高知11日目【前編】の続きです!
今日は、浦ノ内湾~須崎~安和……と、
ずっと海沿いを歩いて参りましたが、
ここからは山を行くことになります 三三3
安和駅 岩本寺まで28㎞
安和駅を出て、第37番 岩本寺方面へ 三3
さて、ここで、
① 国道を真っ直ぐ行くか、
② 右の道に入って、焼坂(やけざか)峠を越えるか……の分岐です。
私は、② 焼坂峠を歩くコースを選びます
①の国道コースは、歩道が細くて、トンネルも危ないそうなので。
けど、雨の日と日没が近い時間だったら、①の方がいいそうで、
その通りだと思います。
それから……
私は、② 焼坂峠 を、
国道を迂回する山道ぐらいに考えていたので、
このコースを選んでしまいましたが、
登山の装備がしっかりしていないとか、(私が言うな、なのですが)
山登りする気が全くないのだったら、
①の国道コースを歩くことを断然オススメします。
でももう、② 焼坂峠 を選んだので……
古い遍路遺跡(?)
これらがあるということは、こっちが本来の遍路道ではあります。
ちょっと信じられないぐらい……現代の本道からは離れゆく一方で、
いま風の家も建ち並んでいるけれど、人の気配が感じられません、
と、ここで……
お接待を頂いてしまいました……安和の里のおばあさん ありがとうございます^^
突然ですが……年配の方にお遇いして、お接待を頂いてしまいました。
この物価高の時世、お年寄りから受け取るのは、心苦しいのですが、
ありがたくお預かりすることが、いちばんのお礼になると思うので……
仰って頂いた通り、峠を越えて早めに駅に着いたら、
近くにあるはずのコンビニでコーヒーでも買って、飲むつもりでした。
……この時は、そんな自分の姿を瞼の裏に思い描いていました。
14:10 よく見る(案内されている) 高架下の分岐道
詳しくて有り難いです
数字で示されているのが、具体的でありがたいです。
標高も書かれてあるのも、かゆいところに手が届くかんじです。
けど、山の中の㎞数を見て知っても、
自分が歩いたら何分か……という時間が、私には読めない(^0^;)
この時は、2時間ぐらいあれば~越えられるでしょう、と、
思っていました。
この焼坂峠(やけざかとうげ)、
私が下調べの時に、参考にしたブログ等だと、
おおむね、『整備された歩き易い山道』……と記述されていました。
実際、難なく峠を越えて行かれている様子でもありました。
なので、机上の空論などではなく、そんな道だと信じてしまったのです。
だけど、高知のこの辺りを歩いている段階のお遍路さんは、
もうかなりの猛者になられているのです。
真に受けてはならなかったのです……私のようなスニーカーお遍路は。
鉄道の線路下をくぐり
線路沿いへ
鉄道の線路って凄いよなぁ……ガチの山ん中を通ってたりするんだなぁ。
誰かに何かされたり、自然で何か起きたらヤバイのに、
毎日毎時、何も起きてないと信じて列車は走っているんだよなぁ……三3
と、思いながら歩いてました。
お大師様の杖(トレッキングポール) 降臨✨
14:20 登山口
ここから登り口 まずは整備された登り坂
急登で、登り始めの距離を稼ぐタイプの山道だったら……と、
まず心が折れそうになりました。そういうコースは苦手なんですよね。
最初だけ苦しい、とか何言われても、無理です。(笑)
平たい道と橋 出現
そうそう、これ、こういうのが得意なのよ~~っと、変な声が出そうになります。
左:ちょっと荒れてきた 右:石段なんか~~い
基本、画像を撮っているところは、カメラを取り出せる場所なので、
実際は、もっと荒れて危険なところも通っています。
こうして古い石段があるということは、
本当に昔から、ここが本道だったワケですよね。
いまじゃ信じられないですが…………
だって、自分の前にも後ろにも、全く人の気配がありません。
おそらく自分が、この日最後の歩き遍路になっているのだと察しました。
安和駅で遊び過ぎていたかもしれません。
ここは真っ直ぐ↑
真っ直ぐですよー
いきなり階段ーー!!
よくこんなところに立派なコンクリート段……造れたな、と。(*゚д゚*)
何処からどう通れるのかわかりませんが、傍まで車で来れるのかな?
