2020年(令和2年)4月1日(水) 雨!!!
これまで、長い1日の記事を①②と分割していたのですが、
1日表示の方がいっそ読み易い・記事が探し易い?などを考慮して、
1日単位で編集させて頂くことにします。
そのぶん一記事が長くなります、すみません。(笑)
6:56 朝ごパン
徳島13日目です!
朝食はGHオーナーさんが用意してくださっていたパンをトーストしました。
しかし、□イヤルブレッドって、こんなに硬いパンでしたか。この硬さがロイヤル?(笑)
普段、やわやわのパンに飼い慣らされてるんだなぁと思った朝でした。
結局、早朝の小雨のうちに、第23番・薬王寺さんに参拝することに決め、
参拝道具だけ持って宿を出ました。
西方向 遠目に薬王寺・瑜祇塔 夜はライトアップされていました(夜景も撮ったけどブレブレで掲載できず^_^;)
東 橋の欄干……布団だんじりが有名なのかな? そして遠目に日和佐城
小雨の中、第23番札所 薬王寺に着きました。
7:48 山門
厄除けと薬師如来様と、あと桜の名所として有名らしいです。
満開とは言えないけれど、じゅうぶん咲いていてキレイです。
雨の中の桜……それも風情がありますよね。
男の厄除け坂……女の厄除け坂は何処だったのか?(結局わからず)
階段を昇ると、華やいだ境内になっていて、思わず写真を撮りました。
本堂
第23番札所 薬王寺
厄除薬師如来
「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」
今回の2020春遍路、いちばん最初の納経ということで……あの願いを込めて。
願文が『疫病(新型コ□ナウィルス)消滅』という写経を書いてきました。
一応、「仏道を成ぜん」として、遍路をしている者でありますゆえ。
が、私如きが願ったところで……と、いう部分があるのも否定できません。
ですが、いわゆる、世界平和的なことを(そりゃ少しは考えたことあるけど)、
こんなに本気で祈願したのは初めてでした。
新型コ□ナの収束、罹って苦しんでいる人の平癒、
それに加えて、医療従事者、その他の苦しんでいる人のことまで……
心が震えるかんじで祈願していました。
ある僧侶の方が、
疫病消滅を祈願していたら苦しんでいる人の顔が浮かび、
涙が止まらなくなった……みたいなことを仰っていて、
凄く真面目な方なんだなぁ、(それと霊感性が高い)と、
感心した気持ちになったんですが……
勿論、その方とは到底及びませんが、
まったく遠いと感じていたことが、自分の中にもあったことが驚きでした。
次に大師堂へと……目を向けると、桜と相まって幻想的でした。
大師堂
子年なので、ねずみの宝来がかわいいです
自分の好きな干支の年に来て、その宝来を見たら、
悶絶してひっくり返るんじゃないかと思いました。(本当)
瑜祇(ゆぎ)塔
薬王寺ではさすがにお遍路を見かけました。けど、おそらく車遍路さんだと思われます。
歩き遍路を全然見ないなぁ…と、思って宿へ戻っていたら、
先出の橋のところで歩き遍路さんと、すれ違いました。
この時間にここを歩いているということは……
ゆうべは由岐とかで泊まって、朝早くに出て来たのかなぁ、とか想像したり。
8:53 日和佐駅……海亀の形らしい 日和佐の海岸には海亀が産卵にくるそうで
9:02の汽車で、由岐駅に戻ります。
由岐から日和佐への道中、お宿の前を通るので、大荷物は預かってもらってきました。
09:15 由岐駅
昨日の打ち終わり地・由岐駅に着きました。
どうでもいいけど、こういうカラーリングのウェアの人っているよね。何処にでも。(笑)
由岐駅構内にて……巨大エビ推しの町だったんですね??
