ナユミマ☆四国遍路の旅

1回目【第55番】から逆打ち、2回目【第44~51番】 3回目に徳島【第1番~】区切り打ち開始☆

徳島5日目① 山越えルートにて へんろころがされ

 

 第12番 焼山寺を打った後、なべいわ荘さんに一泊しております。

 

 夕食後…入浴はすでに済ませ、TVのない部屋で、

 明日、歩くルートを思案しておりました。

 

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 檜の(多分)匂いがする、立派な梁の下で寝転んでいますが…

 実はとても寒くて、まったく落ち着けません。

 気心の知れた人と一緒だったら、よかった宿だと思いますが…この時は、ははは。

 (^_^;)

 

 

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 宿から、次の第13番 大日寺までは、大きく2つのルートがあります。 

 

 この時、同宿の皆さんは、舗装路の『神山ルート』を行くそうでした。

 明日は雨予報だし、山越えより1時間多く歩くことになるけど、舗装路がいいと。

 

 私は、『山越えルート』です。

 山越えですが、山道を歩くのは最初の15~30分だけで、

 峠まで行って越えてしまえば、あとは舗装路だからです。

 山を越えた集落(植村旅館さんがあるところ)まで、約2時間だそうでした。

 

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 地図をよくよく見ていると、山を越えたところにバス停がありました。

 何時に何処ゆきがあるのか…スマホで検索してみると、

 9:18 徳島駅ゆき のバスがあるではないですか!

 

 7時に宿を出たとしても、2時間後……間に合う筈です。

 7時より早い時間は、山道が暗いと思うので、自重することにしました。

 (ミニ懐中電灯は持っていましたけど)

 

 大幅なルート変更をすることに決めました。

 何をどうするのかは、ここに書き連ねても伝わらないと思うので、

 実際に行った内容をご覧くださいませ。

 

 明日はフル荷物を背負っての単独山越えです。早めに就寝しました。

 

 明けて、

 2019年3月10日(日)…雨

 

 日曜の雨は夕方からになりますよう、お願いしておりましたが、

 お大師様はお遍路に、そんな甘いことは叶えないのでありました。

 

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 6:35 朝食

 

 f:id:nayumimahenro:20190401233045j:plain ティッシュはBOXで持参

 

 私は今日、打ち止めで、広島に帰るので、

 それって東京女子さんに、ティッシュを差し上げました。

 花粉症で困っていたそうで、私も花粉症対策で持ってきたのですが荷物に入らず、

 宿に置いてくつもりだったので、丁度よかったです。

 

 それって東京女子さんも、神山ルートで向かうので、

 これが最後で、もうお会いすることもないだろうな…と、お互い思って、

 玄関先でお別れしたのでした。

 

 青い人Yさんは、この時、姿がありませんでした。

 朝食の時に見たのが最後だったか…と、思いました。

 

 せめて、朝2時間の山越えの間だけでも降らないでほしい…

 そう思って、早めに出発するのですが……宿を出た時から降雨でした。

 

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 7:10 なべいわ荘出発

 

 歩き始めてから雨具を装着するのは容易ではない為、玄関先で足止めし、

 フル雨装備を整えてから、出発…

 

入口 雨の日ver.

 

 なべいわ荘を出て左へ、

 この入口しか知らなかったので、昨日きた道を戻るかんじでINしましたが、

 宿の前の舗装路からもINできたっぽいです。たぶん。

 

 すでに結構な雨量なので、ここからはスマホで撮影することに。

 

  

「よかった、地面は濡れてない」

 

 雨の日に登山することはないので(雨が降ったら中止してきたから)、

 雨の山歩きは初めてでした。

 木々が雨を遮ってくれるのだろう、と、この時は思ったのですが、

 当然、足元はどんどん濡れてゆきます。

 

 一度、舗装路に出て…また、山の中へ。

 

 この山道は岩が多くて崩落していたり、倒木などもあるので、

 昨日のへんろころがしより、こっちのが道が険しい印象でした。

 

 

ツルッツルのへんろ道

 

 気をつけてはいましたが…

 思いっきり足元が滑って、びたんっと前のめりに転倒してしまいました。

 

 昨日のへんろころがしでは転ばなかったのに! 