ん? 土砂崩れ後……じゃないよね?
鉄塔を建てて電線を通すため、人工的に切り崩した場所かな?
ありがとう 安和の里
親切にして頂いたり、景色がきれいだったり……いい思い出ばかり。
ところで、
昨日、第36番を打って、宇佐町に泊まった場合、
翌日は、安和で宿をとるのが一番ベストだと、
民宿なずなさんで聞きました。
その次の土佐久礼(とさくれ)まで行けなくはないけれど、ちょっと遠いから
その民宿なずなさんで同宿だった、塚地峠お遍路さんは、
安和で宿を予約しようとしたのだけれど、もういっぱいだったので、
土佐久礼の宿になったと仰っていました。
今日は全然、お見かけしなかったけれど、
私の後ろを歩いているのか、或いは国道コースを選んだのか……?
ところで……これだけ眺望が開けているということは、
かなり山の上まで登ってきているということで……
こんなのただのふつうに山登りじゃん!!
ということです。
もっと、国道につかず離れず沿った山道を、
くねくね歩くだけの峠だと思っていたのに……
やっと……頂上が見えてきたー!
14:50 頂上 標高228㍍
14:55 下り始め
5分ほど休憩しました。この切り通しの先には……
ジップラインの様な道
本当に、これがジップラインだったら……やりたい。
楽に下りれるからじゃあなく、人生で一度ぐらい体験したいと思ってるから。
そうさいまこそアドベンチャー。
左:下り道 右:でっかい松ぼっくりだー
頂上のところは、倒木があるから無理だろうけど、
これだけ道幅があるということは、車で来れるかんじなのかと思って、
下りは楽勝の道なんだー? と、下っていったのですが……
崩落…(T-T)
これでは……車で上がってくるのは無理ですね。(そもそも、そんな道でもなかった)
大丈夫だと思うけど、ザゴーーっと崩れたらイヤだなと思いつつ通過。
え?! 幹がバリバリになってません??
この辺で、道の真ん中に……おっきな落とし物があったんですよ。
で、
ふと周囲を見ると……木の幹がバリバリになってる↑じゃないですかー
「え? えっ……?」
お四国って、クマ、いませんよね? 剣山🗻にしか居ないと聞いてるけど……
高知は地続きだから、ここまで来れなくもないんですよね??
「く、く、くま?」
変な声が出ました。(癖)
猪なら、まだ何とかやり過ごし様があるけれども、
熊は……人間を食い物として襲ってくる獣には、さすがに太刀打ち出来ません。
ヤベー、急いで下山しようと思ったのでした 三三3
道が拓けて 明るくなってきました
やれやれ、命拾いしたみたいだぜ。
やっと国道へ……!
国道に出たものと思いきや……
いや これは……高速道路!
高速道路脇の側道でした。くそー、ぬか喜びだったぜ(;。;)
しかも再び山道?
ここに舗装路尽きて 土の道が始まる。
でも、人工物が見えているので、すぐまた舗装路になるのかな?
鉄道の高架だ!
まだまだ土の道 国道は遠い……
しかも全然、車の音がしません。まだまだ山の中を歩いている、ということです。
或いは国道が山の中を通っている、のか。
いくらなんでも、そろそろ国道沿いになるだろうと思っていたので、少し不安に……
近代建造物
こんな山の中を、鉄道は通ってるんですよね。
さっき、高速道路の脇を通って来たから思うけど……
鉄道の方が、もっと古い時代に山の中を切り拓いて敷いたワケですよね。
昔の日本、スゴ過ぎる。
道なりに進んでいくと、墓所がありまして……
場所が墓所だけに撮りませんでしたが、そこでようやく、
車の騒音が聞こえ出しました。あ~、安心した……
今度こそ……車道へ
14:20に、登山口だったので、
16:03……約2時間の山越えだったことになります。
まぁ、大体、試算していた通りだったのがわかります。ました。
16:03 国道に出る
ここでやっと、スマホも取り出します
あのですね……実は私、土佐久礼駅から列車に乗る予定なんですよ。
16:41発の特急列車なんですが、
ここから余裕で間に合うんでしょうか?
