ナユミマ☆四国遍路の旅

1回目【第55~52番逆打ち】、2回目【第44~51番】 3回目に徳島【第1番~】区切り打ち開始☆

高知11日目【後編】 焼坂峠は山登り~岩本寺宿坊① (・ิω・ิ)╭☞

 

 高知11日目【前編】の続きです!

nayumimahenro.hatenablog.com

 

 

 今日は、浦ノ内湾須崎安和……と、

 ずっと海沿いを歩いて参りましたが、

 ここからは山を行くことになります 三三3

 

 安和駅 岩本寺まで28㎞ 

 

 安和駅を出て、第37番 岩本寺方面へ 三3

 

 

 さて、ここで、

 ① 国道を真っ直ぐ行くか、

 ② 右の道に入って、焼坂(やけざか)を越えるか……の分岐です。 

 

 

 私は、② 焼坂を歩くコースを選びます笠

 

 ①の国道コースは、歩道が細くて、トンネルも危ないそうなので。

 

 けど、雨の日と日没が近い時間だったら、①の方がいいそうで、

 その通りだと思います。

 

 それから……

 

 私は、② 焼坂 を、

 国道を迂回する山道ぐらいに考えていたので、

 このコースを選んでしまいましたが、

 

 登山の装備がしっかりしていないとか、(私が言うな、なのですが)

 山登りする気が全くないのだったら、

 ①の国道コースを歩くことを断然オススメします。

 

 

 でももう、② 焼坂峠 を選んだので……

 

 

 古い遍路遺跡(?)

 

 これらがあるということは、こっちが本来の遍路道ではあります。

 

 ちょっと信じられないぐらい……現代の本道からは離れゆく一方で、

 いま風の家も建ち並んでいるけれど、人の気配が感じられません、

 と、ここで……

 

 お接待を頂いてしまいました……安和の里のおばあさん ありがとうございます^^

 突然ですが……年配の方にお遇いして、お接待を頂いてしまいました。

 この物価高の時世、お年寄りから受け取るのは、心苦しいのですが、

 ありがたくお預かりすることが、いちばんのお礼になると思うので……

 

 仰って頂いた通り、峠を越えて早めに駅に着いたら、

 近くにあるはずのコンビニでコーヒーでも買って、飲むつもりでした。

 ……この時は、そんな自分の姿を瞼の裏に思い描いていました。 

 

 14:10 よく見る(案内されている) 高架下の分岐道

 詳しくて有り難いです

 

 数字で示されているのが、具体的でありがたいです。

 標高も書かれてあるのも、かゆいところに手が届くかんじです。

 けど、山の中の㎞数を見て知っても、

 自分が歩いたら何分か……という時間が、私には読めない(^0^;)

 

 この時は、2時間ぐらいあれば~越えられるでしょう、と、

 思っていました。

 

 この焼坂峠(やけざかとうげ)、

 私が下調べの時に、参考にしたブログ等だと、

 おおむね、『整備された歩き易い山道』……と記述されていました。

 

 実際、難なく峠を越えて行かれている様子でもありました。

 なので、机上の空論などではなく、そんな道だと信じてしまったのです。

 

 だけど、高知のこの辺りを歩いている段階のお遍路さんは、

 もうかなりの猛者になられているのです。

 

 真に受けてはならなかったのです……私のようなスニーカーお遍路は。

 

 鉄道の線路下をくぐり

 線路沿いへ

 

 鉄道の線路って凄いよなぁ……ガチの山ん中を通ってたりするんだなぁ。

 誰かに何かされたり、自然で何か起きたらヤバイのに、

 毎日毎時、何も起きてないと信じて列車は走っているんだよなぁ……三3

 と、思いながら歩いてました。

 

 お大師様の杖(トレッキングポール) 降臨

 

 14:20 登山口

 


 ここから登り口 まずは整備された登り坂

 

 急登で、登り始めの距離を稼ぐタイプの山道だったら……と、

 まず心が折れそうになりました。そういうコースは苦手なんですよね。

 最初だけ苦しい、とか何言われても、無理です。(笑)

 

 平たい道と橋 出現

 

 そうそう、これ、こういうのが得意なのよ~~っと、変な声が出そうになります。

 

 左:ちょっと荒れてきた 右:石段なんか~~い

 基本、画像を撮っているところは、カメラを取り出せる場所なので、

 実際は、もっと荒れて危険なところも通っています。

 

 こうして古い石段があるということは、

 本当に昔から、ここが本道だったワケですよね。

 いまじゃ信じられないですが…………

 だって、自分の前にも後ろにも、全く人の気配がありません。

 

 おそらく自分が、この日最後の歩き遍路になっているのだと察しました。

 安和駅で遊び過ぎていたかもしれません。 

 

 ここは真っ直ぐ

 

 真っ直ぐですよー

 

 いきなり階段ーー!!

