ナユミマ☆四国遍路の旅

1回目【第55~52番逆打ち】、2回目【第44~51番】 3回目に徳島【第1番~】区切り打ち開始☆

高知1日目 初めての高知~民宿徳増

 

 2020年(令和2年)4月3日(金)徳島からの通算⑮日目 晴

 

 いよいよ本日、高知県、【修行の道場】に突入です!

 実は高知……初上陸なんです。

 広島県在住ですから遠くはない筈なのに、

 高知は近くて遠かった。(笑)

 

 まずは、旅館えびすさんで朝食。

 

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 6:54 朝食

 

 ↑の時間に画像を撮っているということは、

 朝食は7時からだったのかな?

 

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 席に着いた時に、宿のお母さんから、

 「室戸岬の方へ行かれるんだったら、

  あっちは店が何もないので、よかったら、

  朝ご飯の残りでおむすび作って行って」

 と、

 塩とかラップ類を渡して頂きました。

 これは、ありがたい!

 クレラップなのが何気に嬉しい……

 ●ランラップより頑丈なんですよね。(笑)

 

 

 7:35に宿を出発しました 三3

 

 

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 出発して1分も経たぬうちに、高知・徳島県です。

 (厳密には違ってたんですが)

 

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 7:37 水床トンネル 

  

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 徳島県

 

 さよなら、徳島。

 結願したら、徳島の大麻比古神社(と第1番札所)に、

 お礼参りするつもりなので、

 また来る予定です。

 

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 高知県

 

 よろしく、高知。

 

 ところで、このトンネルは、

 真ん中とか高知と徳島に分かれてなくて、

 一部高知、再び徳島という、

 飛び地になっているみたいなんです。

 

 ふと、トンネル内で事故があったら……

 緊急電話は高知に繋がったんだけど、

 高知 「そこは徳島になるんで、徳島に電話してください」

 徳島 「いえ、そこだと高知ですね。高知に…」

 とか、なったりしないか、心配に。

 だって、いかにもありそうじゃ……(苦笑)

 

 

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 7:47   『徳島県海陽町また来てね』……う? う、うん?

 

 トンネルを抜けると、そこは……

 まだ、ちょっと徳島県海陽町

 

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 高知県
 

 ここから高知県東洋町

 しかし、この辺、

 海陽だの海南だの海部だの東洋とかの地名で、

 何処がどの地名の町だったか……

 わけがわからなくなってしまいました。(笑)

 

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 『ようこそ 高知県へ!』 

 こちらこそ、しばらくの間、お世話になると思います^^。

 

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 穏やかだけど輝かしい高知初の朝日

 

 朝日に、一日の無事などを祈願する様になっていました。

 これは、今回のお遍路に出る少し前からの習慣で……

 

 徳島の第1番札所から、

 歩き遍路を始めたのは一年前でしたが、

 その頃と、私の意識というか人生観は、

 結構、変化してきておりまして…。

 

 昨年までは、いい人生を送りたい ↗

 願望が強かったのですが、

 いまはもう、人の役に少しでも立って消えていきたい気持ち。

 右斜め上(↗)から、

 フラット(→)、スーッと消えるかんじです。

 

 そんな風になってから、

 今日はじまる一日は、

 自分だけの一日じゃないなぁと考える様になって。

 

 

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 こうして歩き遍路をさせてもらえて、

 このまま結願まで行けるのなら、

 それで消えていけるなら、

 お大師様、私は本望です。(心からの本心)


 

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 7:58 三谷建設工業って会社の休憩所&トイレ

 

 こんな早朝から、しかも今日は土曜日、

 それでも開いてるのかな…?

 オテアライリストとして突入してきました……

 はい、WC開いてました!

