2019年4月9日(火)…晴
植村旅館さんで朝を迎えております。
6:38 38秒… 植村旅館さんの朝食
同宿だった逆打ち遍路さんは、食後、すぐにスッと出てゆかれました。
慣れた歩き遍路男性の荷物はキュッと小さく重そうで、
昔の墓石みたいですよね…或いは、角がすり減った石鹸を背負ってる様、
と、私はいつも思っているんですが。(こんなこと思っててすみません)
植村旅館さんの玄関 土間があって…「田舎のおばあちゃん家みたい 」
「田舎のおばあちゃん家みたい」…という言葉に、懐疑的という人がいます。
現代人のおばあちゃん家がそんな家なわけがない、だそうです。
けど、私の母方の祖母宅は、こんな家でした。
まぁ、商売していたわけではないから、冷凍ボックスなどはありませんでしたが。
その家も、祖母が亡くなった後に解体され、いまは更地になっているのですが…
在りし日はこんな、でした。 本当に。。
8:03 旅館前
そんな植村旅館さんを後にして…
まずは第13番 大日寺へ……私は前回、行っているので、歩いて目指すだけです。
潜水橋…『通行可』 あっ、これ大事ですね。
ここが通行不可だった場合、植村旅館さん前の車道を進むことになります。
言い換えれば、無理に、こちらの道を通らなくてもいいのですが…
古くからの歩き遍路道はこっちなのと、私は潜水橋を歩きたい(笑)ので。
橋を渡ると、典型的な山田舎の集落でした。人がいない…
そんな中、どこからかわからないけど、「おはよう」と言う声がしたので、
周囲を見渡し、最後に頭上を見ると、2階で布団を干しているおじいさんがいました。(笑)
ここも、話などはしませんでしたが、畑仕事中のおばあさんがおられました。
(かかし人形ではなくて、本物の人でした。(笑))
朝早くに、田舎の人が起きてないわけがないですよね。
こんな、典型的な集落の先は…
山道でした。
如何にも、人が殺されて投げ棄てられていそうな…(やめろ)
でも実際、私の地元にそういう場所があるんですよ。
こういう林道で……車で来れて人目につきにくいのがポイントらしく…
時々、ハイカーが歩くというところまで、一緒。
私はひとり遍路なので、ちょっと大変なものを見つけるより、見つけられる側になる方が怖いです。
左 潜水橋が眼下に 右 いい場所に立つお墓
8:30~ 潜水橋
なかなか渡らずw 撮影大会ひとり開催中
そうそう、いろいろ撮ってたら思い出しましたが…
劇的じゃないBEFORE → AFTER
菅笠の紐をカスタマイズしました。
私は『白』という色が似合わないのと、正直、なんかダサイなと思っていました。
強風時は着けてないと笠が吹き飛ばされるのでやむを無いけど、このままでは……
いろいろ考えた末、
紐をぐるぐる巻き付けてみることにしました。それはダサくないつもりなんですね。
あ、なんかダサいなと気づいたら、またカスタマイズします^^
「田舎のおばあちゃんみたい^^」
顔は明かせませぬが、ここに写っている自分が母方の祖母に激似なんです。
後ろの景色が相まって、本当におばあちゃんがいる様…(泣)
使わなかった後ろ姿の画像があるのですが、それも、おばあちゃんに似ている気がします。
つまり、骨格が似ているということになるので、
このまま長生きしていたら、足が悪くなって歩けなくなる可能性が高いです。
(そういう家系)
70、80歳になってもお遍路!……
皆さん、されていますけど(笑)、私はそうわけにいかなさそうなので、
何とかここ数年内に結願したいところです。
(できれば別格20霊場込みで)
左 ようやく渡り始めます! 右 向かって右手…川下の輝き
渡り切ったら、後ろで人の気配が……他のお遍路さんに追いつかれた様です。
彼らも写真を撮ったりするでしょうから、私が邪魔になる筈。
おもちゃに飽きた子供の如く、潜水橋から立ち去ってしまった私でした。(哀)
何故、そんなに潜水橋が好きなのか?……うちの近所にないからです。
あと、狭い、細い、こわい、きゃーとか言って他人が渡っているのを見て、
そんなに狭くて細くてこわいのか、体感してみたかったんですよね。
あ、ご覧の通りですが……この橋は歩行者用というか車は通れません。
154cm女性の肩幅ぐらい…?
もっとも、私は道幅を、普通の人より狭く感じるタイプらしいので、
「このぐらいなら(車でも)通れる!」と、言われることがよくあります。
ここもそうなんですかね? どうかな? 自己判断と責任でどうぞ^^
ここも典型的な山田舎…渓谷沿いの道。しばらく、こんな道を進みます。
9:00 長瀬 (お手洗いあり)
長瀬と書かれていると、TOKIOの長瀬君を思い出します。私は。
瀬という字は、水の流れが狭まった場所を差すから、それが長いって意味であって、
TOKIOの長瀬君とは関係ないんでしょうが。
そんな長瀬の橋の下には、ありがたいものが設置されています。ました。
公衆トイレ!