 よくこんなところに立派なコンクリート段……造れたな、と。(*゚д゚*)

 何処からどう通れるのかわかりませんが、傍まで車で来れるのかな?

 

 ん? 土砂崩れ後……じゃないよね?

 

 鉄塔を建てて電線を通すため、人工的に切り崩した場所かな?

 

 ありがとう 安和の里

 

 親切にして頂いたり、景色がきれいだったり……いい思い出ばかり。

 

 ところで、

 昨日、第36番を打って、宇佐町に泊まった場合、

 翌日は、安和で宿をとるのが一番ベストだと、

 民宿なずなさんで聞きました。

 

 その次の土佐久礼(とさくれ)まで行けなくはないけれど、ちょっと遠いからため息

 

 その民宿なずなさんで同宿だった、塚地峠お遍路さんは、

 安和で宿を予約しようとしたのだけれど、もういっぱいだったので、

 土佐久礼の宿になったと仰っていました。

 

 今日は全然、お見かけしなかったけれど、

 私の後ろを歩いているのか、或いは国道コースを選んだのか……?

 

 ところで……これだけ眺望が開けているということは、

 かなり山の上まで登ってきているということで……

 

 こんなのただのふつうに山登りじゃん!!

 ということです。

 

 もっと、国道につかず離れず沿った山道を、

 くねくね歩くだけの峠だと思っていたのに……

 

 やっと……頂上が見えてきたー!

 

 14:50 頂上 標高228㍍

 14:55 下り始め

 

 5分ほど休憩しました。この切り通しの先には……

 

 ジップラインの様な道

 

 本当に、これがジップラインだったら……やりたい。

 楽に下りれるからじゃあなく、人生で一度ぐらい体験したいと思ってるから。

 そうさいまこそアドベンチャー

 

 左:下り道 右:でっかい松ぼっくりだー

 頂上のところは、倒木があるから無理だろうけど、

 これだけ道幅があるということは、車で来れるかんじなのかと思って、

 下りは楽勝の道なんだー? と、下っていったのですが……

 

 崩落…(T-T)

 

 これでは……車で上がってくるのは無理ですね。(そもそも、そんな道でもなかった)

 


 大丈夫だと思うけど、ザゴーーっと崩れたらイヤだなと思いつつ通過。

 

 え?! 幹がバリバリになってません??

 

 この辺で、道の真ん中に……おっきな落とし物があったんですよ。

 で、

 ふと周囲を見ると……木の幹がバリバリになってるじゃないですかー

 

 「え? えっ……?」

 

 お四国って、クマ、いませんよね? 山🗻にしか居ないと聞いてるけど……

 高知は地続きだから、ここまで来れなくもないんですよね??

 

 「く、く、くま?」 

 

 変な声が出ました。(癖)

 

 猪なら、まだ何とかやり過ごし様があるけれども、

 熊は……人間を食い物として襲ってくる獣には、さすがに太刀打ち出来ません。

 

 ヤベー、急いで下山しようと思ったのでした 三三3

 

 

 道が拓けて 明るくなってきました

 

 やれやれ、命拾いしたみたいだぜ。

 

 やっと国道へ……!

 

 国道に出たものと思いきや……

 

 いや これは……高速道路!

 

 高速道路脇の側道でした。くそー、ぬか喜びだったぜ(;。;)

 

 しかも再び山道?

 

 ここに舗装路尽きて 土の道が始まる。 

 でも、人工物が見えているので、すぐまた舗装路になるのかな?

 

 鉄道の高架だ!

 

 まだまだ土の道 国道は遠い……

 

 しかも全然、車の音がしません。まだまだ山の中を歩いている、ということです。

 或いは国道が山の中を通っている、のか。

 いくらなんでも、そろそろ国道沿いになるだろうと思っていたので、少し不安に……

 

 近代建造物

 

 こんな山の中を、鉄道は通ってるんですよね。

 さっき、高速道路の脇を通って来たから思うけど……

 鉄道の方が、もっと古い時代に山の中を切り拓いて敷いたワケですよね。

 昔の日本、スゴ過ぎる。

 

 道なりに進んでいくと、墓所がありまして……

 場所が墓所だけに撮りませんでしたが、そこでようやく、

 車の騒音が聞こえ出しました。あ~、安心した……

 

 今度こそ……車道へ

 

 14:20に、登山口だったので、

 16:03……約2時間の山越えだったことになります。

 まぁ、大体、試算していた通りだったのがわかります。ました。

 

 16:03 国道に出る

 

 ここでやっと、スマホも取り出しますため息

 

 あのですね……実は私、土佐久礼から列車に乗る予定なんですよ。

 

 16:41発の特急列車なんですが、

 ここから余裕で間に合うんでしょうか?