 しかも、いいことが表示されていました。↓

 

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 右上 キレイなトイレは無料でプレゼントできる……って、

 それも、まぁ、いいんですが、

 

 左下

 汚れたトイレでは

 泣きたいときに泣けない。

 

 ……男達は、泣いた。。

 

 この三谷さんの休憩所&トイレには、今後もお世話になります。<(_ _)>

 

 

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 東洋町 

 

 東洋町の町中に入りました。

 でも、駅名は『甲浦(かんのうら)』。

 甲浦という地名と思いきや、東洋町らしいので、

 何処だ其処みたいになります。ました。

 

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 8:13 道の駅 東洋町

 

 真っ白なリゾートホテルが建つ(写ってませんが)、

 道の駅 東洋町

 

 道の駅という場所は、車でブーンと来て、

 何か面白くて良さそうものを買える時はいいけど、

 歩き途中の人が重いもの買えるわけでもなし……

 

 でも、どのみち朝なので、

 店は開いてなかったんですけどね。(笑´∀`)

 

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 さらば 白浜ビーチリゾート

 

 こんなビーチを過ぎると……フツ~ウの峠道を歩くことになりました。

 

 こんな閑散とした山合には誰もいないと思いきや、

 突然、道端の草むらに人がいたりして、びっくりします。

 どうやら、春の野草を摘んでいらっしゃる様です。

 結構、必死になって採っていらっしゃるので、

 挨拶は勿論のこと、目もくれないし方がいいのか、少し悩んだのでした。

 結論……野草摘み系の人に声を掛ける余地なし。

 

 

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 8:53 生見(いくみ)海岸

 

 ここもまたサーファーの町、

 生見(いくみ)という地域に差し掛かりました。

 町と呼べるものは最後なので、

 しつこいですが、お手洗いはしっかり済ませておきたいです。

 私が知る限り、2ヶ所の公衆トイレがあるはずなんですが……

 

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 ずいぶんボロッとした看板……不安ですが

 

 生見の入口、

 セレモニー会館(いわゆる葬儀屋さん)の手前に、

 あやしげな看板を発見しました……

 

 

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 だけど存外、キレイでした! 

 サーファーっぽい人が庭の様に闊歩していました。

 

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 町役場近く 道路沿いにもトイレ

 

 これは↑ ノーマークでした。

 というか、役場とか郵便局が道路から離れて建っていることに、

 どうも慣れません。

 

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 密航は許さないのはいいんですが……

 

 土佐犬の化け物が海から出る?……みたいな絵かと思った。

 

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 柑橘系SHOPが点在

 

 ぽんかんとかの柑橘専門店。

 道の駅と同じく、買ったら荷物になるので、

 歩き遍路には、あんまり縁の無い場所。。

 

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 かわいい店構え(^o^)

 

 たんかん、ぽんかーん…♪ と、

 ベートーヴェンの『運命』みたいに、

 口ずさむ歩き遍路……が、いたら、

 それは紛れもなく私かもしれません。

 知らんけど。

 

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 9:18 左 今日お世話になる宿の看板発見!  右 町外れの弁当屋さん

 

 町外れに、お弁当屋さん発見!

 でも、営業しているのか微妙?……と、

 近づいて店内をそっと見てみたら、

 棚にお弁当が並べられていました。

 

 当てにして行った時に開いていて、

 お弁当があると幸運ですね。(^o^)

 

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 9:20 その先の東屋にて 10分ほど休憩します!

 

 ゆうべの、人生で見たことのないデカい肉刺(まめ)が衝撃で、

 まだ歩き始め序盤なのに、靴を脱いで休憩したんだと思われます。

 しかし、休憩、多いね。(笑)

 

 小まめにした方がいいと言うけど、

 長く早く歩きたい時は逆効果と見聞きしています。

 でも、こんなにお手洗い&休憩ばっかしている人でも、

 歩き遍路してるんだってことで、

 誰かの安堵につながりたい、私。

 

 因みに今回、大きな肉刺が出来た敗因の一つは、

 いつもの高い馬油(バーユ)じゃなくて、

 百均の馬油クリームを使ってしまったこと。

 

 高級馬油は優秀だけど、

 匂いと取り扱いがちょっとキツくて……

 馬油クリームなら、まだ携行が簡単だったので、

 それを持って来たんです。

 2~3時間の歩行なら問題なかったんですが、

 ほぼ1日歩行には無理っぽかったです。

 こんなことも、誰かの参考になれればと思います。(^_^)

 

 

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 9:50 野根という集落 入口

 

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  番外霊場 明徳寺 東洋大師

 

 ここで、こちらのお寺さんに寄りたいと思います!