 今日はへんろころがされだよ! と、心の中で苦笑いしました。

 

 だけど、両手を突いたけど、捻ったり挫いたりせずに済んでよかった。

 転ぶ時に手をつく運動神経がまだあって、よかった。(笑)

 (最近の子と老人はとっさの時に手が出せないそうだから)

 

 こんな雨の山中……薄日などない筈なのに、

 足元に、菅笠の影が映っているのが見えました。

 雨の山中を歩くのは初めてで、私は不勉強だから知らないだけで、

 単に何とかかんとか現象なのかもしれないけど、

 『お大師様が見守ってくださってる…? 私はいま、ひとりじゃないのかも…』

 

 お大師様は、都合よく願いは叶えてくれない。

 けど、

 その人に越えられない試練は与えない。(多分)

 と、

 この時、思ったのでした。

 

 

舗装路だーー!!

この崖下へ 命の水の一本が落下

 

 フル荷物なので、バックパックがパンパンで、

 左右のサイドポケットに入れていた水のペットボトルが押し出され、

 一本が崖下に落ちてしまいました。

 手をのばせば届くかもですが…自分の身が滑り落ちる可能性もある…

 惜しかったけど、厄落としだと思って、あきらめることにしました。

 中身がまだある飲み物が落ちてる時って、こういうことかとわかりました。

 

 

玉ケ峠

 

 ここへ出てしまえば、もう舗装路だし、WCはあるし…

 文字通り、峠は越えたかんじです。

 

  

 

 このルートのWC事情を… ※2019年3月現在

 

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霧のたちこむ 森の奥深く

 

 

 人間、苦しい登りの最中より、何とか越え切った時の方が、

 あれは何だったんだろう、私はどうすればよかったんだろう的な、

 内省に陥るものらしいです。

 そうか? 私は、登ってる時から、弱音を吐くタイプの人間なので、

 そんなにがんばる人の気持ちはよくわからないと思っていたのですが…

 

 こんな自分は、いつも、達成しない、できない人間なんじゃないかと…

 

 この舗装路を下れば、バスに乗って、

 できれば行けたら行く的だった、別格霊場のお寺へ行くのです。

 他の皆は当たり前に、次の八十八ヶ所札所(13番)を目指しているのに…

 

 『いや、私も、このまま13番まで、歩いて行けちゃうんじゃない?

  どのみち、もしバスに乗れなかったら、そうするしかないし…』

 

 自分は、がんばればできる人間なのか、

 すぐに逃げ道を探しちゃう人間か、

 その、せめぎ合いになって、自分を責めるのでした。

 

 

谷の集落

 

 皆が社長になれるわけじゃない。けど、私は平社員以下だ。

 歩き遍路をする様な人は、それまで凄くがんばって働いてきた人種で、

 仕事できちんとやってきた様に、お遍路も完遂するのだろう。

 それに比べて、私は、隙をついては区切り打ちをしている様な人間だ、と。

 

 その通りだし、それしかできない人間も世の中にはいる。

 皆が皆、社長になれるわけじゃない。(二度目)

 

 けど、何もしなかったわけじゃないし、これからもできないわけじゃない。

 自分の区切り打ちが、他から半端に見え、唾棄されたとしても、

 自分が、自分で歩いてきた道を吐き捨てることはないし、しない。

 私には、苦しかった道を越えてきた実績もあるし、

 たくさんの素敵な場面、いろんな風景を見てきた自負もある。

 いろんな景色を、私は見てきた。

 

 

雲海と梅

 

  …とまぁ、そんなことを思ったりしながら、

 フル荷物で雨の中をひとり、山越えしたのでした。

 

 自分がだいたい何処を歩いているのか、わからないので、

 時計を見てもピンときません。余裕があるのか、時間がおしているのか…?

 正直なことを言いますと、

 昨日のへんろころがしで平均6時間のところ、

 自分は5時間30分だったのだから、

 大体2時間なら、自分は2時間弱で歩けるのでは…?

 と、考えていたんです。

 

 まぁ~…甘かったですね! 私はやはり歩くのが遅いのでした。

 

 下のバス通りの道路が見え始め、バス停近くの橋が遠目に見えた頃、

 あと数分でバスの時刻、という事態でした。なんということ!

 さすがに小走りになります。

 バスに追い越されることもあるかも…

 (田舎ではバスが時刻より早く行くことがあるから)

 その時はどんな手を使ってでも停めてやる!! と思いつつ、

 できればバス停からフツーに乗りたいので、急ぎます 三3

 

 

阿川バス停

 ※ 2019年3月当時

 

 バス停に着いたのは、何とか3分前でした。

 計算が合わないので、アナザーディメンション…時空のひずみを、

 通過した可能性があります。(ホントに)

 

 因みに土日祝は、このバスで最終です。

 僻地は土日祝に歩かない方がいいと、つくづく思いました。

 交通機関が極端になくなることもですが、郵便局とかも機能してなくて、

 周囲に人がいないから、本当に困るんですよね。 

 

 

大事な場所なので2度出します

 

 次回の歩き遍路は、ここからスタートです!

