2024年(令和6年)4月12日(金)通算㉕日目 晴
お遍路の朝は早い……
左:民宿なずなの2階客室廊下(明け方) 右:朝のダイニング(朝食後)
本当に珍しく、明け方の宿の写真を撮ってみました。
民宿なずなさんの2階は雰囲気があって……よかったので。
6:00 民宿なずなの朝食
ごはんは高知の香り米……を、少し混ぜているそうです。
朝食の卵は、茹でか生かを聞かれ、約8~9割は生を選ばれるそう。
私は生卵が苦手ですが、その数字を聞いて、生にしてみました。
奥の副菜ズ 左から、筍の煮物、イタドリのごま油炒め、高知トマトのサラダ
イタドリという植物は、
高知だと炒め物に、愛媛だと煮物になりがちなのだそうです。
因みに、広島(南部)では、あまり食べません。(^0^;)
大女将さんが採って来て、(ない時は仕入れて)
水に浸けては洗うというのを一週間(!)ぐらい繰り返して、
ようやく食べれる様になるそうです。
イタドリのごま油炒め、本当にパクパク食べれるぐらい美味しかった~
民宿なずなさん、あと5年ほどで大女将さんが引退予定だそうです。
ご自分が専念したいことを、されたいそうで……
でも、もうとっくに引退して、それをやっても十分いい年齢です。
そのお歳で立てる目標じゃない、よ、と。(^◇^;)
で、
料理が出来る人がいないため、
奥さんいわく、引き継ぐことは考えておられないそうで……
勿体ない~💦けど、
お料理……刺身が出せないと、この宿はダメとのことで。
儲かっている店は、儲かっている理由がわかってないとダメとか聞きますが、
(厳密には、『儲かってないのが問題なのではなく、なぜ儲からないのかわかってないのが問題』)
さすが、ちゃんとわかっていらっしゃるんですね。
「じゃあ、それまでに、また来ます!」 と、
言っちゃったのだけれど、
もう歩き遍路では来ないだろうし……と、
思ったのですが、
高知・中村より向こうエリアは、ガチのWC空白地帯なので……
そこから先の区間だけは、原付か何かになるかもしれません。
そしたら、また寄れると思います^^
さて、いよいよ出立 三3
塚地峠で会った歩き遍路さんは、船には乗らず歩くということで、早々に出発。
同郷の車女性は、もっと早くに出発されてゆきました。
私は……宿から徒歩20ぐらいにある乗り場から、巡航船🚢に乗るのですが、
巡航船『深浦』のりば
この乗り場が、近年ゴミ捨て場の位置が変わった所為で、見づらくなって、
素通りされる方が、めちゃくちゃ多いのだそうです。
問題のゴミ捨て場↑
ゴミ捨て場の裏側↑
巡航船のりばが、ゴミ捨て場の死角になってしまうのですね😓
巡航船のりば『深浦』
しかも、コンクリート桟橋の先に立っていないといけないらしい。
巡航している船に見つけてもらえないと、乗れない可能性があるとか……
何かいろいろ怖くなって、
車で送迎してもらえるとのことなので、お願いすることにしました。
民宿なずなさんは、『埋立』のりば近くの、
ゲストハウス(リンク→Hostel John Mang)も運営されているので、
一度、そこのお客さんを船に乗せるために出て行かれます 三3
また、7時15分に戻ってこられるので、それから車で送って頂くことに。
……で、早速、『埋立』の乗り場を素通りしてしまったお客さんを発見、
回収して、船に乗せて、戻って来られたそうです。(^0^;)
巡航船 『埋立』の乗り場↑
前日に下見されていたそうなのですが……欧米人さんなので、
日本語(漢字)だから、ピンとこなかったのかもしれませんね。
7:25 巡航船 ※『深浦』のりばから
無事、乗船出来ました~ 先払い、お釣りあり。先客は3名、男性歩き遍路ばかり。
↑ 湾のど真ん中にて 船からじゃないと見えないレア角度?