 

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 これは詳しい&有り難い 野根の案内図  

 

 撮ってる時は気づかなかったけど、

 円広志の出身地だったんですね。

 

 円広志って誰だっけ?

 

 ……探偵ナイトスクープの主題歌を歌ってる方だそうです。

 いや、他に大HIT曲があるでしょうに。(夢想花だとか)

 

 

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 番外霊場 明徳寺 東洋大師 

 御本尊 お大師様 「なむ だいし へんじょう こんごう」

 

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 ちゃんと、お唱えさせて頂きました。

 御本尊がお大師様のところは、

 納経が一回で済むので……ムニャムニャ。(笑)

 

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 お接待……お大師様のステッカー(?)と、清め塩

 
 え~っ、清め潮が頂けるんですか? 

 これは嬉しい! ずっと探していたので。

 お寺さんで『塩』って、なかなか売ってないんですよね。

 ありがたく、頂きました。

 

 でも……100円のお賽銭じゃ貰い過ぎかなと思って。

 

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 護摩木 500円

 

 こちらを奉納させて頂くことにしました。

 丁度、いま最大の祈願を。

 

 すみません、願いは一つだけと言われたら、

 (一つだけ、と明記されてたもので)

 自分のことを願ってしまいました。

 

 けれど、歩き遍路として、

 新型コ□ナで斃れるわけにはいかんのです。

 

 『四国お遍路、新型コ□ナに感染 まき散らしていた』 などと、

 報道されることになったら、

 全・お遍路の名折れとなってしまいます。

 単純に、人として申し訳ないですし……。

 

 そこまで自覚し、わかっていて、

 お遍路を続ける(た)のは、何故か?

 ……厳しい声があるかもしれないなと、ずっと考えていました。

 

 怒るのは、その人の自由・考えだから、

 いいも悪いも無くて別にいいのだけれど。

 

 私自身は遊びに来たつもりはなく、

 私にとって人生をかけた、いまでないと出来ない修行だった。

 だから、すぐに帰ろうという選択はしなかった。

 

 もし、批判的なコメントとか頂いてしまって、

 それから言い訳がましく書くよりは、

 本文に書いてしまっておいた方がいいだろう、と、

 この時・当時の判断を載せておくことにします。

 

 

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 鮮やかなのが印象的だった絵馬たち

 

 休憩場所もカラフルで……何というか、ファンシーでした。

 

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 通夜堂は当面中止 

 

 これも新型コ□ナ対策で……

 通夜堂を当てにしていた人は大変だろうと思います。

 この時点で、全ての通夜堂が閉鎖されていたわけではなかったですが。

 

 

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 10:20 明徳寺出発

 

 ここで初めて、

 追いついてきた系の歩き遍路さんに会いました。

 まぁ、「歩き遍路を見ないよね~」という様な話になります。

 ……なりますよね。

 

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 墓とお遍路……何となく親和性が(笑)

 

 聞きますと、今夜の宿が同じでした。

 また、追いつき抜かれつつになるでしょうが、と言って、

 お別れしました。

 

 私は集落内を散策、写真とか撮れるなら撮りたいので、

 自己ペース必守です。(笑)

 

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 高知新聞……高知に入ったんだな~~ を、実感

 

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 野根野根まんぢう

 

 買わなかったし、立ち寄るつもりもなかったけど……

 私でも知ってる有名な饅頭。

 結局、今回の旅のお土産に買いました。

 その話は、また数日後…。

 

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 アンパンマン(防犯ステッカー)……これまた高知らしいと思った風物詩(??)