 便数は少ないけどバスがあるので、また戻ってこれるんですよね。

 そこまで算段しないと、区切り打ちはつながらないので。(笑)

 

 ここからバスに乗って…


有誠園(ゆうせいえん)前にて下車

入口はかろうじて表示あり

 

 別格霊場②番、童学寺(どうがくじ)の前を通る路線でした。

 

 ※ 徳島バス神山線

 ※ 第13番大日寺方面には行きませんが途中迄は行けます

 ※ 詳しくは徳島バスのサイトでご確認ください^^

 

 私は、四国八十八ヶ所は歩き遍路をしていますが、

 別格霊場は、歩きだと限定していないマイルールなので、

 バスを使ってもOKなんです。

 昨日や今日、決めたのではなくて……別格は難所にあったりするので、

 少なくとも自分は歩いて踏破できないと判断したんですよね。

 

 他人にできても、自分にできないことはしない。

 他人ができなくても、自分はする、できる。

 …人生は、その判断の連続ですわ。(笑)

 

 

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 9:55 童学寺 うわさ通りのかわいい山門(^u^)

 

 別格霊場②番 童学寺(どうがくじ)。

 

 1泊目の宿、森本屋さんでご一緒した二巡目の女性が、

 翌日、歩いてゆかれて到着時、絶賛されていました。

 その日は薄日が差して天気も良く、のどかな理想郷の様に感じられたみたいで。

  

 私も参拝後、ショートメールで、

 『雨の為、予定を変更して今日、私も参拝しました』と、お伝えしました。^^

 

 因みに私は、昨年の11月、

 愛媛県松山市別格⑨番 文殊院に立ち寄ってますので、

 ここは2つ目に訪れる、別格霊場となります。

 

 

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 本堂

 ご本尊 薬師如来

 「おんころころ せんだり まとうぎ そわか」 

 

 

別格の納め札

 

 四国八十八ヶ所にはそれ専用の、

 別格二十霊場にはそれ専用の、納め札があります。

 

 八十八ヶ所と合わせて来る人は、併用されている方が多いとかで、

 納札箱の中は、四国八十八ヶ所の納め札が殆どだったww

 という話を見聞きしていたのですが、

 この日、私が見たぶんには、

 ちゃんと、別格二十霊場用の納め札が殆どでした。

 

 この中に、先述の二巡目女性の札も入っているんだろうなぁ…と、

 思いながら、私も納札させて頂きました。

 

 

 f:id:nayumimahenro:20190403113511j:plain 大師堂 

 

 雨の中、予定を変更しながらも、山を越えて無事に来れたことに感謝。

 

 

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 そう、こちらは近年に、本堂が火災に遭ってらっしゃるんですよね。

 本堂裏の建物で漏電、本堂に燃え移り、幸い、仏像は避難。

 煙に巻かれた仏像もいくつかはあったそうです。

 

 それは知っていたのですが、知らないと気づかないだろうというぐらい、

 何処が焼失したのか、ぱっと見、わかりませんでした。 

 

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 藤棚が目に入りました

  

 藤の花が咲いて、天気のいい日には、藤源郷みたいになるんだろうなぁ、と、

 思いました。

 後で、本堂跡地に気づいたのですが…

 雨の中、わざわざ撮るものでもないと、自粛しました。

 

 この後、売店へ…

 

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 別格霊場の巡拝記念品 念珠の玉(画像は女玉)

 

 別格二十霊場で販売されている、念珠の玉を購入しに。

 

 前に別格⑨番を通った時は、ウォークイベント参加中だったし、

 二十霊場を周ることなどないだろうと、購入しなかったんですよね。

 でも、20コ全部は集まらないにしても、行ったところのは求めておこうと、

 今回から購入することにしました。

 

 全部、集まって、念珠にできたら一生もの、死んだら棺に入れてもらおう。

 私は納経帳も持ってないし、白衣に朱印を押してもらったり、

 掛け軸にするやつもないので、

 これが唯一、集めるものになりそうです。^^

 

 

 童学寺から最寄りの駅…二つあるのですが、どちらも同じくらい、

 徒歩30分くらいと聞いていました。※個人差あり

 電車が1時間に2本ペースなので、

 乗りたい時刻のに乗ろうとした私が歩いた時は、25分弱くらいでした。

 時間を気にせずだったら、やっぱり30分くらいかなぁ。

 

私は米米を思い出す派

 

 JR徳島線 石井駅から電車に乗り、徳島駅へ。

 

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