由岐の集落を散策がてら歩くのも考えていたけれど……
大雨になる前に日和佐に着きたいので、車道を行くことにしました、すみません。
でーんでんむしむしカタツムリー♪ 人とか車に潰されるんじゃねぇぞ~(願)
しばらく、雨の中を粛々と歩きます。
あと、防水デジカメで撮影しているので画像が若干粗いです、サーセン。
09:30 田井ノ浜
田井ノ浜(たいのはま)というところに出て来ました。
整備された海水浴場というかんじ。晴れていれば、いい浜辺で、夏は賑わうんでしょうが……
田井ノ浜駅は、夏のみ臨時停車の駅なので、ご注意ください、だそうです。
由岐から日和佐の間は、海沿いをただ歩くだけなので、菅笠は置いてきました。
こうして傘をさしていて、よくわかったんですが、(傘は)体が楽。
普段は菅笠にビニール被せて歩くんですが、雨をダイレクトに頭や首に受けるので、
結構、疲れるみたいです。
傘は、ずっと持っていると腕が疲れると思って敬遠していたんですが……
でも、どっちもどっちで一長一短なんだと思います。
田井ノ浜を過ぎたところにも休憩所とお手洗いが。
休憩所とお手洗い
ここ↑でお弁当を広げて休憩すると良さそうですが……
この近辺、肝心の弁当を調達できる店がないんですよね。(笑)
あと、お手洗い全体に屋根を付けて欲しい。何故、わざわざ屋根を否定する構造にしたのかw。
ゆるゆると坂を登って、トンネルを抜けたりして、
隣の木岐(きき)という集落に入りました。
木岐(きき)
オテアライリスト(お手洗い推進派を指す造語)として、
WC確認したかったのですが……どういうわけか表示のWCは見つかりませんでした。
木岐駅にもWC表示はあるけど、JR牟岐線の小さな駅は軒並み閉鎖されていたので、
どうも信用できません。(失礼)
木岐駅手前の橋にて 左折←
駅まで行かずとも、700㍍先にトイレという表示……これを信じたい。
この画像手前に小さな食料品店があって、
そこの店員さんが、わざわざ外に出て、手押し車のお客さんを家まで送っている……
場面に見られたので、何かいいなと思って撮りました。
そんな木岐集落を後にして。。
ひっそりとした集落に見えて、誰もいないと思った小屋に人がいて、
網を繕うみたいな作業をされていました。
このおばあちゃんが、若い頃からずっと、こういう仕事をやってきたんだろうなぁ…。
それが現役稼働しているのを横目に歩きました。
10:17 2階建て休憩所 WC完備!!
歩き遍路業界で有名な2階建て休憩所です。お手洗いもありますが……
果たして、この建物の中は?!
めちゃくちゃキレイです!! ありがとうございます!!
ここを整備&管理されている方のモチベーションの為にも感謝の意を書いてきました!
WCの中で何書いてるんだってかんじでしたが、書かなきゃ伝わんないから。(笑)
せっかくなので、10分ほど休憩しようと思います。
伸ばした足がお見苦しくて申し訳ないので、皆様は向こうにある景色の方を眺めてください。
……引くほどの雨雲。やっぱり、四国南部・太平洋側の雨量は半端ないなぁ。
さて、行かねばなるまい…。靴を締め直し、傘を差して……左のへんろ道へ!
これからの行程はこんなかんじ↑で(向かって右上)、海辺の山を越えます。
山道への入口
すぐ傍にあった廃車……最終的に車って、こんな風に分解されるんだ?
登り始めはガチ滑り易いタイプの石道でドロドロだったので、画像がないです。
(正確には、撮ったけどブレ過ぎて掲載できるものではなかった)
やっと、比較的まともな山道……って、
水溜まりや川になってる箇所を避けたくて、道脇の方を歩いていたら、
ズサーッと靴が取られたりしました。ここ、地盤が脆いんだ。
危ないと思って、あまり脇を歩かない様にしました。常識と言えば常識でしょうが。
山桜はだいぶ散っていました。でも、咲いていたことを教えてくれる。……春ですね。
左 民間信仰の何かかな? 右 おへんろ君……昨日からちょいちょい見かけたもの
この峠は俳句の道になっていて、夥しい数の句が書かれた木が立てられていました。
だいぶ高いところを歩いているんだなとわかった地点
しかしまぁ、雨の中……だけど、
気の毒とか運が悪いと思わないで欲しい……と、考えながら歩いていました。
一応、雨も覚悟しての修行だから。
この日以降はずーっと晴れ予報になっていたので、
初日が雨なのは、禊みたいなものかなぁと思って。
それと、出発日を3月31日 0R 4月1日にするかで悩んだのですが、前者にして良かった。
今日(4月1日)出発にしていたら、昨日の行程を雨の中歩くのは嫌だったなぁと思って。
休憩所の左から下る 薬王寺まで5.2㎞
逆打ち遍路さんは大変そうだと思う下り道
11:26 山道が終わりました
ひっそりとした施設がありました……もしかして閉鎖されてるのかな?(と思った)
薬王寺まで4㎞……言うても、まだ1時間歩く。。
えびすキャンプ村WC 実は扉が閉まらなかった…。
キャンプ場のWCにしては……少し貧相な作りでした。
が、雨足がひどくなってきたので、ここでしばし雨宿りしました。
椅子ぐらい、あっても良さそうなのに、なくって。
この時11時台、7㎜の雨量だった様です。(けど、体感ではもっと激しかった気が…)
恵比寿洞という景勝地らしい どれが恵比寿洞? あの穴?