 

 野根という集落は、

 私が思っていたより人の気配もあり、

 なかなか、何かある町だったのかもしれません。

 でも、そろそろ国道に戻ろうと思います。

 

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 国道55号線 野根バス停

 

 だいぶ遠くに、先出のお遍路さんがいらっしゃいました。

 早々に国道側へ出られたので、もう見えないだろうと思ってたので、

 少しほっとしました。

 でも、私は海を見たり写真を撮ったり、靴を直したりするので、

 全然、追いつきません。

 

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 でも、こちらの休憩所で追いつきました。 

 

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 11:11 ゴロゴロ休憩所(WCなしタイプ)

 

 最後に撮ったので無人ですが、

 先出のお遍路さんと軽トラのおじさんが先客でいました。

 この、ゴロゴロ休憩所の先に、簡易WCが設置されたはずなので、

 軽トラのおじさんに尋ねると、

 「ずっと通ってきたけど、そんなもん見なかった。あったかもしれんけど」

 ということだったので、

 あっ、これは無くなってるんだろうな、と、察しました。

 (そして、やはり無かったです)

 

 近くにWCがない場所で食事するのは苦手なのですが、

 (落ち着いて飲食できない)

 先出のお遍路さんが昼休憩されていたので、

 ご一緒させて頂くことにしました。

 

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 11:11 民宿えびすさんの御厚意で自作させて頂いた、こんぶおにぎり

 

 自分の好きな塩加減、こんぶと海苔の配合だったので、

 我ながら、とても美味しい、おにぎりでした!(笑)

 

 先出のお遍路さん……

 20リットルバックパックだったので、

 20リットルさんと仮名を付けさせて頂きます。

 

 20リットルさんを先に送り出して、

 私も歩き再開しました。

 それから宿まで、

 20リットルさんに追いつくことはありませんでした。

 

 

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  こんなの撮ってみる(自分の視認性を確認する)

 

 天気予報は晴れだけど、というより曇り。少し肌寒い。

 

 けど、これがもう、この時の私には本当に丁度良くて。

 これ以上、暑かったり、日が照っていたら、

 荷物が重く感じられて辛かったはず。

 

 昨日、気づいたんですが、

 同じ重量のリュックを背負っているのに、

 雨の日(低温)は全く重く感じないのに、

 晴れの日(高温)だと負担になるんです。

 暑いとバテるってことなんですね。

 

 だから、この気温で『それはおまえに丁度良い』……

 私の為だけに、自然をどうこうはないでしょうが、

 お大師様に大感謝していました。

 

 

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 11:50 室戸岬への長い国道

 

 ずっとずーっと憧れていたけど、自分に歩けるんだろうか?

 歩ける時がくるんだろうか。

 晴れていたらいいけど、雨だったら(>_<)……と、

 期待と不安を持っていた道。

 

 そこを、私に、丁度良い天候の中で歩けている…。

 お遍路に出るまで、辛いこととかあったけど、

 私は歩けてる、歩けているよ…!

 

 そんな気持ちで、歩きました。

 

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 でも、お大師様が歩いた時代(平安後期)、

 ここにこんな道路はないから、

 山の上の方とか歩いたんだろうなぁ~とか、

 道路がなかった時代のお遍路さんのこととか想像してみたりして。

 

 雨の日は辛かっただろう。

 海に出て、浜辺の方を歩いたりしたんだろうか。

 

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 右上に謎の台座 

 

 修行(?)出来そうな場所が誂えた様にありました。

 (お大師様がそこに座ったとは思ってませんよ(笑))

 

 

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 12:13 海上人堂(WCあり)

 

 海上(ほうかいしょうにん)です。

 黄色いお遍路地図本掲載されている、

 公式お手洗い(?)です。

 千載一遇のチャンス。

 

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 あれがトイレか…。

 

 この辺は本当になーーーにもないので、

 女性には有り難いWCなので、

 あんまりガタガタ言えませんが……

 ちょっとだけ厳しかったです。

 雨の日は相当、使い辛いかと…。

 

 でも、ティッシュとか除菌グッズもあったりして、

 お気遣いを感じました。

 世話をされている方に感謝です。<(_ _)>

 

 お手洗いをお借りした恩義があるので、

 法海上のお堂に、ご挨拶に伺おうと……

 鬱蒼とした山際にあって、

 少し引きましたが、せっかくなので行くことにしました。

 

 荷物を下に置きっ放しだけど、

 こんな場所で盗ってく人もいないだろう。

 あっ、カメラも置いてきちゃったけど……

 と、

 そう思ったところで、

 『いや、ここは写真に撮る様な場所ではない』

 と、察しました。

 別に、霊感があるわけでもないけど、そんな感覚がしたのです。

 

 海上という方は、

 過去にこの辺で泊まっていた時、

 飯泥棒の疑いを掛けられ、

 それを晴らす為だか僧侶の誇りだかで、

 即身仏になったという人物です。

 ですから、ここは神仏域というよりは、お墓……? 