Gグル先生の答え
単純計算で、16:36分到着……5分前には着けるけど、
駅の改札で切符を買う手間、ホームへ出る時間を考えると、
そんなに余裕はありません。
というか、それよりも、
Gグル先生が想定している速度で、私が歩ける保障がありません
私は日本人女性の遅めペースに部類する方だと思うので、
急ぎ歩きぐらいで行かないと間に合いませんね~(・ิω・ิ)╭✧
もう、カメラを出してる余裕はないので、
ここからはスマホで撮影していきます 三3
(それでも撮るんですねw)
分岐! 道を間違えることも許されません
どっちを通っても土佐久礼駅へ通じるみたいですが、
右の国道だと3分多くかかるそうなので、左です↙
へんろ道
お遍路はへんろ道を走れ(通れ)よ? 三3
普通の宅地~生活道
ここもよく見る(紹介されてる) 分岐地点
左:真っ直ぐ行くと土佐久礼駅&大坂遍路道 右:そえみみず遍路道
土佐久礼駅に行くので、このまま真っ直ぐ進みます 三3
売家
いっきに歴史がかった景色に入りました。
古民家小商いが出来そう~
ちょっと前まで、こんな場所で出店していたので、
此処でお店をしたらどんなかんじか……瞬間的に考えてしまいます。
頭はまだ考える余裕がありますが、
足は絶えず進む余地しかありません。
そんな最中、後ろから、本名の苗字で呼びかけられました。
えっ? あっ!
塚地峠お遍路さん、リラックス衣装バージョンでした!!
土佐久礼の宿に泊まると仰っていたけれど、
とっくに到着して、普段着で散策されていたみたいです。
(後で聞いたら、1時間前に焼坂峠を越えられていた様です)
私
「ちょっと私、列車に乗らないといけなくて! また明日~!」
塚地峠お遍路さん、明日は岩本寺宿坊さんに泊まる予定なのです。
私は今日、列車で窪川駅まで移動して、岩本寺宿坊に宿泊なのです。
夕食も予約しているので、列車に乗り遅れるワケにはいかないのです三3
何故かものものしい雲が立ち込める 土佐久礼駅
16:36 土佐久礼駅 構内
幸か不幸か、無人で改札機能してないタイプ!
列車内で買うか、降車駅で精算出来るので、時間がない時はありがたい!
ホームも悩む必要がない 真ん中一本タイプ
特急あしずり7号 宿毛ゆき 入線!!
2両編成、どっちが指定、自由席車両かわからないけど……
とりあえず適当に乗って、空いてる席に座りました。
後でわかったけど、
新幹線みたいに車両で分かれているのではなくて、
同じ車両の中で、指定席と自由席に分かれているのでした。
(シートは同じだけどw)
思ったより文明的な切符(?)
車内巡回してきた車掌さんに声掛け、支払い、発券してもらいました。
思っていたより安かった(1720円→880円だった)……のは、自由席だから。
指定席のところに、金剛杖を持った女性が座っておられるのを見かけました。
何か、優雅そうでいいなー
17:20頃 定刻通り JR窪川駅に到着
窪川(くぼかわ)には、駅が2つ存在する……
知ってはいたけれど、明日また書きます!
駅前から第37番 岩本寺さんへは数パターンの行き方があり……
たまたま、へんろ道←という標示を見つけてしまいました。(つい、ね😅)
遠回りになる気はしたのですが、お遍路はへんろ道を歩けよ、とも思うので、
まぁ、いちばん初めぐらいは通ってみることにしました。
遍路遺跡なのか? 関係ない建造物(推定昭和ぐらい)か?
左:窪川は高地(盆地)だけど……もう つつじが咲いてて意外 右:古い町並み~
左:高級 美馬旅館 右:はなれ 木のホテル
お洒落&キレイなお宿……さっき特急で見かけた女性お遍路さんは、
こういう宿に泊まるんじゃないかなーと思ったりしたのですが、
この後、岩本寺宿坊でお見かけし、御一緒する方だったのでした。
後日訪れる コーヒー淳
安和の里で、「これでコーヒーでも……」と、お接待頂いたけど、
そんな余裕は結局、なかったなー と、思い出していました😅
山門 見えてきました!
