ナユミマ☆四国遍路の旅

1回目【第55~52番逆打ち】、2回目【第44~51番】 3回目に徳島【第1番~】区切り打ち開始☆

徳島8日目② 第19番 立江寺 初めての宿坊

 

 2019年4月10日(水)…雨

  

 第18番 恩山寺から

 第19番 立江寺(たつえじ)に、向かっております 三3

 

 その途中に『お京塚』というのがあります。

 

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 ありました お京塚……跡地?

 

 私が訪れた2019年4月は、老朽化で庵は壊されたそうで、休憩所が建てられていました。

 

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 この辺りコンビニがないので……自販機ありますよ! とお伝えいたします^^

 が、この先の立江寺・境内にもあるんですよね。※2019年訪問時

 

 

 『お京塚』……お京という女性の塚だそうで、

 当初は関心がなかったのですが、詳しい経緯を知ると、ひどく興味を持ってしまいました。

 

 昔、島根か鳥取かよくわからない辺りに、お京という女性がいました。
 大阪へ、芸妓になるべく売られていったそうです。(当時16歳)
 その大阪で、Yという男性とねんごろになります。(当時22歳)
 お京とYは大阪を逃げ出し、故郷の島根か鳥取かよくわからない辺りに戻ります。
 
 

島根か鳥取かわからないけど そこら辺??

 

 故郷の島根か鳥取かよくわからない辺りの故郷で、

 今度はCという男性と、関係を持ちます。

 Yとは夫婦になっていましたから、当然お京はCともどもボコられます。

 結果、お京はCと共謀して、大阪から逃げてきた夫のYを殺害してしまいます。

 お京はCと、島根か鳥取がよくわからない故郷から脱走しました 三3

 高松辺りで心中しようとしたけどできず、徳島で四国遍路をすることにしたそうです。

 

 ふたりで心中とか盛り上がっちゃったけど、

 本気でそんなことする気なんかなかったんでしょうね。

 この手の人間は反省などしませんから。シレッ。

 ふたりで贖罪の旅は……楽しかったことでしょう。

 

 しかしやがて、第19番 立江寺にやってきた時……

 とんでもないことが起こります。

 ご本尊を拝んだ瞬間、お京の髪の毛が逆立ち、鐘の緒に巻きついてしまったというのです!

 ギャー、いたい!! 

 

 慌てたCは、住職に助けを求めたところ……

 「おまえら何か、やっただろ?」

 

 実は……これまでの経緯を話し、お京は反省しました。

 すると、頭皮が剥がれて髪が取れた為、命だけは助かりました。

 その後は、懺悔の日々を送る為、お京は庵を持ち、一生涯そこで過ごしたそうです……Cと。

 

 それじゃだめじゃーん!!……と、私は思いました。

 仮に、お京が男と切れて、ひとりで懺悔の生涯を終えたとしても、

 昔の日本で、女がひとり庵を持ち、人生が終われたなど……勝ち逃げもいいところだと。

 

 「だってモテるんだからしょうがないじゃない!!」とか思っていたのかなと、

 想像します。

  芸者として売られるぐらいなら美人でしょうし、頭も良かった筈です。

 けど、だからこそ、

 「よく考えました」=「自分のことだけをよく考えました」 で、

 自分は反省している → これだけ反省した私はかわいそう → かわいそうな私は助かるべき

 ……などと、どんどん都合よく、すり替わっていくタイプだったんじゃないかなぁ……。

 

 私は一応、女性ですので……女性に対してシビアです。

 まぁ、そんな風に解釈していました。

 

 

 そして、第19番 立江寺……

 別の意味でも、『悪人が通過することはできない』と、言われているお寺だそうです。

 四国4県に一ヶ所づつある『関所』のひとつで、

 弘法大師の審判を受け、邪心や罪がある人間は、

 ここから先に進むことはできないのだとか……

 

 

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 白鷺橋……ここにもおっかない言い伝えが(汗)

 

 後で知ったのですが、この川(橋)に白鷺がいる時に渡ると悪いことが起きる……

 なんだそうです。

 えー、知らなかった!(>_<) 

 本当は、手前にあった橋から渡れたのに、私はこの朱色の橋から入るものと信じ、

 わざわざ歩いてきたんです。

 

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 ご覧の通り……多分、いなかったっぽい(汗) 

 

 対岸に見えている郵便局↑に、

 この後、行かなくてはならなかったので……撮っていました。

 

 明日、帰宅する予定なので、観光したりお土産を購入したかったので、

 パックパックを軽くして、荷物がたくさん入る様にしたくて…。

 

 一旦、立江寺へ向かい、後で郵便局に荷物を送り出しに行くことにしました。

 

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 16:16 立江寺 門

 

 へー、とか思って入りましたが…… 

 

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 16:18 立江寺 山門

 

 この↑山門の裏側に出てしまい、違う出入口から入ったことに気づきました。

 山門に着いた時間が到着時間……ということにしているので、ここで2分の時差発生。(笑)

 

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 左 本堂  右 大師堂

 

 第19番 立江寺(たつえじ)

 ご本尊 延命地蔵菩薩 「おん かかかび さんまえい そわか」

 

 

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 左 めっちゃデカいお大師様の像  右 境内に100円~自販機あり 

 

 この近辺にコンビニがないのはわかっていたので、

 予め飲み物を買い溜めしてきたのですが……境内に自販機があったんかい! 