 ※ 個人の感想です

 

 ともかく、水気といろんな気を吸った様な、

 古い木造のお堂が建っていました。

 中には何が……と、覗かせてもらうと、

 五輪塔…? みたいな、

 石塔が入っておられました。

 まるで、即身仏の代わりに鎮座されていらっしゃるみたい……

 

 神仏とも思えず、

 南無阿弥陀仏というのも何か違う、

 なんとお唱えしたらいいのか……何も思い浮かばず、

 手を合わせて一礼だけして帰ってきました。

 

 

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 眺めもいいですよ

 

 ここはゴロゴロ休憩所以降、

 休憩できる唯一ぐらいの場所ですが、

 私はゴロゴロでお昼を食べててよかったなぁと思いました。

 別に脅かすつもりはなくて、

 ただ、そんな不思議な感覚がした場所でした。

 (だったんですが、どう感じます?…という話でもあります(^_^;))

 

 

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 うわ、ナユミマ、遂に旅立ったか?!

 

 f:id:nayumimahenro:20200418120656j:plain 安心してください、この世にいますよ^^

 

 

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 12:50 手当てをした空き地

 

 足指がヒリヒリ痛んでいたので、

 手当て出来る場所を探していたら、

 良さげな空き地を見つけました。

 処置中の画像もありますが……自主規制しますね。(^o^)

 

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 しばらくお待ちください

 

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 ひとりだと、

 こんな風に好きな時に好きな場所で休むことが出来ます。

 

 他人と一緒だったら気を遣って、

 足の痛みを我慢して……みたいな。

 でも、そんな風に我慢できる人は立派だと思いますよ。

 

 私は忍耐力がない。

 でも、弱音を吐けるから、ここでこんな風景が眺められるんだ。

 先を急いでばかりいたら、きっと見られなかった。

 

 という様なことを考えているので、

 ひとりでこんな場所にいても、

 そぉんなに気にならないんですよ、という話でした^^。

 

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 13分ぐらい歩いた先 淀ヶ磯休憩所(wcなし)

 

 さっきの空き地から15分ぐらい歩いたら、

 屋根付きの休憩所がありました。

 あると知ってたら、ちゃんとこういう場所↑で、

 手当てしたんですが……(笑)

 

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 晴れていたら 浜辺で休憩もいいですね…?

 

 

 ところで、この55号線上には数ヶ所のバス停があります。

 

 黄色い遍路地図本に載せてあるのは、

 省略しているのではなくて、

 ホントに、あの程度の数しか設置されてないみたいです。

 

 しかも、

 『フリー区間ではありません、停留所から乗ってくださいと、

 バス停に表示されていましたから、

 「これ以上、歩けません」「間に合わないので、ここで乗せて!」

 というのは、

 どうやら通用しないっぽいです。

 (やってませんから憶測ですけど)

 

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 左 淀ヶ磯橋って…橋ってコレなんだ(^^;)  右 『必ずバス停の前で乗降』とあります

 

 これも憶測ですけど、

 結構、車がビュンビュン飛ばして行くので、

 バス停じゃない場所で停車するのは、

 危険で難しいんじゃないかなぁ…。

 

 歩いていて感じたのは、

 自分がここを通しで歩くのは最初で最後だな、ということ。

 足腰的に元気だったとしても、内臓的に無理。

 もしかしたら、交通機関を使って通るぐらいはあるかもしれないけど、

 一期一会の『歩き旅』になるだろうと思いました。

 

 

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 13:45 仏海庵のある 入木という集落かな? 

 

 ここから海辺を少し離れて、山合の集落の方を歩きます。

 

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 僻地(失礼)だけど限界集落…って雰囲気は全くなく、

 街から手伝いに戻ってきているだけなのかもしれませんが、

 結構、若い人がいて、

 農作業を手伝っていらっしゃいました。

 

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 13:54 仏海庵(WCあり)

 

 ここも、お手洗いありPOINTです!