植村旅館さんから丁度1時間。
(潜水橋を通らず、写真を撮りまくったりしていなければ、もっと早いです)
私はオテアライリストなので、もれなく寄ります。
奥に個室あり 橋の下にあるので見落とさないで!^^
この鮎喰川(あくいがわ)ルートは、
お遍路業界では、とりわけ花が有名な場所ではないと思いますが…
こんなに咲いた花を見ることになるとは思っていませんでした。
そう思うなら、たまに立ち止まって、見なければ。^^
はらはらと…桜
また、しばらく道なりに行くと…
9:40 広野小学校・神山東中学校の敷地内 公衆WC
小学校の中のお手洗いが使えるとは聞いていましたが、何処から入れるのか謎でした。
今日び、部外者が校門から入ったら通報されてしまいますからね…
それは女性だろうと、お遍路だろうと……多分。
道路沿いを進んでいると、ちゃんと表示が出ており、そこから入れました。
この巣箱!
巣箱の中に本当に鳥が入っていて、驚きました。
母校の小学校にもあったけど……鳥が居つくのを見たことがなかったのです。
それは悪童どもが、長箒で箱を突いたりしてたから…(…)
ここら辺の子供たちは、そんなことはしないのですね^^
そんな善良な学校にあるお手洗いですから、快適環境に決まっているも同然?
洋和選べる贅沢設計 屋根付き ストレッチもできる長椅子あり
ここでストレッチをしていたら、巣箱に鳥が入っているのを見たのでした。
葉桜の吊り橋
川を挟んだ左右、どちらを歩いても遍路道です。
吊り橋を渡りたかったので、川を挟んだ左の方を歩くことにしました。
どうしてこう執拗に、自撮りの画像があるのか……ひとりなので自分で撮るしかないから。(笑)
あと、明日は雨なので、撮影枚数が圧倒的に少なくなるんです。
お遍路している自分の姿は、撮れる時に撮っておこう……自分が、自主的に、自力で。
でももし、自分大好き人間だったら、もっと小賢しく、いろいろ撮ってると思います。^v^
この人工物が謎
この道はバスで2回通過しているのですが、車窓から2回見ても謎でした。
川沿いに歩きながら見ても……謎。帰宅してグルグルマップで見ても、結局、謎。
公園か、何かの施設に見えるんですが、公園というわけではなさそうです??
春の山 川という景色
まるで日本画の様
桜の花びらが散って 地上にある天の川の様…
これらの画像で伝わるか、わかりませんが…
あと、個人的な思い出で語ると、台湾の渓谷とか岐阜県の山奥とかを彷彿する景色。
何となく、秋に歩きたい気持ちでいたのですが、こうして春に歩くことになりました。
が、天気も良く、桜もまだ丁度見頃でしたので、最高でした。よかったです。
前回、バスに乗らなかったら……雨の中、黙々と歩いていたでしょうから、
全然、違った思い出になったことでしょう。出直してきて英断だったと思います。
10:37 公衆トイレ(名西(みょうざい)高瀬)
黄色いへんろ地図本に載っているお手洗いです。
が、川の左右、どっちを歩いているかで、ありつけるかどうか明暗が分かれます。
この辺、そうそう橋がないので……気をつけて。
← アイドルの先が謎…
アイドルの先は……見てみたけど、女性も男性もいませんでした。(笑)
上画像↑右側に橋が見えていますが……近くに見えますが、結構、遠かったです。
その橋(行者野橋)を渡って、今度は川の右(徳島刑務所がある側)を、
川沿いにずっと歩きました。
そして、ふつうに遍路道を歩いていたら、まず寄ることはない場所へ。。
11:30 komorebicafe
Komorebi cafe (コモレビカフェ)
徳島市入田町春日135-1
土日祝休み 11:00~15:30 LO
ここでランチ、です。
楽しんで生きるお遍路になると決めた私は、CAFEにも寄ります!
勿論、ここにこういう場所があることを知っていて、来ました。
なんかわからないけどCAFEアンテナが働いて、気がついたらお店の前にいた…
街中ならまぁ、あるあるだけど、この辺でそれができる人がいたらすごいなー(笑)
左 チャリお遍路で観た人もいるだろうし
右 地元出版カフェ本で知った人もいる(それが私)
チャリお遍路(番組)…BSが自室のTVに映らないので観たことないのですが、
私の弟が好きで、ガン視聴している模様。このCAFEのことも知っていました。
番組で観たのだそう。…そりゃ、そうでしょうね、こうして来店されてますし。(笑)
歩き遍路 ソファー席に沈む…
人気でお客さんひっきりなし、みたいですが、好きな席に座ってもいいと……
いざとなれば相席OKの心で、ソファー席を選ばせてもらいました。
腰が… 体がすごく楽……(笑)
ランチ中は重要な休息時間なので、ありがたかったです。
焼きカレー800円 + アイスコーヒー200円
何もかもがちゃんと美味しかった。人気店らしいのに店内がせかせかしてなくて、
奇跡の様なお店だと思いました。
食後、更なる奇跡……出会いが。
お店の外観を(許可を得た後で)撮ったりしていたら、お客さんに声をかけられました。
歩き遍路に関心があって、ご自分もやってみたいのだそう。
女性ひとりで困ったり怖かったりはないかということですが、
ひとりは本当に気楽、好きなペースで歩けるからいい^^ 困るのはお手洗い。(笑)
泊まる場所はどうするのかを聞かれたので、
先に宿を確保しておかないといけない区間がある、3泊分は確保しておいた方がいい、
などをお伝えしました。
お接待(珈琲飴)も頂きました^^
この辺で②に続いてもいいでしょうか…
まだ、一ヶ寺にも着いていないのに……
(笑)