陸からだと、遠目にしか見えない景色も、
WCに見えていた箱は そうじゃなかった
船からだと近く見えるので……自分が思っていたものとは違ってたことが判明。
8:00 『横浪』到着 この方も3日間会い続ける欧米人Lさん
下船後、お手洗に行ってから、歩き始めたいところですが……
JA土佐くろしお 浦ノ内支所
すぐ傍にあるJAは、時間が早いからか閉まってました。……ならば、
ヤマザキショップ Yamazakiブランドのお茶、初めて見たので購入しました❣
こちらが開いていたので、お手洗をお借りすることに。
普通に、店員さんに承諾頂けたのですが、
店内には『ここは公衆トイレではありません!』と、貼紙がされていました😢
コンビニや小型商店でWC借りたら、何か買って、
せめてもの謝意は示そうと思います。思いました。
23号線を須崎市街に向けて
では、歩き始めます 三3
仏坂への分岐
少し行くと早速、仏坂コースへの分岐に差し掛かりました。
塚地峠歩き遍路さんは、仏坂を行かれるとのことでしたが、
私は、このまま真っ直ぐ須崎市街方面へ向かいます 三3
何故なら、仏坂コースはWCがないみたいだからです。
左:須崎市街方面へ 右:仏坂へ
このまま真っ直ぐコースなら、潤沢にWCがあるのかと言えば……
この先に見えているのが、シーパーク大島という施設らしいです。
シャワー設備などがあって、立派な建物なのですが……
果たして、このWCは使用可能なのか?!……
まぁ、予想通り、鍵がかかっていました😢
でも、しかし、この少し先に……
WCらしき建物が!!
左:女子WC OKです 右:この建物です
Gグルマップ上で『公衆トイレ』と表示されているところです。
浦ノ内湾の景色
お手洗のところと順番が前後しているかもしれませんが、
大体、この様な景色を横目に見ながら歩いております。
でも、ずっとは続かないので、いまのうちによく見ておこう。
WCのことばかり考えて歩いていたワケじゃないのよ、多分。
分岐~ 須崎市街へは真っ直ぐー
2年前、原付で通りました 三3 乗り物で通過する分には何も問題ない道でした。
この長い長い登り坂を~♪ ※ ノリです、そんなに長く長くはありません……がっ
確かこの辺で、歩き遍路業界で有名な、
宗教勧誘男性がいると聞いていました。
が、
そうそう偶然、居合わせるワケがないよね……と、思っていたら、
いらっしゃいました。
まさかの、真正面から下って来た方が、その方でした。
私の前には、(同じ巡航船だった)歩き遍路さんがいた筈だし、
大体、決まった時間に遍路者が通るのは判っているのでしょう。
偶然なんて呑気なものじゃなくて、待ち受けているのだと悟りました。
まぁ、登り坂でとろとろ歩くので、暇だし……いいか、と思い、(←ひどい)
お話をお伺いしました。
宗教に関しては……それぞれ言い分がありますね。
おそらく憑依体質の人は、大体同じことを仰るなぁ……と、思いました。
ほぼ同じ条件に悩まされ、似たパターンを辿る……知人にそういう方がいたので。
鳥坂トンネル
いよいよ、トンネルが見えてきました。
私
「あの……この辺の方ですよね? (これ以上行って)大丈夫ですか?」
と、尋ねますと、
トンネルの入口までだから大丈夫、とのこと。(笑)
例えば、日本の悪口を、日本人が聞いたら、いい気はしませんが、
「なるほど、そんな言われ方をしているのか。へぇ、知らなかった」と、思えば、
そんな説もあるのね、教えてくれてありがとう、と、なりますよね。
まぁ、私はそんなかんじでした。
トンネルを抜けると……下り坂でした。さっきまで、登り坂でしたからね。
「これ食えるのかなぁ……」 朝露に濡れてキラキラしていた葉っぱ
9:25-9:33 お遍路さん休憩所 第17号須崎
ここに、待望のWCがある筈なんですが……
WC前にバリケードまでしてあり、封鎖されていました。
使用禁止にしたと……強い言葉で書かれた貼紙もありました。
『トイレが我慢できない人は遍路に不向きだ 遍路やめて 家に帰りな』
……
とも、言われている様で、かなしい気持ちになりました。
たとえルールを守っても、こんな場所で落ち着いて休憩なんて、出来ない。
日焼け止めクリームを塗り直し、次のWCまでの距離を確認し、休憩して出発。
(結局、休憩はしたのね(^0^;))
お遍路が、この地に迷惑しかもたらしておらず、経済効果もないとしたら……
そのうち、この辺りを歩くことは、難しくなるのかもしれない……。
自然に剥げたのではなく、どうやら剥がされたっぽい遍路シール跡も見て、
不穏なものを、ひしひしと感じながら歩く私……。この時の正直な心境です。
須崎のセメント工場
みんな大好き、須崎のセメント工場。
花を見て、セメント工場も見て、不安な心を癒やしましょう。
(花はともかく、工場で癒やせるのか?)