 先出の20リットルさんは最新の遍路地図本をお持ちで、

 そこには載っていました。

 わぁ、私も最新版のを買わないと…と、

 本気で思った瞬間でした。

 

 で、気になるクオリティは……あのですね(汗)、

 和式トイレに洋式便座を据え付けたタイプだったのですが、

 激・狭過ぎて、

 座ると鼻の頭が壁に付くぐらいだったのでした…。

 ※ 別に私の鼻はクレオパトラほど高くはありません(笑)

 

 ご高齢の方も多いわけでしょうし、

 通りすがりの人間が口を出すことでは全くありませんが……

 和式トイレは、和式のままの方がよろしいかと…(>_<、)

 泣きたい時に泣けるスペースがない…(笑)

 

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 最新黄色い遍路地図本には掲載 仏海庵のWC

 

 などと、失礼なことを申しましたが、

 本当に感謝しております。

 お手洗いは時々、大変なこともありますが、

 いつも感謝です!

 

 

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 14:37 佐喜浜の集落入口(というか分岐)

 

 ここで……ありそうなのに何故かなかった、

 へんろ道シール表示。

 えっ、なんで? どっちを通っても同じところに合流するから?

 

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 本当の遍路道おしえてよ 壊れかけのへんろ道看板↑

 

 左の小道(国道に比べれば)を少し行くと、

 へんろ道看板・発見。

 こんな、こっそりあるのはヘンだから、

 ここはもうどっちでもいい地点ってことかと判断、

 集落の中を通るっぽい方を行くことにしました。

 

 あ、車両は通行禁止となってました。

 この先に通り抜けできない箇所があるそうで…。

 

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 14:50~ 佐喜浜集落内

 この道を歩いていたら、

 「今日は何処、泊まるの? 徳増?(宿の名前) じゃあ、いいペースだね!」

 と、

 地元の方に声を掛けられました。

 『そんなにいいペースなんだ。あんなすぐに宿名が出るってことは、近いんだ♪』

 と、

 ちょっと嬉しくなったのですが……

 まだまだ一時間は先でした。

 

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 車両は通行禁止の橋

 

 ここがこうなっているから、

 (集落入口で)車両禁止になってたのですね。

 歩行者・自転車はいいけど車はNG……って、

 それだけ老朽化してる橋ってこと??

 本当に歩行者も渡って大丈夫なんだろうか…。(笑)

 

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 15:08 国道と合流 海上保安庁灯台が(ひっそりと)ありました

 

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 ↑高知100㎞ の道路標示 

 

 高知まで100㎞、(キリがいい) 

 第24番札所 最御崎寺まで18㎞……

 いよいよ徒歩圏内に達したと思いました。

 とか思っても、いまから着くのは厳しいですけど。

 

 

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 都呂 津波シェルター

 

 津波シェルターなんて、初めて(実物)見ました。。

 

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 「ここはどう詰めても一人、いえ、あと二人までです!」

 「肩車でもすれば、三人は入れるやんw」

 「波が! すぐそこまで……もう閉めないと……あっ!」

 ギィイイ……ガシャン!(扉が閉まる音)

 

 

 みたいな場面を想像してみたりして。

 元ネタは、『北斗の●』でトキが自ら犠牲になる核シェルターの……

 

 

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  北海道みたいだ(個人の感想です)

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 もし、お遍路が四国ではなく、

 本州だったら……熊が怖いので、私には無理。 

 

 北海道だけは一人旅しないのも、

 私の場合、熊が出るからです。(>_<)

 

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 15:45 何とか16時には宿に入れそうだ

 

 というか、こんな画像を撮ったりしてなければ、

 とっくに入ってたと思います。

 

 

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 16:00 民宿徳増

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 カツオ人間の木像がっw
 

 民宿 徳増(とくます) 高知県室戸市佐喜浜町尾崎

 一泊二食付き 6900円

 浴衣・TVあり タオルは浴室入口 

 次の宿まで荷物運送サービス300円(奈半利など遠くだと500円)

 翌日のおにぎり(朝食でも昼食でも一律) 2コ200円~

 

 

 16時台……こんな早い時間に宿に入るのは、

 今回の遍路旅で初めてです。

 

 あんまり早く宿入りしてもすることない…と、思ってたけど、

 早く宿入りした方が、かなり楽でありますね!

