍路道 

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 黄色いへんろ地図本に載ってる道は 向こうに見えている住宅地の中

 

 翌朝、この自動車道沿いの方を歩かれている方も、

 チラホラお見かけしました。

 皆が皆、同じ遍路道を行くとは限らないんですね。

 

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 目で微笑む^^技を取得しました マスクをする春先は必要技法?

 

  先程までの雨とうって変わって、気持ちのいい景色^^

 やはり、今日のうちに出直してきてよかったと思いました。

 

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 この菜の花たちに励まされました! 

 

 

 

第8番 熊谷寺 山門

 

 いよいよ熊谷寺(くまだにじ)です。

 まずは、かなり古めかしい山門から…

 

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 15:40 熊谷寺山門

 

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 野菜がもりもり立派

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 畑、自動車道、花、住宅地などを一望

 

 いいところに立っていらっしゃるなぁ……と、思いました。

 

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 普段は仁王さんに、それほど関心はないんですけど…

 こちらのは、なんかいい雰囲気をされてますね。

 いい眺めの中にずっといらっしゃるからでしょうか。

 

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 15:44

 第8番札所 熊谷寺(くまだにじ)

 

 こちらも、地味に読み方に戸惑うお名前です。

 くまがい? くまがや? いえいえ、くまだにです。

 くまだに……てら? 

 四国八十八か所で『てら』と読む寺は、

 第11番の藤井寺(ふじいでら)だけだそうです。

 あとの寺は『じ』と読むのだそうです。

 

 ここは『くまだにじ』です。くま 

 

春は桜 梅雨どきは紫陽花?

 

 

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 四国地方最古の多宝塔だそうで

 

 ここの斜め上にあるスピーカーから読経が流れていました。

 ひとりは若いお坊さんの声……

 たまに、僧侶が色っぽいと言う人がいらっしゃいますが、

 私にはわからない感覚だと思っていたのですが、

 あぁ、読経する『声』が色っぽいんだなぁ……と、気づかされました。

 

 なんてことを思いながら、階段を登って本堂へ…

 

 f:id:nayumimahenro:20190319142103j:plain 中門

 

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 四天王の中で毘沙門天様だけはわかります。(個人的にファン)

 4人いる中で2人だけ左右に配置する場合、組み合わせにきまりとか、

 何か規則性があるんでしょうか?

 

  

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 本堂 

 ご本尊 千手観世音菩薩 「おん ばざら たらま きりく」

 

 

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 階段の上に大師堂

 

 この立派な鐘楼が目についたので、

 ♪ 鐘がゴーンと鳴りゃ カラスがカー

 ♪ 戦に焼かれて お寺はボウ♪

 と、口ずさみ、

 「こんな場所で歌うか」と、

 ひとりツッコミしていたら、

 本堂にいたおばあさんにジロッと見られてしまい……

 

 皆さまもお気をつけくださいませ。(何を、何に??)

 

 

 宿に戻り、17時を過ぎたので、送迎をお願いして飲食店へ 三3

 

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 ゴチッス 徳島県阿波市土成町吉田字川久保193-1

 11:00~14:15 17:00~22:00

 定休日 第3月曜 他、お店のサイトで確認を!

 

 お店のサイト↓

www.okonomiyaki-dining-gochissu.jp

 

 広島から来た者として、こちらのお好み焼き屋さんへ、どうしても来てみたくて……

 

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 広島から来たなら、広島風お好み焼きを注文…??

 すべきか迷いましたが、

 お店のオススメが強く表示されている、ねぎ焼きを注文しました。

 

 ここら辺りの畑に植わっているねぎのかたち良さを見て、

 ここでは、ねぎを食べるべきだと思ったので…!

 

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 自分で焼くタイプのお好み焼きなんですね

 

 ぐちゃぐちゃに混ぜて、焼いて、ひっくり返すだけなら、自分でも焼けます、が…

 

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 生地に山芋が入っていてフワフワなので、ひっくり返しにくいです。

 そう、それで……なんということでしょう。

 

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 顔になってた!\(^o^)/

 

 生地の下に餅を放り込む時、ゆる過ぎて、あまり持ち上げられなかった為、

 手前に餅を入れちゃってたみたいです。まぁ、レモンはこじつけです。(笑)

 

 

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 レモンは絞って食べる 

 

 手前の刷毛で、和風だし醤油を塗って、食べるそうです。

 やはり、ねぎが新鮮でしっかりしていて、美味しかったです!

 野菜がちゃんとしてるから成立する食べ物だなぁと感動しました。

 

 食後、お風呂へ……

 

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 御所の郷 阿波市土成町吉田字梨木原1番地

 

 第4水曜日が定休日だったかな?

 詳しくは公式サイトへ↓

www.goshonosato.com

 

 湯冷めするので、あえて夜の外観は撮りませんでした。

 当然、入浴中の写真もございません。

 ただ、こちらの写真だけは撮ってきました。

 

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 お食事もできます

 

 ゴチッスがなければ、ここで食事したかも…ですが、

 越久田屋さんには、本当に送迎でお手間をおかけしました。

 

 

 【2019年3月7日(水)】 晴れ一時雨

 徳島の気温 最高13.2℃平均9.9℃ 

 歩いた距離 約12.7キロ(Gグルマップ測定値)

 7:45 出発~ 8:24 四番 大日寺 ~ 五番 地蔵寺 

 10:16 神宅へんろ休憩所 10:45 寿食堂 12:00 六番 安楽寺

 13:07 七番 十楽寺 14:20~越久田屋さんで一服~15:05

 15:40 八番 熊谷寺仁王門 17:10~ ゴチッス

 

 明日へつづく↓

 

nayumimahenro.hatenablog.com