ナユミマ☆四国遍路の旅

1回目【第55~52番逆打ち】、2回目【第44~51番】 3回目に徳島【第1番~】区切り打ち開始☆

初めての区切り打ち⑤ 第52番札所 太山寺

 

 2018年9月16日 (日)同行二人笠 

 

 第53番札所 圓明寺 から、

 第52番札所 太山寺 に、向かいます。

 

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 53番札所 圓明寺 を出て、前の道を西方向へ。。

 

 9月半ばなので、晴れると、まだまだ暑いです。

 長歩きには適していないと痛感します。しました。

 普段の私なら、この時季にお遍路はしなかったですが、くどい様ですが、今回は急でした。

 

 でも… 向こうから歩いて来られる、

 つまり、順打ちでお遍路されている方々に出会う度、

 この人は暑い夏の盛りに、四国を時計回りされていたのだな…と、考えますと、

 世の中には凄い体力のある人がいるんだなぁと、つくづく思うのでした。

 

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 太山寺の入口に差しかかりました。

 大きな標識が出ているので、逆打ちでも、わかりやすいですね^^

 

 

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 交通標識の方を見落としても、真正面に看板が出てますから、

 しつこいけど逆打ちでも、わかり易いでしょう。ここを右に入ります。

 

 

太山寺 一の門

 

  太山寺は、数あるお寺の中でも、楽しみにしていたのですが、

 残念なおしらせが届いております。

 

 昨日、泊まった宿に、

 こちらを周って来られた車お遍路のご夫婦がいらっしゃいまして、

 

 「本堂とかがある上の方は土砂崩れで、

  行けなくなっていたよ。

  納経は、できる場所を別に設けられていたよ」

 

 と、おしえて頂きました。

 

 そう、今年は西日本豪雨があって…

 愛媛県は西側の方で大きな被害が出て、

 この辺りは、さほどの被害は出ていないと聞いたのですが、

 山の斜面が崩れていたり、川に氾濫の跡や、土嚢が積まれているのを見たので、

 やはり、この辺りも豪雨に見舞われたのだと、実感できました。。

 

 

太山寺 二の門(仁王門)

 

 

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 第52番札所 太山寺 (たいざんじ)

 

 この門は鎌倉時代のものだそうです。

 市街地から離れた海縁の山中にあるから、戦災からは免れたのですかね。

 

 のんびりしていて、古いものが残っている感のある四国でも、

 先の大戦で空襲を受けていると知った時は、意外なかんじがしました。

 (本州の大都市しか教えられてこなかった為です、すみません)

 

 

 

土砂崩れで進入禁止

 

  やはり、本堂には近づけないみたいです。

 

 この世界には、自然災害や病気という避けられない災厄が起こるのだから、

 人災である戦争なんかは、わざわざ起こさなければいいのに…と、まぁ、

 お遍路には関係ない話はこの辺までにして。。

 

 

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 臨時の礼拝所は、この奥の建物に設けられているみたいです。

 

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 元々は納経所みたいなので、

 御朱印を集めていらっしゃる方は、どの道こちらに立ち寄るのですね。

 

 私は集めていないので、(納経帳も持ってません)

 今回のことがなければスルーしたことでしょう。

 

 そして、入ってビックリ…

 

 

 

 私 「初めて来た気がしない…」

 

 前から知っていた場所みたいなのです。

 日本各地を雑にほっつき歩いてはいるので、何処かで似た場所を通過したかもしれません。

 日本家屋や庭の造りも、何処も似るものかもしれません。

 ですので、まぁ、「そっくり…」と、思うだけにしておきます。。

 

 

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 この時の、臨時の納経所でした。奥が本堂、手前がお大師様。

 

 参拝中は帽子を脱いでいるので、

 遮るものがなくて日差しが暑い中、

 今回の区切り打ちで最後の納経をするのでした。

 

 これで4回目ですが…ようやく、漢字も目で追える様になりました。

 ふり仮名を読むので精一杯だったので、

 漢字にまで目を遣ることができませんでした。

 お経は、音が重要というかメインで、

 漢字はあくまで当て字…みたいに聞いているのですが、

 やはり漢字を見ないと、言葉の意味が伝わってきません。

 

 そんな納経が終わった頃。。

 

 何やら賑やかな二人組が来られ、その後も、バラバラとお客さんが…

 その中でひとりだけ、

 同志と思われる女子に会釈されたので、こちらも会釈したのですが…

 お遍路用品はリュックに仕舞って、アウトドア途中で立ち寄った風の格好だったので、

 アレ? なんでわかったんだろう?? と、思いました。

 

 じょじょに慣れてきたと、自分で思ったということは、

 他人が見ても、(お遍路だと)わかる様になったということ??