第37番札所 岩本寺……ですが、
もう17時過ぎているので、(本堂の扉も閉まってました)
本日から2連泊します、宿坊の方へ 三3
TVつき和室 翌朝6時~お勤めあり(特にご案内なし)
①泊目 17:30~ 夕食付き 7,700円 ※この時
②泊目 お勤め後 朝食付き 6,600円 ※この時
タオル・バスタオルは浴室に 洗濯機 30分300円 乾燥機30分100円
どうしてもTV付き部屋希望!でした
連泊ですし、TV付きのお部屋がいいと予約の時に伝えたけど……確約ならず。
けど、TV付きのお部屋になっていました😊
日本人女性一人なのもあるかも。(部屋が狭いので)
窓からのビュー
結構すぐ近くを列車が走る三3
いちばん線路沿いのお部屋より一つ手前だったけど、
走行音が大きく聞こえてました。
JRの本数が少ないので滅多に通らないと思いきや……
土佐くろしお鉄道というのが走っているのですね。
結構、列車が走るんだなーと、思いました。
左:弘法茶……だと?! 右:浴衣もあるんですね~
ポット……お湯を入れて保温タイプだったので、翌朝には常温の水に。
そんなことになるとは思ってなかったので、
翌朝、弘法茶を淹れて飲んだら……ブウッ、化学調味料の味っ!😓
朝の一杯のお茶の楽しみが……台無しに(T-T)
残したまま外出してたら、帰って来た時には捨てられており、
きれいな湯呑みと、普通のお茶パックが用意されていました。(笑)
窪川は盆地なので寒いと聞いていたのもあり、
冬用の寝間着を送付していたのですが、浴衣があったんですね~
4月半ばのこの時は、暖房要らずだったので、十分、過ごせたと思います~
17:30~ 夕食
左:観世音 お福分醤油 宗教的に特別な醤油かと思ったけど……検索してもヒットせず
右:確か 鶏に何か巻いたフライと芋の天ぷらだったかと……印象の薄いメイン(笑)
岩本寺宿坊さんの夕食は早い……
チェックインの時に何も言われなかったので、
18時ぐらいかなと確認したら、
17:30って……もう間もなくじゃないかーい。(笑)
この日は、欧米人6:日本人4 ぐらいで、
その欧米人はインテリ、ツアーグループというかんじでした。
(自力で回ってる系、歩き遍路ではない)
日本人の方は、
特急で見かけた女性……公共交通機関で2泊3日遍路さん。
京都から、ご夫婦で逆打ち歩き遍路さんでした。
逆打ちの方には、「ネタばれしてもいいなら……」と、
いままで通って来たルートで変わってるところをお伝えします。ました。
明後日、民宿なずなに泊まられるそうなので、
「なずなさんの夕食はこの3倍、刺身はこの5倍」と、お教えしました。
もっと多いかも。(笑)
公共交通機関お遍路さんの行程を聞きますと……
明日から、第38番~39番~40番を打ってゆき、
高くなったバスツアー料金よりも、安く回れるのだそうです。
たった2泊3日で、高知県西部の辺境(失礼)を、
公共の乗り物で通り抜けられるということが、驚き!(゚ロ゚)
自分なら思いつきもしない方法で、他人は旅をされるので、
話しかけて聞いてみるものだなぁ……と、思います。
最終形態だZ
第37番名物☆5体の御本尊様に足向けは出来ないため、
この向きに布団を敷きました土佐。
(布団は自分で敷くシステム、
連泊だったので敷きっぱなしにしましたがお咎めナシでした(笑))
【2024年4月12日(金)】
07:15頃 民宿なずな 車送迎出発~
07:25 巡航船乗り場『深浦』 乗船
08:00 巡航船乗り場『横浪』 到着
09:25~09:33 おへんろ第17号須崎休憩所(WCなし)
10:20~10:35 黒潮市場(WC)
11:30~12:25 道の駅かわうその里すさき(昼食)
13:25~13:55 安和駅(WC)
14:10 安和 高架のところ
14:20 焼坂峠 登山口
14:50~14:55 焼坂峠 頂上
15:45 高速道路沿いに出る
16:03 国道沿いに出る
16:36 土佐久礼駅 到着
16:41~16:57 特急あしずり7号
17:20頃 岩本寺宿坊 到着
明日に続きます,゚.:。+゚