ザザーン、ザザーン
黒い浜辺に打ち寄せる白波が本当にきれいだ……地球が押し寄せる音が響いていた。
恋人岬 そして波切り不動様の座する聖地
この荒波押し寄せる場所に、ずっと建っていらっしゃることに敬意を表して、
真言をお唱えしました。
しかし、こんな場所に来る恋人同士って…。
左 近道と聞いて……ホントに近道なんですよね? 右 海亀の来る海岸だったんですね
12:21 日和佐うみがめ博物館 右はWC…海亀を模した建物だったらしいけど、この時、顔しか認識してなかった。(>_<;)
近道を通った結果……大浜海岸&うみがめ博物館に行く人にとっての近道でした。
別にまぁ、いいんですけど。
徳島バージョンの自動販売機
次の秋まつりは10月10.11日だそうです
朝、橋の欄干で見た絵は、やはり、こういうこと↑だったんですね。
その近くにあった立派な御神木のある神社
神社の周囲に数基の倉庫が……これって多分、中に神輿が収納されてるんですよね?
地域の名前みたいなのが書かれていました。
近道を通らなくても、結局、同じ場所に出る様です
日和佐の町に入りました。
12:35 お宿 日和佐に着きました。計画通り(^_-)
少し休ませて頂いて、再出発しました 三3
13:20 日和佐の町中
お洒落な店構えの飲食店が並んでます オシャレ中華そば店と古民家カフェ^^
日和佐でランチも考えていたんですが……
ここから6㎞先にある阿波尾鳥レストランに電話して聞いてみたところ、
15時前に着いても食事は出来るということだったので、そちらに向かうことにしました。
第23番札所 薬王寺……2020年春は工事中でした
最後に、薬王寺さんに一礼。
道の駅とJRの駅
左 足湯があるのは道の駅の中 右 でも私が入るのはトイレ
これから6㎞先まで、お手洗いがありません。
私は1時間ぐらいは何とかなるんですが、1時間半超えは不安しかない…。
次の札所、第24番 最御崎寺(ほつみさきじ)まで76㎞……萎え~(>_<;)
国道55号線をG0G0!
萎えていても、一歩づつ進んで行かなければ、いつまでも辿り着けない。
あの標識を見て、GOGO!だって、自分を鼓舞しました。
これ撮ってる時間があったら、少しでも進んだ方が効率いいわけですけども。(笑)
「あはっ、こんなところに遍路シールが」(でも、いいのかな…?(笑))
えっちらおっちら……ずっと登り坂です。
ここのトンネルは明るいし、歩道があって柵まであるから、救いでした。
日和佐トンネル内で、吐く息が白くてビックリしました。高度が上がって寒いんだ?
トンネルを抜けると、下りだった……でも、目的地はまだ。
日和佐休憩所が見えていますがWCがないので、私は休めないタイプの休憩所。
あと、歩道がない側に何故、作ったのか…。(笑)
しばし歩いて……やっと、山河内駅近くのレストランが見えてきました。
14:44 odori ステーキってビーフじゃなくて阿波尾鳥
11:00~17:00 月~水・金
11:00~20:00 土日
木曜日 定休
お店のサイト↓
外の雨が他人事の様…。まるで別世界。
阿波尾鳥と地元野菜が食べられるレストラン。
ランチTIMEは設けてないので、営業時間内は食事できる…とのことでした。※訪問時
ステーキ丼 単品900円 + コーヒー200円
ステーキ丼というのを注文しました。むね肉ともも肉が味わえるそうです。
彩りキレイ。花まで私は食べますよ。(^_^)
どれが胸肉でどれがもも肉なのか、正直わかりませんでした(笑)が、
丁寧に焼かれた肉は、ガワが香ばしくて、不自然ではない身のやわらかさ。
こんなちゃんとしたものを食べられて、阿波尾鳥に関して悔いは無し! になりました。^^
通販・テイクアウトも出来るそうです
野菜にかかっているドレッシングが美味しかったです。
サラダは付けなかったんですが、多分同じものがかかっていたのではと思います。
まだ後、6㎞歩かないといけない
雨はまだ……一向に止む気配なく
午後3時を過ぎる頃には雨上がり……という展開を期待したのですが、まったくそうならず。
現実(雨の歩き遍路)に戻らないといけません。CAFEにいる時は天国だったのにー(笑)
15:48 山河内駅入口
実は、出発日を昨日にした決め手のひとつに、
odoriさんが開いてる曜日っていうのがありました。
山河内駅のWCが使えるか微妙だなぁと思ったもので。
民家の戸を叩いて、お手洗いを借りれる域まで達すれば、無双への扉が開くんでしょうが…。
16:29 牟岐町IN
やたら遍路ブロガーの皆さん、この↑廃屋を撮ってらっしゃるのは何だろうと思ってたけど、
牟岐(むぎ)町に入ったから、だったんですね。いま理解しました。(笑)
牟岐町にINしたからと言っても、まだまだ山の中の下り坂です。
それから急に、強風に煽られる様になってきました。ひぇえ、レインポンチョが翻る!