 

 Gグル先生の答え

 

 単純計算で、16:36分到着……5分前には着けるけど、

 駅の改札で切符を買う手間、ホームへ出る時間を考えると、

 そんなに余裕はありません。

 

 というか、それよりも、

 Gグル先生が想定している速度で、私が歩ける保障がありませんため息

 

 私は日本人女性の遅めペースに部類する方だと思うので、

 急ぎ歩きぐらいで行かないと間に合いませんね~(・ิω・ิ)╭

 

 もう、カメラを出してる余裕はないので、

 ここからはスマホで撮影していきます 三3 

 (それでも撮るんですねw)

 

 分岐! 道を間違えることも許されません

 

 どっちを通っても土佐久礼へ通じるみたいですが、

 右の国道だと3分多くかかるそうなので、左です↙

 

 へんろ道 

 

 お遍路はへんろ道を走れ(通れ)よ? 三3

 

 普通の宅地~生活道

 

 ここもよく見る(紹介されてる) 分岐地点

 

 左:真っ直ぐ行くと土佐久礼大坂遍路道 右:そえみみず遍路道

 

 土佐久礼に行くので、このまま真っ直ぐ進みます 三3

 

 売家

 

 いっきに歴史がかった景色に入りました。

 

 古民家小商いが出来そう~

 

 ちょっと前まで、こんな場所で出店していたので、

 此処でお店をしたらどんなかんじか……瞬間的に考えてしまいます。

 

 頭はまだ考える余裕がありますが、

 足は絶えず進む余地しかありません。

 

 そんな最中、後ろから、本名の苗字で呼びかけられました。

 

 えっ? あっ!

 塚地峠お遍路さん、リラックス衣装バージョンでした!!

 

 土佐久礼の宿に泊まると仰っていたけれど、

 とっくに到着して、普段着で散策されていたみたいです。

 (後で聞いたら、1時間前に焼坂峠を越えられていた様です)

 

 私

 「ちょっと私、列車に乗らないといけなくて! また明日~!」

 

 塚地峠お遍路さん、明日は岩本寺宿坊さんに泊まる予定なのです。

 

 私は今日、列車で窪川駅まで移動して、岩本寺宿坊に宿泊なのです。

 夕食も予約しているので、列車に乗り遅れるワケにはいかないのです三3

 

 

 何故かものものしい雲が立ち込める 土佐久礼

 16:36 土佐久礼 構内

 

 幸か不幸か、無人で改札機能してないタイプ!

 列車内で買うか、降車駅で精算出来るので、時間がない時はありがたい!

 

 ホームも悩む必要がない 真ん中一本タイプ

 特急あしずり7号 宿毛ゆき 入線!!

 

 2両編成、どっちが指定、自由席車両かわからないけど……

 とりあえず適当に乗って、空いてる席に座りました。

 

 後でわかったけど、

 新幹線みたいに車両で分かれているのではなくて、 

 同じ車両の中で、指定席と自由席に分かれているのでした。

 (シートは同じだけどw)

 

 思ったより文明的な切符(?)

 

 車内巡回してきた車掌さんに声掛け、支払い、発券してもらいました。

 思っていたより安かった(1720円→880円だった)……のは、自由席だから。

 

 指定席のところに、金剛杖を持った女性が座っておられるのを見かけました。

 何か、優雅そうでいいなー

 

 17:20頃 定刻通り JR窪川に到着

 

 窪川(くぼかわ)には、が2つ存在する……

 知ってはいたけれど、明日また書きます!

 

 駅前から第37番 岩本寺さんへは数パターンの行き方があり……

 

 たまたま、へんろ道←という標示を見つけてしまいました。(つい、ね😅)

 遠回りになる気はしたのですが、お遍路はへんろ道を歩けよ、とも思うので、

 まぁ、いちばん初めぐらいは通ってみることにしました。

 

 遍路遺跡なのか? 関係ない建造物(推定昭和ぐらい)か?

 左:窪川は高地(盆地)だけど……もう つつじが咲いてて意外 右:古い町並み~

 

 左:高級 美馬旅館 右:はなれ 木のホテル

 

 お洒落&キレイなお宿……さっき特急で見かけた女性お遍路さんは、

 こういう宿に泊まるんじゃないかなーと思ったりしたのですが、   

 この後、岩本寺宿坊でお見かけし、御一緒する方だったのでした。

 

 後日訪れる コーヒー淳

 

 安和の里で、「これでコーヒーでも……」と、お接待頂いたけど、

 そんな余裕は結局、なかったなー と、思い出していました😅

 

 

 山門 見えてきました!

