14:16 雨の中をヨロヨロと…(笑)
2019年3月6日(水)
第二番札所 極楽寺(ごくらくじ)
画像では雨上がりみたいですが、
まだ(この日は宿迄ずっと)雨の中、極楽寺に到着しました。
お大師様 手植えの杉
この長命杉が有名なのだそうです。
雨の中、触るはおろか近寄ってゆく余裕がなく、本堂と大師堂を目指します。
それらは、石段の上にありました。
本堂 ご本尊 阿弥陀如来
「おん あみりた ていせい からうん」
私の家は浄土真宗なので、
先祖供養の写経を納めることにしていました。
浄土真宗(のお経)では、先祖供養をすることはできないと聞いたからです。
生きている人間がどうこうできるという教義なので、
死んだ者をどうこうすることはできないのだとか…?
でも、浄土真宗の人(先祖)は、
阿弥陀様を信じている筈なので、
阿弥陀様にお願いするのがいちばん喜ばれるかな、と。
四国お遍路をする理由のひとつに、
先祖供養というのはあります。
左 大師堂 右 桃? いい香りの中に佇む阿弥陀様^^
次のお寺は約3キロ先……お手洗いに行っておかないと。
ポンチョを着こんでいるので、用を足すのが大変です。
ひとり遍路なので、荷物を預かってくれる人もおらず、
30リットルのバックパックを背負ったままということも…
(あります)
和式のお手洗いを使えなくなったら、旅をするのは終わる、
(身体機能がそれだけ衰えているということだから)
そんな風に考える、この頃であります。
お寺を出ると その先は
いつも一瞬迷います。どっち?って。
「あっ、(近道は)これか!」
駐車場の脇に近道がある…だとか、ブログなどで見聞きするのだけど、
現地でちゃんと見つけられるのかなぁ…と、不安でした。
わかる時はわかる、でしょうかね。
板野町を横切ってゆきます 三3
自分でも思う…
『自転車にかけたカバーが歩いてるみたいだ…』
普段は私、雨の日は出歩かない様にしています。寒いしモチベーションも下がりますから。
お遍路では雨に降られる可能性も高く、覚悟と準備はしてきましたが、やっぱりツライ……
だろうと思っていたのですが、
思っていたよりは辛くないと自分が思うのが意外でした。
全面通行止めにつき迂回
歩行者でも、だめ? お遍路でも、だめ?(笑)
自分にフォローできる範囲の迂回だといいけど……と、
祈る気持ちで大通り側に出ます。ました。
道路の高架をくぐればいいのだが…
高架の下まで辿り着きました。
雨が凌げるので、スマホを取り出し……位置確認。
合ってるとわかって便利^^
過信してはいけないのはわかりますが、便利になったなぁ…と、思います。
当初、冷やかな目で見聞きしていたんです(笑)が、
持っている機器についてる機能なので、使わない手はないんですよね。
しばらく道なりにゆくと……
近道に遭遇しました!
ワーイ!
ところで、こんなスニーカーで、防水、大丈夫なのか??
はい、大丈夫ではありません。
30分~1時間くらいは不思議と滲みないのですが、
それ以上だと、さすがに濡れてしまいました。
このまま畦道を行き、藪を一瞬だけ通って、
第三番札所 金泉寺(こんせんじ) に、IN。
15:32 本堂
ご本尊 釈迦如来
「のうまく さんまんだ ぼだなん ばく」
その本堂の裏に、何やら立派な塔が……でも、雨で近寄るどころではありません。
大師堂
この辺で、ようやく(写経を納めるのではなく)読経を…
普段のお唱え時は手袋を外しているので、この撮影時だけ嵌めていたのだと思いたい…(汗)
こちらの大師堂は何故か横から入ることができました。
像はまぁ、見れても見れなくてもいいんですが、(仏像は見れることの方が少ないので)
近くで見せて頂けるのでしたら、嬉しいものですね。
そうこうしている間に、後ろから、
持鈴(じれい)の音が… リィィ~~ンン。。
気持ちのいい高音です。
車遍路の方の様でした。
車とは言え、この雨の中、ご苦労なことだと思います。
雨の日は車の方がむしろ、大変なのではないかと…
ここで、尼僧のごとき雰囲気 ※個人の印象です の方に、
「歩き? この雨の中では大変ですね」
と、声をかけられました。
明日は曇り予報だったので、
「明日は晴れるといいなと思っているんですけど^^」
と、楽観的に答えましたら、
少し、考える表情をされまして、
「雨降って、地、固まるかも」
と、答えられました。
そんな簡単に晴れたりしない……という意味かな?
