徳島の地に入った私は思いました。
お大師様は高野山にいる……
で、
四国を見守っていらっしゃる……
これから、その四国を周るんだ。。
12:05 画像では伝わらないですが、空に薄日があって、照らしてくれています
2019年3月6日(水)……高速道路PA『鳴門西』に降り立ちました。
我が地元・広島から高速バスで向かう場合、
徳島駅まで行かずとも、途中の『鳴門西』で下車すれば、
第1番札所の霊山寺へ歩いてゆけるほど、近い為です。
高速道路沿いに置き去りにされる停留所タイプではなくちゃんとPAっぽい場所でした
お手洗いも飲料補給もここでしてゆけますね! 私は済ませていたのでここはスルーしましたが…
ずっと、徳島駅から電車で板東駅へ……だと思い込んでいたので、
これを知った時は目からウロコでした。
鳴門のつく地名からスタートする方がいるのは、時々見て知っておりましたが、
ずいぶん遠くから始まるんだなぁと思っていました。
渦を巻いてる海の辺りだと思っていたので。
地名じゃなく、停留所の名称だったんですね。
で そこから出るみたいです
この日は夕方から雨予報……
宿に着くギリギリ迄もってくれたらいいなと、この時は思いながら歩き始めました。
高速道路の先は徳島(駅)。復路はそこからバスに乗るのですが、
その時、どんな気持ちで向こうから来るんだろうなぁと、考えながら撮りました。
このまま第一番札所を目指して進むと……
大麻比古神社(おおあさひこ-じんじゃ)
名前が気になる(笑)…なっていたので、
少し遠回りになりますが立ち寄りました。
阿波国のいちばんの神社だそうで、
阿波・徳島をうろうろさせて頂くことになるので、
ごあいさつをしておこうと……
阿波だけに(口の中にあるのは)泡??(笑)
サルに注意の看板……サル出るんだ?? (↑画像 黄色の表示) マムシやイノシシは想定内ですがサルは意外でした
因みにさきほどの高速道路沿いの道にもマムシ注意の看板が……雨の日や夜到着の方はお気をつけて。。
さすがの風格です!
実は、鳥居から結構遠かったので、
お遍路に来ているのに遠回りしている……感が否めずにいたのですが、
神域を目の当たりにし、「やっぱり来てよかった!」と、思いました。
お遍路さんも道中安全祈願に立ち寄る、と、聞いていたのですが、
ご祭神のお一柱が『猿田彦大神』で、交通安全、厄除けの神様だったのですね。
私はそこまで考えていなくて、旅のはじまり前にごあいさつ……だったのですが、
結構、いい線をいっていた様です。(笑)
105縁…5円じゃ今日日少ないので(笑)
『大麻比古大神』は、農業・産業の神様。
神社の公式サイトによると、
阿波国を開拓した一族の祖が麻とか栽培して産業を興したと、
そういう成り立ちなのだそうです。なるほど。
鳥居をくぐる頃には小雨が……
通り雨だと信じて荷物にカバーは取り付けましたが 菅笠には意地でも着けない! と
この時はがんばっていました(笑)
神社参拝も終了したので、お遍路に戻ります。^^
13:17 山門
第一番札所 霊山寺(りょうぜんじ)
おぉお、ここが待望かつ念願だった、
第一番札所……だけに、
当初は人群れができておられました。無人になった時に急いで撮りました。
山門を一礼してくぐり、本堂と大師堂の位置確認で見回すと……
いちばん最初に目についたのは、こちらでした。
何故 パンダw
この向こうにあるのが大師堂でした。
勿論、本堂から参拝しますが……
雨が本降りになってしまった(泣)ので、一旦、屋根のある山門で装備を整えることに。
あいにくの雨になってしまいました。。
大師堂前の橋は滑って危なそうだったので、結局、この時は渡れませんでした
ここでは、写経を納めることにしておりました。
一番目の札所ですから……読経に不慣れな人も多くて当たり前なのでしょうけど、
そうじゃない人も多いだろうから……
そんな場所で読経するのは、恥ずかしいかなと思ったのです。
願文は、『心願成就』と『道中安全』
本堂に100円、大師堂に10円、と、私は決めています。まぁ、何となく……
本堂
本堂 ご本尊 釈迦如来 「のうまくさんまんだ ぼだなんばく」
写経を納めるので読経は不要だと思うのですが、真言だけはお唱えしております。
【左】本堂前にて 【右】手前のワンコ 泣いてるみたいに見える^^
本堂横に不動明王
除災をここでも祈願しておきます!
大師堂
10円をお賽銭する方ですね。(笑)
お大師様はあんまりお金が要らなそうで強いて言うなら10円のイメージなのです ※ 個人のイメージです
ここでは、「南無大師遍照金剛×3」
私の数珠は、真言宗の珠がたくさんあるタイプではないけど、
掌で、こするかんじでお唱えしております。
これで参拝終了。。
お唱えセットを納め……輪袈裟を外す前に、
山門で記念撮影をしに行くことに。
名物らしい マネキンおねえさんと
どなたも一番最初は、出発前写真(ほぼ全身)をお撮りになられる様ですが、
雨なので……悪くて、人にお願いできません。
地道に自撮り(笑)をして、山門の裏に引っ込みました。
人々が通り抜けるだけなので、誰の気にも留まらないだろうと、
バックパックにカバーをかけたりポンチョをかぶっていると……
「これから歩くの? がんばって!」
「どこまで行くん? あいにくの雨だのう」
「すごい荷物! 歩き? すごいわね~」
団体客の方や地元の方まで、結構、声をかけられたので、驚きました。
もっと若い人が言われるものだと思ってました……(笑)
私 「はい、ありがとうございます!」
夕方からの雨の筈が、第1番札所から雨になり、
思っていたのと違う、はじまりになってしまったけど……
幸先のいい気持ちで出発することができました!^^
次の第二番札所までは、すぐ……と、
よく見聞きしておりましたけど……雨の中を歩いているせいか、ずいぶん遠く感じます。
全然、近くはありません。
そんな折、歩き出して数分ではあるところで、
また、思いもがけないことが……
向こうから、外国人お遍路さんが歩いてこられました。
私を見るや、
「OH!」…そして荷物をゴソゴソ。
雨の中、立ち止まって、待っていると……
初☆お接待
(後に極楽寺で撮影)
お接待だそうです。しかも現金!
歩き出して数分で頂くことになるとは考えたこともなかった……
しかも、同輩であるお遍路、外国の方に。(笑)
逆方向から来たわけなので、逆打ちかな? と、尋ねたかったけど、
「逆打ち」という単語がわからず、
あちらもネイティブの英語ではないみたいで話ができず、(私が聞き取ることができない)
「アリガトウ」と言って、別れました。
納め札を返礼に差し上げればよかったのだけど、
すぐに出せるところに仕舞ってなくて悔やまれたので、
これ以降、財布にも入れておくことにしました。
この日に泊まった宿でわかったことですが、
この方は、デンマークのSさんという女性で、
結願して、88番札所から1番へ行く道中だったそうでした。
Sさん、ありがとう、どうか幸いあれ!^^
【2019年3月6日(水)】
1日目② につづきます。↓