 

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 左 2階でコーヒーセルフサービスあり!  右 お菓子は自前(笑)

 風呂上がり、ゆっくりさせてもらいました。

 夕食時に知ったことなんですが、

 私が入浴中に着いたお遍路さんがいて、

 「早よ、上がれや」と、思われていたそうです。

 ハハッ、遠慮ねーな。

 というか、それはお互い様ですよね~(^_^;)(-""-;)・・・

 (思っても言うことないじゃんね(笑))

 

 

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 左 こんなお部屋でした  右 最終形態z 

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 窓からのビュー 海側のお部屋でした

 

 夕方のニュース・高知の地方番組を初めて観ました。

 で、高知県の新型コ□ナ事情を報道していました。

 

 高知のキャスター 「皆さん! ご存知、さんみつですが……」

 

 え? 知らない。さんみつなんて、初めて聞いたぞ!

 何それ、高知弁…??(おきゃく、みたいな方言?)

 

 と、思ったんですが、

 三密(さんみつ)という、

 コ□ナ対策用語で共通語だったのですね。

 高知だけで使ってる単語と思っていました。(本当)

 

 

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 18:40ぐらい 夕食

 

 遍路宿での夕食は18時ぐらいと認識してますが、

 今回の2020春遍路では、18時半~19時前が平均でした。

 

 刺身は、ブリ、さわら、あじ 煮付けは金目鯛(室戸岬の名物!)

 まめ、イタドリの煮物

 

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 イカと春の野草の天麩羅……揚げ立てを供されました^^

 

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 マンボウとネギの酢和え

 

 鶏肉かな? と思いきや、海のマンボウだったそうで。マンボウ、旨っ!!

 

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 イトヨリのつみれ団子入り汁物

 

 天麩羅につける塩も、室戸の海洋深層水塩と、地産地消

 宿の若旦那さんが詳しく食材の説明をしてくださいました。

 

 この日、宿に集った歩き遍路は計4名。(プラス工事関係の人3名)

 

 先出の20リットルさん、

 早く上がれやの人遠慮無きONさん(仮名)、

 2月から逆打ち遍路、埼玉から来た色白黄色さん(仮名)です。

 

 ……今回、やたら埼玉から来た人に会ったんですが、

 『翔んで埼玉』いじりをしていいか、

 一瞬、悩むんですが、全部止めておきました。

 こっちは広島からだと言うと、

 『仁義なき戦い』いじりをされるんですけどね。ハハッ。

 

 しかし、春で、うるう年なのに、

 2月末から四国をまわっていて、

 宿で集ったお遍路のMAXが3人って……

 タイミングもあるでしょうけど、

 信じられないぐらい少な過ぎる…。

 

 ですが、やーーーっと歩き遍路さんにお会いできて、

 遍路情報を交換したり、

 遍路話が出来たので、嬉しかった&楽しかったです。

 

 20リットルさんには、

 「荷物が30リットルもあるのは重過ぎる。煩悩の塊」

 遠慮無きONさんには、(私の履いてる靴を見て)

 「こんな靴、要らない」 ホントに遠慮ねぇなw

 色白黄色さんには、

 主に装備の為になるお話などを、たくさん拝聴しました。

 

 でも、20リットルさん以外は、

 結構な酒量を飲まれてたみたいなので、

 何を話したか覚えていないかもね……(笑σ(^◇^;))

 

 

 【2020年4月3日(金)】 

 室戸岬の気温 最高16.2℃ 平均12.6℃ 

 歩いた距離 25.8キロ(Gグルマップ計測)

 07:35 宿 出発~

 09:00 生見WC

 09:20~30 生見峠休憩所

 09:50~10:20 明徳寺(WC)

 10:50~11:20 ゴロゴロ休憩所

 12:10~12:20 法海上人堂(WC)

 12:50~13:10 空き地で手当て

 13:50?~14:05 仏海庵(WC)

 16:00 お宿 到着

 

  高知2日目に続きます!