 

 

 第37番札所 岩本寺……ですが、

 

 もう17時過ぎているので、(本堂の扉も閉まってました)

 本日から2連泊します、宿坊の方へ 三3

 

 

 岩本寺宿坊 窪川から徒歩15分ぐらい

 TVつき和室 翌朝6時~お勤めあり(特にご案内なし)

 ①泊目 17:30~ 夕食付き 7,700円 ※この時

 ②泊目 お勤め後 朝食付き 6,600円 ※この時

 タオル・バスタオルは浴室に 洗濯機 30分300円 乾燥機30分100円

 

 どうしてもTV付き部屋希望!でした

 

 連泊ですし、TV付きのお部屋がいいと予約の時に伝えたけど……確約ならず。

 けど、TV付きのお部屋になっていました😊

 日本人女性一人なのもあるかも。(部屋が狭いので)

 

 

 窓からのビュー

 結構すぐ近くを列車が走る三3

 

 いちばん線路沿いのお部屋より一つ手前だったけど、

 走行音が大きく聞こえてました。

 

 JRの本数が少ないので滅多に通らないと思いきや……

 土佐くろしお鉄道というのが走っているのですね。

 結構、列車が走るんだなーと、思いました。

 

 左:弘法茶……だと?! 右:浴衣もあるんですね~

 

 ポット……お湯を入れて保温タイプだったので、翌朝には常温の水に。

 

 そんなことになるとは思ってなかったので、

 翌朝、弘法茶を淹れて飲んだら……ブウッ、化学調味料の味っ!😓

 朝の一杯のお茶の楽しみが……台無しに(T-T) 

 

 残したまま外出してたら、帰って来た時には捨てられており、

 きれいな湯呑みと、普通のお茶パックが用意されていました。(笑)

 

 窪川は盆地なので寒いと聞いていたのもあり、

 冬用の寝間着を送付していたのですが、浴衣があったんですね~

 4月半ばのこの時は、暖房要らずだったので、十分、過ごせたと思います~

 

 

 17:30~ 夕食

 左:観世音 お福分醤油 宗教的に特別な醤油かと思ったけど……検索してもヒットせず

 右:確か 鶏に何か巻いたフライと芋の天ぷらだったかと……印象の薄いメイン(笑)

 

 岩本寺宿坊さんの夕食は早い……

 チェックインの時に何も言われなかったので、

 18時ぐらいかなと確認したら、

 17:30って……もう間もなくじゃないかーい。(笑)

 

 この日は、欧米人6:日本人4 ぐらいで、

 その欧米人はインテリ、ツアーグループというかんじでした。

 (自力で回ってる系、歩き遍路ではない)

 

 日本人の方は、

 特急で見かけた女性……公共交通機関で2泊3日遍路さん。

 京都から、ご夫婦で逆打ち歩き遍路さんでした。

 

 逆打ちの方には、「ネタばれしてもいいなら……」と、

 いままで通って来たルートで変わってるところをお伝えします。ました。

 

 明後日、民宿なずなに泊まられるそうなので、

 「なずなさんの夕食はこの3倍、刺身はこの5倍」と、お教えしました。

 もっと多いかも。(笑)

 

 公共交通機関お遍路さんの行程を聞きますと……

 

 明日から、第38番39番40番を打ってゆき、

 高くなったバスツアー料金よりも、安く回れるのだそうです。

 

 たった2泊3日で、高知県西部の辺境(失礼)を、

 公共の乗り物で通り抜けられるということが、驚き!(゚ロ゚)

 

 自分なら思いつきもしない方法で、他人は旅をされるので、

 話しかけて聞いてみるものだなぁ……と、思います。

 

 最終形態だZ 

 

 第37番名物☆5体の御本尊様に足向けは出来ないため、

 この向きに布団を敷きました土佐。

 (布団は自分で敷くシステム、

 連泊だったので敷きっぱなしにしましたがお咎めナシでした(笑))

 

 

【2024年4月12日(金)】

 高知県須崎市の気温 最高21.3℃ 平均16.2℃ 

 

 07:15頃 民宿なずな 車送迎出発~

 07:25 巡航船乗り場『深浦』 乗船

 08:00 巡航船乗り場『横浪』 到着

 09:25~09:33 おへんろ第17号須崎休憩所(WCなし)

 10:20~10:35 黒潮市場(WC)

 11:30~12:25 道の駅かわうその里すさき(昼食)

 13:25~13:55 安和駅(WC) 

 14:10 安和 高架のところ

 14:20 焼坂峠 登山口

 14:50~14:55 焼坂峠 頂上 

 15:45 高速道路沿いに出る 

 16:03 国道沿いに出る 

 16:36 土佐久礼駅 到着

 16:41~16:57 特急あしずり7号

 17:20頃 岩本寺宿坊 到着

 

 明日に続きます,゚.:。+゚