 重い荷物を背負って来ていたので、がっかりしました。(笑)

 因みに存在に気がついたのは翌朝、出発する時でした。あはは…

 ※ 2019年4月現在の設置情報です

 

 さて、16時過ぎ……先出の郵便局に行かなくてはならないので、急ぎます 三3

 納経は、翌朝にすることにしました。

 

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 本日の宿

 

 立江寺宿坊 徳島県小松島市立江町字若松13番地 立江寺

 浴衣・タオル・TVあり 6500円

 

 私、初めて『宿坊』に泊まります!

 

 予約の電話の際……その時、私ひとりだけ宿泊予定ということで、

 大丈夫かと聞かれました。

 女性ひとりで泊まるとなると、怖がる方もいらっしゃるのだそうで。

 ぜんぜん気にしないとお答えし、予約させて頂きました。

 後で思えば、件のお京の黒髪(肉付き)が保管されているというお寺さんですから、

 お寺ということプラスで、おっかないのかな??(笑)

 

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 部屋

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 部屋からのビューも お寺
 

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 正面に本堂 お大師様像のデカさがわかりますよね

 

 見えている本堂で、17時からお勤めがあります。

 それに出なくてはならないので、郵便局に急ぎました 三3

 

 その途中、歩き遍路の男性に出合いました。

 男性も急いでいる風だったので、

 「こんにちは」とだけ挨拶したのですが……この日の宿の同泊者でした。

 もっと言えば、翌日も同じ宿に泊まることになるのですが……

 その話はまた後で。(^o^)

 

 郵便局から戻ると、輪袈裟をつけ、お唱えセットを持ち、本堂へ 三3

 

 夕方17時~ 宿泊者は本堂でのお勤めに参加できます。

 但し、説法なし。朝のお勤めもなしです。

 しかし最後に、ご本尊にぐぐっと近づくチャンス……というのがありました。

 

 ご本尊は延命地蔵ですが……

 私は長生きしたくないので、家族と、妹夫婦が元気で長生きする様にお願いしておきました。

 自分を差し置き、他人のことだけを祈願するというのは、私には珍しいです。

 それだけに、叶うといいなと思います。(笑) 

 

 

 夕食は、お勤めのすぐ後でした。宿坊で初の食事です!

  

こうゆうの食べてみたかった!

 

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 17:16 食事の間 「一幅の絵画の様」な? 眺め

 

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 夕食 量が私には丁度良くてよかったです^^ 

 

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 でも、食後のカステラはお腹にどっしりきます(笑)  おそうめん汁がウマー

 

 特別なお料理ではないかもしれませんが、係の女性が感じよくて、美味しく頂きました^^

 宿坊の女性の方も、予約の電話の時から丁寧にして頂きまして、

 施設の若干の寂しさを補ってくれる様でした。

 

 この日の宿泊者は、

 岡山からの男性、名古屋からの男性(郵便局で遭遇した方)、自転車遍路の男性、& 私。

 結局、計4人になりました。

 

 

 

立江寺宿坊の家族風呂は…

 

  お風呂……4人しかいなかったからか、大風呂ではなく家族風呂を使ってくださいと。

 浴槽に溜めた湯はその都度、捨てる(流す)ルールでした。

 それはいいんですが……蛇口がひとつしかないので、シャワーを使っていたら、

 浴槽にお湯を張ることができませんでした。

 この日は入浴はあきらめ、シャワーだけ浴びることにしました。

 朝から雨で歩いてきたのに……夜は冷えるしで、寒かったです…(涙)

 

 【2019年4月10日(水)】 

 徳島の気温 最高13.2℃平均10.9℃ 最大1時間雨量3.0㍉ 合計9.5㍉

 歩いた距離 23.32キロ

 7:50 出発~ 

 14:28 第18番 恩山寺 

 16:16 第19番 立江寺

 

 

 お寺に泊まったわけですが……夜中、何度もお手洗いに行きもしましたが、

 別に、な~~んにも感じたり、霊的なことは起きたりしませんでした。

 お寺 = 霊と言うのなら、ですよ。

 霊感がないと言うか、霊媒体質では決してないというのもあると思うけど……

 私は同情心が薄いので……だから、霊の方も寄ってこないんじゃないかなと。(笑)