この辺で、後ろから、自転車で通りがかった地元の方に、挨拶されました。
勿論、お返事しました。
よかった、お遍路にも普通に接してくれる人がいる……(少し泣きそう(;。;))
左:個人経営の赤いGS 右:その先の道に入ります 三3
先出のセメント工場の正門、その脇の道を通っても須崎市街には行けて、
その方が近いみたいなのですが、
どうもそっちは、セメント会社専用の道路にしか見えなくて、
原付の時も、今回も、こっち↑のルートを通ったのでした。
もっとも、前回こっちを通って道を知ってるから……も、ありますが。
住み良さそうと思う宅地 平地で緑多いし 車も出し入れし易い ちょっと行けばスーパーとか沢山あるから
↑んなことを考えながら歩いていると、
この近所の家にお住まいの男性に遭遇したので、ご挨拶。
なんと、テント泊で3回お遍路したという方でした!(゚ロ゚)
この後、道なりに須崎市街方面へ向かっていくと……
近年 造成した空き地に 大手企業の店舗が進出した(想像)系エリア
さっき行きそびれたWCに行きたいので、
コンビニを目指していると……歩いている真横に、スーパーらしき建物が。
10:20 すさき黒潮市場
ここでいいんじゃないかと、向かいます 三3
営業中は開いてるけど、それ以外の時間はシャッターが下りるそうです。
最近の道の駅みたいなところは、そういうのが多いですね。
ここは道の駅じゃないし、防犯や管理上、その方がいいと思うけれども。
私が持っている黄色い遍路地図本は、
第11版(2016年出版)なのですが、
この辺りの地図がゴチャゴチャしていて、わかりづらく……
情報の古い新しいの所為ではなく、
単にレイアウトの問題……範囲が狭い中に市街地の情報量が多過ぎて、
位置関係、距離感も掴めず、こっちで合ってるのかなーと進みます。
へんろ用標示かと思った 色が違うけど
御手洗川に御手洗川大橋というらしい 橋長112㍍
国道56号線を進みます。勿論、従来の遍路道は旧道の方ですが……
原付の時は 通過するだけでよく見れなかった景色
城山トンネル
新しい道で注意なのは、歩道があるかどうか。ここは立派なのがありますが。
余談ですが、原付の時は、125cc以上~自動車専用道ではないか⚠注意です😓
ひとつ目のトンネルの先 分岐
旧遍路道を歩きたい、別格5番を打つ、
須崎名物・鍋焼きラーメンを個人店で食べたければ、
へんろシールの指し示す通りに←へ。
私は以前、それらの用事は済ませてあるので、
このまま新道(国道56号)を進みます 三3
道なりに真っ直ぐ行くと、道の駅 かわうその里すさきです。
左:ふたつ目のトンネルへ 右:交通量が多くて排気ガスが気になるのでマスク着用してました
トンネルを抜けると……
左:道の駅 かわうその里すさき 右:しんじょう君載せ□ーソン
前回、道の駅に行ったので、今回は□ーソンの方へ寄ろうと思っていたんですが……
しんじょう君載せ□ーソン
すぐ傍を流れる新庄川で、ニホンカワウソ(絶滅種)が目撃されたのが最後。
そんなワケで、しんじょう君が搭載されているみたいです。
11:30 道の駅 かわうその里すさき
結局、道の駅 かわうその里すさきへ 三3
駐車場を横切っていたら、男性に声をかけられました。
ここへ来るまでの道中で、見かけられていたそうです。
この先のルートについて、いろいろアドバイスを頂きました^^
安和駅の横に、キレイなWCが出現している……とか。
ヤッター、ありがとうございます、後で寄って見ます。
さて、……お昼。どうしましょう。軽食でいいんですが~
2階レストランのMENU ※ この時
昨夕、朝と、しっかり食べて来ているので、
レストランで食べよう~という気分ではなかったんですよね。
さりとて、何も食べないのでは……シャリバテを起こしそうですし。
お弁当コーナー?! ……まだ始まってなかった~💦
お弁当コーナーがあったので、近寄って見たけど……
残念ながら、来週から販売開始でした~(^0^;)
かわうそ市 道の駅併設の別店舗
田舎寿司、弁当とかあるみたいなので、覗いて見ましたが(´・ω・`)
左:赤飯 150円 右:道の駅1階にあったフリースペースにて
赤飯、キミに決めた。
さて、ここからは、歩道が狭い国道を行くことになる様なので……
25㍑~カバー装着
トンネル内で目立つ様に、と、こんな防水カバーを入手してました。
うん、覚悟はしていたけれども、
悪目立ちで恥ずかしい気もします😅
でも、いまのパックはネイビーグレーなので、
視認性が悪いので……ね。
結局、1時間も休憩してしまってました。
自他共に認める、私は休憩しっかり、長めタイプです。
隣の集落? 安和(あわ)へ向けて出発です 三3
安和方面へ 新庄川を渡る橋
国道56号線、……交通量多いです。
高速道路が出来てから、国道は空いてるとか聞いてたけど??(´・ω・`)
と、思っていたら、
この橋の先の須崎西ICを過ぎた辺りから激空きになりました。
イタドリだらけ 民宿なずなさんでのごま油炒め美味しかったな~
勾配が始まりました↗
須崎の街をふり返り眺める
左:遂にトンネル❕ 右:でも歩道も線もある
いよいよトンネルです……が、思ってたより全然、歩道もあるし明るいし。
学童の通学路になっているっぽいです。(いまでもかな?)
