2018年9月16日 (日)
第53番札所 圓明寺 から、
第52番札所 太山寺 に、向かいます。
53番札所 圓明寺 を出て、前の道を西方向へ。。
9月半ばなので、晴れると、まだまだ暑いです。
長歩きには適していないと痛感します。しました。
普段の私なら、この時季にお遍路はしなかったですが、くどい様ですが、今回は急でした。
でも… 向こうから歩いて来られる、
つまり、順打ちでお遍路されている方々に出会う度、
この人は暑い夏の盛りに、四国を時計回りされていたのだな…と、考えますと、
世の中には凄い体力のある人がいるんだなぁと、つくづく思うのでした。
太山寺の入口に差しかかりました。
大きな標識が出ているので、逆打ちでも、わかりやすいですね^^
交通標識の方を見落としても、真正面に看板が出てますから、
しつこいけど逆打ちでも、わかり易いでしょう。ここを右に入ります。
太山寺 一の門
太山寺は、数あるお寺の中でも、楽しみにしていたのですが、
残念なおしらせが届いております。
昨日、泊まった宿に、
こちらを周って来られた車お遍路のご夫婦がいらっしゃいまして、
「本堂とかがある上の方は土砂崩れで、
行けなくなっていたよ。
納経は、できる場所を別に設けられていたよ」
と、おしえて頂きました。
そう、今年は西日本豪雨があって…
愛媛県は西側の方で大きな被害が出て、
この辺りは、さほどの被害は出ていないと聞いたのですが、
山の斜面が崩れていたり、川に氾濫の跡や、土嚢が積まれているのを見たので、
やはり、この辺りも豪雨に見舞われたのだと、実感できました。。
太山寺 二の門(仁王門)
第52番札所 太山寺 (たいざんじ)
この門は鎌倉時代のものだそうです。
市街地から離れた海縁の山中にあるから、戦災からは免れたのですかね。
のんびりしていて、古いものが残っている感のある四国でも、
先の大戦で空襲を受けていると知った時は、意外なかんじがしました。
(本州の大都市しか教えられてこなかった為です、すみません)
土砂崩れで進入禁止
やはり、本堂には近づけないみたいです。
この世界には、自然災害や病気という避けられない災厄が起こるのだから、
人災である戦争なんかは、わざわざ起こさなければいいのに…と、まぁ、
お遍路には関係ない話はこの辺までにして。。
臨時の礼拝所は、この奥の建物に設けられているみたいです。
元々は納経所みたいなので、
御朱印を集めていらっしゃる方は、どの道こちらに立ち寄るのですね。
私は集めていないので、(納経帳も持ってません)
今回のことがなければスルーしたことでしょう。
そして、入ってビックリ…
私 「初めて来た気がしない…」
前から知っていた場所みたいなのです。
日本各地を雑にほっつき歩いてはいるので、何処かで似た場所を通過したかもしれません。
日本家屋や庭の造りも、何処も似るものかもしれません。
ですので、まぁ、「そっくり…」と、思うだけにしておきます。。
この時の、臨時の納経所でした。奥が本堂、手前がお大師様。
参拝中は帽子を脱いでいるので、
遮るものがなくて日差しが暑い中、
今回の区切り打ちで最後の納経をするのでした。
これで4回目ですが…ようやく、漢字も目で追える様になりました。
ふり仮名を読むので精一杯だったので、
漢字にまで目を遣ることができませんでした。
お経は、音が重要というかメインで、
漢字はあくまで当て字…みたいに聞いているのですが、
やはり漢字を見ないと、言葉の意味が伝わってきません。
そんな納経が終わった頃。。
何やら賑やかな二人組が来られ、その後も、バラバラとお客さんが…
その中でひとりだけ、
同志と思われる女子に会釈されたので、こちらも会釈したのですが…
お遍路用品はリュックに仕舞って、アウトドア途中で立ち寄った風の格好だったので、
アレ? なんでわかったんだろう?? と、思いました。
じょじょに慣れてきたと、自分で思ったということは、
他人が見ても、(お遍路だと)わかる様になったということ??
なんとなく充実感…(笑)
太山寺 を楽しみにしていた理由ですが、
まず、山の中にある雰囲気がいいと感じていたこと、
あの、聖徳太子が訪れていた!(史実にもある様で信憑性が高い)こと、
ゆえに、聖徳太子堂もあるということ…などで、
やっぱり平常時に来たかった~!
しかし、参道を歩いている段階で、
「ここへは、また来るな…」
と、思いました。
ここがいちばん近い札所でもあるんですよね。
おそらく、再訪するでしょう。^^
再訪しました^^ ↓
そして帰り道。。
松山観光港まで山道がある…
ことはあるらしいのですが、
本堂まで上がれない(崩れている)のだから、
山道にエントリーすることもできませんし、
山の中がどうなっているか推して量れ…でしょうか。
大人しく住宅地を迂回し、トンネルを通って港へ向かうことにしました。
フェリーの時間が決まっているので、(ちょっとは余裕を持たせてますが)
山道を冒険するのは、時間的にもハイリスキーですからね。
一の門の前の道(おへんろ道)を、松山方向、ゴルフガーデン方面へ。
この道を進んでゆくと…
おへんろ道への入口に遭遇!
舗装路沿いの歩道を行くこともできますが…どうする?!
私 「ィエーイ、おへんろ道を歩くもんね!」
わけのわからん山道はハイリスキー…だと、さっき思った筈なのに、
だめなら引き返すだけだもんね! という判断をしました。
まぁ、それくらいの時間と余力はありましたが…
ゴルフガーデンの裏手に出ると…なんということでしょう…
復旧していますが、ちょっと前までは崩れておられたのですね…
やはり、この辺は被害があったのだなぁと思いました。
フェリーで帰る為に松山観光港に向かいます。新しい道なので遍路道ではないです。
高浜トンネル。。
住宅の下の崖が崩れているのがわかりますか?
写ってないけど、重機が入っていました。
トンネルを抜けるとそこは…
こちらにも崩れた形跡!!
この辺からエントリーするのですが…
どうなっていたかは、これを見て推し量れました…
復旧したら、ここの山道を歩いて行きたいですけどね!
【追記】2019年11月に松山観光港の山道から再訪しました
(本記事 ↑ 真ん中ら辺にリンク貼ってます^^ )
松山観光港到着。
この辺から帰るモードになるので、帰ってからのことしか考えないものですが…
船がふわっと離れた時、あんなに歩いたお四国を去るのだと気づき…
妙に寂しくなりました。
地元の広島から見たら、
瀬戸内海を挟んだ向かいにあるし、
近いと言えば近いのですが、
まぎれもなく海を隔てたところにあって、
近い様で遠いのだなと実感したのでした。
そんな四国の山中や、太平洋側を歩く時…
自分はどんな気持ちになるのだろう。。
見たことがない景色を見たくて、
自分はそこへ行くのだろう、
そして、そこを行く自分自身を見たいのかもしれません。
その旅路は、
ひとり旅だとしても、
自分だけの旅じゃないかもしれません。
お遍路だもの。
次回、予定では【2018年11月半ば】
区切り打ちで四国に参上します!
何処かでお会いできるといいですね^^
この続き 【2回目の区切り打ち】↓