と、印象には残ったものの、深くは考えなかったのですが、
これがのちに結構な意味があったと気づきます。
お楽しみに^^(笑)
金泉寺に来たなら、井戸を覗いて行かねばなりません。
井戸の底に自分の姿が映ったら長寿~
系の、いわれがあるそうで。
とにかく覗く時に菅笠とか落とさない様にしないと……
それに気をつけて、さて、いざ……
私 「めっちゃ映ってるやんw」
しかも、菅笠がシャンプーハットみたいで笑えます。
そしたら……
私 「あ…」
菅笠から雫が落ちて、姿が見えなくなりました。
つまり、あと3年間は生きてるけど、思いがけず死ぬ……
ということなのかなと思いました。
長生きしたくないので短命はいいのですが、
あと3年で結願できるかなぁ…(大事な問題)
16:02 山門
そんなこんな金泉寺でした!
今日は第4番まで行きたかったのですが、
16時台……雨なので薄暗いしテンションが下がってしまい、
もう、宿へ向かうことにしました。
その道中、考えていたのは…
思い描いていたお遍路のはじまりと違ってしまい、
いつも、『こうなるといいな』と思っていた私だけれど、
これは、『ありのままを受け入れる』修行なのではないかと。。
17時前 ※撮影は翌朝しました
おんやど森本屋 板野町羅漢字野神60-1
(第5番札所 地蔵寺そば)
宿のサイト ↓
浴衣・タオル・歯ブラシ・テレビあり
一泊二食 6500円 ※ 宿泊時 以降、特記ない限り一泊二食の金額です
濡れた靴は乾燥機にかけてくださりました^^ 洗面所が明るい
お風呂も清潔感がありました。
夕食は18時頃に呼ばれました。
豆腐の揚げ物がサクサク生姜味で美味しかったです
こんなダイニングで コーヒーもセルフで飲めました
この日は、東京から二巡目のUさん(女性)、
同じ広島から来られた俳人男性と私の3人でした。
ここで、お接待くださった外国人女性が、
デンマーク人のSさんという方だったと判明^^
二巡目のUさんから、
いい悪い宿や道のレクチャーをしっかり受けました。
あと、
明日行く予定だった別格①番の大山寺が、
女性が歩いて行くには寂しい道なのでお勧めできない…とも。
おぉお…どうしよう。(汗)
部屋に戻ると布団が敷かれていました
プロの仕事ってかんじの敷き方が、さすがです。
とても古い歴史のあるお宿なのだそうです。
リノベーションされて、とてもきれいなんですけど^^
この日は水曜日だったので、マツコ有吉の『かりそめ天国』を観たかったのに、
こちらは広島での放送時間より1時間も遅い放送で待っていられないので、
就寝することに……無念。
明日へつづきます↓
【2019年3月6日(水)】 曇り後 雨
徳島の気温 最高14℃平均10.4℃
歩いた距離 約11.6キロ(Gグルマップ測定値)
8:30 広島駅新幹線口~徳島駅ゆき高速バス~ 12:05 鳴門西
12:30 大麻比古神社鳥居 13:17 一番 霊山寺 14:06 二番 極楽寺
15:30 三番 金泉寺 17時前 おんやど森本屋