トンネルを抜けると……その先には、
柑橘栽培の谷
ぜんぶ土佐文旦?
いい眺め~
同じ柑橘で、レモンやみかんだと、
潮風と日光が当たる場所は、絶好の栽培地になるそうなので……
同じ理由で、生産地になっておられるのでしょうか?
トンネルを抜けた先も、柑橘の谷でした~ 壮観~っ
産業 柑橘栽培と墓地経営?
高知のテレビを観ていたら、墓苑・安和の里~みたいなCMを見ました。
景観とアクセス自慢かなと思ったのですが、
なるほど、地名の字面もいいんですね、と、通過する時に気づきました。
海もキレイ✨ こんな場所で生まれ育っていたら……何をしていたかな?
一度は家を出て……Uターンして家業を継いだか、ぜんぜん別の仕事をしてたか?
など、想像してみたりします。
左:やっぱり通学路のトンネルでした 右:安和の町へ
あれに見えるが安和駅……と 隣に新しい建物?
回り込んで、駅入口の小道に入って、向かってみますと……
まず、先出の道の駅すさきで聞いた、WCを確認してみます。
教えてくださった男性いわく、
「一見、壁にしか見えないので、わかりづらいのだけど……取っ手がある」
とのことでした。
確かに、コレは壁にしか見えない……ので、
後から、貼紙を貼ったみたいですね(^0^;)
なんだってこんなデザインに(笑)…… 果たして……
無事、ドアも開きました。中は、新しいのもあって、とてもキレイ!
集落活動センターあわ 平たい椅子とかあるけど……地域の方のもの?
ただ、こちらの施設が開いてる時だけ使用可なのかも?……とは、思いました。
誰が管理されているのかを思えば。
後で、奥にお茶が用意されているので飲んでくださいね、と、
職員の方に声をかけてもらいました^^
そうそう、WCを確認した後に、白い車がやって来て……
なんと、先ほどの道の駅すさきで教えてくださった男性でした!
迷ってないか、心配になって、わざわざ来てくださったそうです💦
朝~、肩身の狭い歩き遍路として歩いて来たので、
とても親切にして頂いて、
今日の前後、逆じゃなくてよかった~っと思いました。(笑)
13:25 安和(あわ)駅
安和駅の先~安和海岸線を歩くのがいいそうです
先出の白い車の男性いわく、
「2~3㎞ぐらい長くなるけど、海沿いを通ればいいのに。断然オススメ」
とのことでした。
私も……原付だったら、間違いなくそっちを通るのです、っが、
WCがないんですよね~💦(ないそうです)
ホームにて
列車を待つ、自然な写真を撮りたいのだけれど……
角度が折り合いません。
とりあえず、ホームに立つ旅人風な画像をセルフ撮影してみることに。
バックカバーの肝心の文字が見えない、もうちょい左。
今度は、ピントが合わなかったり。
こういう時に、一人じゃなければなぁ……と、思うのですが、
先月、ある方の付き添い遍路をした時に、ここぞとばかりに、
撮影をお願いしたのですが……なかなか思った様にはいかなくて、
言う通りには撮ってもらえなかったりしたんですよね💦
ということで、誰かと行動していても、
いい写真を撮ってもらえるとは限らぬ、と、わかり、
悟ったというか、諦めたと言いましょうか。(笑)
自撮りばかりしてても……ねぇ☆
今日、ここに来ました、私は元気です……みたいなのは撮れますが、
自撮りには独特な『圧』があるので、
2~3枚も続くと暑苦しいんですよね。(^0^;)
でもまぁ、ちょっとは本人が載ってると、
その人の旅日記感が出ていいじゃないですか?
その様に思って、自分チラリ画像を載せています。
13:39 鈍行列車が来たよ❕
……実は、列車が来ることは知っていて、
ホームに荷物を置いて立ってたら、乗客だと思われるだろう……と、危惧し、
一旦、荷物を持ち出して離れたんですよ。
で、入線してきたので、急いで撮影しに向かったところ……
ピタッ
一瞬、列車が停まった……と、思いました。乗り遅れ客と思われたかも?!💦
ディーゼル車なので、
たまたま失速したとか(するか?)、作動音が止んだだけ(止むものか?)、
とかかもしれませんが。わからんけど。
人生で初めて、列車を『一瞬』停めた気がした……出来事でした。
【後編】へ続く。次は、山を越えます…!