 なんとなく充実感…(笑)

 

 太山寺 を楽しみにしていた理由ですが、

 まず、山の中にある雰囲気がいいと感じていたこと、

 あの、聖徳太子が訪れていた!(史実にもある様で信憑性が高い)こと、

 ゆえに、聖徳太子堂もあるということ…などで、

 やっぱり平常時に来たかった~!

 

 しかし、参道を歩いている段階で、

 「ここへは、また来るな…」

 と、思いました。

 

 私は広島県呉市から来ているので、

 ここがいちばん近い札所でもあるんですよね。

 おそらく、再訪するでしょう。^^

 

 再訪しました^^同行二人笠 ↓ 

nayumimahenro.hatenablog.com

 

 

 そして帰り道。。

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 松山観光港まで山道がある…

 

 ことはあるらしいのですが、

 本堂まで上がれない(崩れている)のだから、

 山道にエントリーすることもできませんし、

 山の中がどうなっているか推して量れ…でしょうか。

 

 大人しく住宅地を迂回し、トンネルを通って港へ向かうことにしました。

 フェリーの時間が決まっているので、(ちょっとは余裕を持たせてますが)

 山道を冒険するのは、時間的にもハイリスキーですからね。

 

 

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 一の門の前の道(おへんろ道)を、松山方向、ゴルフガーデン方面へ。

 

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 この道を進んでゆくと… 

 

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  おへんろ道への入口に遭遇!

  舗装路沿いの歩道を行くこともできますが…どうする?! 

 

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 私 「ィエーイ、おへんろ道を歩くもんね!」

 

 わけのわからん山道はハイリスキー…だと、さっき思った筈なのに、

 だめなら引き返すだけだもんね! という判断をしました。

 まぁ、それくらいの時間と余力はありましたが…

 

 

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 ゴルフガーデンの裏手に出ると…なんということでしょう…

 

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 復旧していますが、ちょっと前までは崩れておられたのですね…

 やはり、この辺は被害があったのだなぁと思いました。 

 

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 フェリーで帰る為に松山観光港に向かいます。新しい道なので遍路道ではないです。

  

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 高浜トンネル。。

 住宅の下の崖が崩れているのがわかりますか?

 写ってないけど、重機が入っていました。

 

 トンネルを抜けるとそこは…

 

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 こちらにも崩れた形跡!!

 

 松山観光港から太山寺に向かう山道は、

 この辺からエントリーするのですが…

 どうなっていたかは、これを見て推し量れました…

 

 復旧したら、ここの山道を歩いて行きたいですけどね!

 

 【追記】2019年11月に松山観光港の山道から再訪しました

 (本記事 ↑ 真ん中ら辺にリンク貼ってます^^ )

 

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 松山観光港到着。

 この辺から帰るモードになるので、帰ってからのことしか考えないものですが…

 

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 船がふわっと離れた時、あんなに歩いたお四国を去るのだと気づき…

 妙に寂しくなりました。

 

 地元の広島から見たら、

 瀬戸内海を挟んだ向かいにあるし、

 近いと言えば近いのですが、

 まぎれもなく海を隔てたところにあって、

 近い様で遠いのだなと実感したのでした。

 

 そんな四国の山中や、太平洋側を歩く時…

 自分はどんな気持ちになるのだろう。。 

 

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 見たことがない景色を見たくて、

 自分はそこへ行くのだろう、

 そして、そこを行く自分自身を見たいのかもしれません。

 

 その旅路は、

 ひとり旅だとしても、

 自分だけの旅じゃないかもしれません。

 

 お遍路だもの。笠同行二人

 

 

 次回、予定では【2018年11月半ば】

 区切り打ちで四国に参上します!

 何処かでお会いできるといいですね^^

 

 この続き 【2回目の区切り打ち】↓同行二人笠 

nayumimahenro.hatenablog.com