疲れも出てきてるし……何か、心が空虚に。
何故か、歌い出す私。しかも、竹内まりやの『駅』♪
レインポンチョ……見覚えのあるレインコート。そういうこと?!
この曲は、昨年の春遍路の出発時の出来事に関係があって……
実は、似た様なシチュエーションがあったんですよ。
駅で、レインコートを着るタイプの知人と、すれ違った気がして…。
でも、私は遍路荷物を気にして歩いていて、よく見てなかった。
向こうは「久しぶりだけど……何、そんな大荷物なの?」って声を掛けたかったのかもしれない。
……だったら、ちゃんと、声を掛けてくれたらよかったのに。
歌詞の中に、『私だけ 愛してたことも』という箇所があって、
自分の方だけが愛していた、なのか、
私だけを愛してくれていた、なのか? で、
解釈が分かれてるってことを、近年、知りました。
私がこの曲を初めて聴いたのは、愛どころか恋も微妙な10代の頃だったけど、
自分の方だけが愛していた(=恋愛の敗北者側)…という歌だと思っていました。
私も『自分の方だけが愛していた』の側の人間で、
結ばれないのにどうして出会ってしまったんだろう、と、考えることもあったけど、
『今になってわかる』ことは、
私は人に恋する気持ちは持って生まれたけど、
恋愛を優先する生き方はしないつもりで、生まれてきたんだなということ。
そして、私が好きになった人が求める相手は、私みたいな人間ではなかったから、
どれだけ早く出会っていたとしても、どれだけ長く一緒にいても、
人生を共にして、他人の為に自分の時間を消費し……ということには、
ならなかっただろう、ということ。
そういう人生も、出来ることなら素晴らしいと思う。でも、自分には出来なかった。
私は、自分の行きたいところに行き、したいことする自由がいちばん大切だった。
私がいま、ひとりで歩き遍路をしている理由のひとつは、それだ。
だから、ちゃんと声を掛けてくれていたとしても、
私の人生には、まったく関係の無いこと。
続けて、森高千里の『雨』なんか歌っていました。年代がバレる??(笑)
……さよなら、私の恋。
しかし、それに励まされる私の脳。(笑) 歌はいいねぇ。
17:17 辺川駅近く…なのか? 駅舎の影ひとつ見えない
辺川の集落は山林の向こう側に多分あって、汽車が通る音も響いてくるのだけど、
何~も、見えないんですよね。 どういうこと?(どうもしない、見えないだけ(笑))
辺川の食料品店 その隣にWCありの休憩所が!
ここ、知りませんでした。ただ、私が持ってる黄色いへんろ地図本は2016年版。
最新版のには載っているのかも? 次の遍路までに(最新版)買わないと…。
とか何とか、歩いていたら……
今日、泊まる宿の看板を発見!
17:33 宿に到着~
(宿HP情報 23番より徒歩4時間、辺川駅から徒歩15分)
一泊素泊まり 2000円
浴衣・部屋にTVなし タオルは浴室に用意してくださっていました^^
洗濯機は家庭用のをお借りし、浴室内乾燥機で乾かさせて頂きました。
公式サイト↓
窓からのビュー (突風もビュー…地理的なものではなく、この日たまたま強風なんだそうでした)
2階のお部屋
夕食 宿主さんの晩ご飯のお裾分けを頂きました(*^o^*)
素泊まりみたいなので、何か買って行った方がいいか聞きましたところ、
「何でもいいなら用意しましょうか」と言って頂いたので、お言葉に甘えさせて頂きまして…♡
お世辞抜きで、凄く美味しかったです! ごはんもおでん風煮物もお味噌汁も!!
左 カンボジアの空港で買われたという篭 右 アップルケーキまで頂きました♡
TVはキッチンにあり
バカ殿様。。私は全員集合派だったけど…志村さんの代表作ですよね
2020年4月、急逝した志村けんさんの追悼番組をやってました。
こんな風に、早く亡くなる人だとは思わなかったし、
新型コ□ナに感染しなければ、いまでも生きていらしたんでしょうね。
そして、そういう方が他にも沢山いらっしゃるということ…。
いろんなことを慎重に考えながら、歩き遍路を続けていかないと、と、思いました。
疫病消滅を祈願して歩いているつもりが、
疫病をまき散らしていた……ってことに、ならない様に…。
今でもあなたは わたしの光…
【2020年4月1日(水)】
日和佐の気温 最高16.1℃平均14.0℃ 降水量 最大一時間13㎜ 計44㎜
歩いた距離 約25キロ
09:02 日和佐駅 出発~
09:15 由岐駅 到着
12:35 お宿 日和佐 帰着
13:25 日和佐 出発
14:44 odori 到着
15:45 odori 出発
17:35 宿 到着
徳島14日目に続きます!