２０１８年９月１５日（土）
第５４番と５３番札所の間を移動中です。
愛媛県 菊間駅辺りを通過～
遍照院（厄除け大師）
というところに、差しかかりました。
へんろ地図にも載ってるし、
存在はわかっていましたが、立ち寄るべきかどうか…
さすが菊間 立派な鬼（？）瓦
少しでも厄除けになるかな？
入ってみることにしますと…
お大師さんだ！
南無大師遍照金剛×３、唱えさせて頂きました。
南無大師遍照金剛…ＰＣで一発変換できたので、
いま驚いたことも記しておきます。(笑)
厄除けかぁ～
何かひとつ、『厄』を除けてくれるなら…
いちばんは、
お手洗いが近いのを消して欲しいけど、
なかなか大それた願いらしいので、
（方々で祈願してみるけど治らない(笑)）
ひとまず、
ずっと向かい風で帽子があおられてツライのを、
何とかしてくださいと、願っていたら…
なんということでしょう。
向かい風が止んだのです！
……単に、
風向きが変わる時間だったんでしょうが、
嬉しかったです。(笑)
調子に乗って、（？）
私の先祖（父方でも母方でもいい）で、
四国遍路に来たかったけど、来れなかった人がいたなら、
バッチコーイ！！（一緒に行きましょうという意味）
と、
唱えていたら、
なんか元気が出てきました。
すごい、すごい！！
（最早二人だけではないのかも）
それから、
制瓦というのでしょうか、
瓦工場が立ち並ぶ通りを歩いていると…
菊間のお接待処 発見！
で、私、
初めてのお接待体験です。
中へ飛び込んでみると、
おじいさんがいらして…
どうも戸惑っておられる様子。
しつこいですが、
私はお遍路装束ではないので…
「あの…お遍路なんですが、休憩させてもらっても…？」
みたいなことを言うと、
どうぞどうぞと招いて頂きました＾＾
小屋の中に、入れ子の様に小屋が建てられていて…
なんと出来たばかりだそうです！！
なんと、私が最初のお客らしい？？
（おじいさんにとって…かな？）
いちばん最初のお遍路さんが、
昨日、始めたばかりの私で、
申し訳ない気もしましたが、
一応はお遍路なので許してください。
この接待所には、
机と椅子がありますが、
寝るスペースはありませんでした。
その机の上に、
納め札を入れる箱があったので、
早速、納め札も提出（？）しました。
コーヒーが めちゃ旨！！
「こんな年寄りが淹れたものですが…」
なんて、
出されたのですが…
これが本当に美味しくて！！
疲れてるからとかじゃなく、
喫茶店で深煎り珈琲を注文したら、
出されるのと同じレベル！！
…そんなコーヒーを頂きながら、
こちらを運営されている、
仲間の中でも特に信心深いという方の、
お話を聞きました。
バリスタ（？）のおじいさんも、
ご兄弟を先の大戦時の出兵で亡くされたそう…
でも、自分は遍路迄はしないから、
信心深い人はすごいというお話でした。
…実は、私の父も、
２０歳も上の兄（私にとって伯父）が、
戦死しています。
赤ん坊だった父を抱っこして、出兵して行った…
それが、この世で最後の邂逅だったそうです。
そんな、こんな話も、
あの時代はたくさんあった…
みたいなお話をしたのでした。
ところで私は、さっき、
先祖にバッチコーイという呼びかけ？
を、していたのですが…
早速、こんな話になる方と巡り合うなんて、
もしかして伯父さん、呼ばれました？？
と、少し思いました。
ぶじかえる いただきました＾＾
このかえるは、奥にある窯で作られたそうです。
菊間の物的な思い出となりそうです＾＾
順打ちで（松山方面から）来た場合
このデカ瓦の傍らに、
龍神宮というお社が…
賽銭箱が瓦製（？）なのに惹かれて、
近寄ってみると、
「せっかくだからお金を入れてみたら？」
という声がした様な気がしたので、
それもそうだなと思い、硬貨を入れてみました。
いまだかつて聞いたことがない音がしました♪
瓦の上に硬貨を落とした様な音でした。(笑)
私は神社が好きなのですが、
何処でも寄るわけではなく、
お賽銭を入れるのも特別な時だけなので、
珍しい行動だったのですが、
珍しい体験ができたので、
まぁ、よかったです＾＾
時折、振り返って、
景色を眺めます。
もし、順打ちだったら…
この景色を前に見ながら、
歩いていたのだろう、と。
平成の大合併で、
横目に見えているのは我が地元なわけです。
何度か行ったこともある島です。
もし、順打ちの通りに、
徳島を出発して高知を巡って、
愛媛を時計回りに進んで来ていたら…
そのタイミングで地元が近く、
横目にずっと見えていたら…
自分だったら心が折れていたかもしれない…
と、思いました。
やっぱり、故郷が恋しくなるのではないかと。
こんな、
５５番から逆行する様なコースだけど、
自分にはこれがふさわしく、
合っていたかもしれないなと、
つくづく考えたのでした。
松山市に入りました
ですが、ずっと海沿い、
予讃線の線路沿いの道です。
（もう 列車に乗ろうかなぁ…）
浅海という駅が近づいているのです。
今日の行程予定で、半分地点なのですが、
ずっと曇っていて気持ちは上がらないし、
パフォーマンスが落ちてるから、
無理して歩いても、
ろくなことにはならない気がするし…
けど、まだ２２ｷﾛしか歩いていないのに…
お遍路をされる方は、大体、
一日平均３０ｷﾛは歩かれますよね。
私も以前、３０ｷﾛを歩いた経験はあるので、
どんな感覚と体感かは、
わかっているつもりでしたが…
今回は急に出発だったし、
夏の間は記録的な暑さで歩けなかったので、
普段から歩き慣れていませんでした。
正直、しんどいです。
さて、どうしよう。。
浅海（あさなみ）駅
こんな田舎（失礼）で、
駅舎に人がいるのは稀なので、
列車の時刻が近いのだろうと思ったら、
なんと１分後でした。
どうする？ 乗る？ 乗るなら急げ！！
懊悩の末、
明日の朝、この駅まで戻って、
ここからリスタートすることにしました。
浅海駅は無人駅だったので、
切符は車内で購入でした。
（車掌さんが来てくれました）
車内で発券してもらいました
伊予北条 着
駅前の道を、海に向かって歩くと…
へんろ道を越えて。。
公式サイト → 北条水軍ユースホステル
お遍路さん特価がある様です。
私はＢ●●king.comで予約したので、
（※ このサイトはクレジットカードがないと予約不可）
和室 ３７６０円だったかな。。
布団は押し入れにあり
私は、この世でいちばん嫌いな家事（？）が、
布団のカバー付けなのですが…
早く敷いておかないと面倒なので、
さっさと敷いてしまいます。ました。
(笑)
最終形態
この和室を出たところに…
２階和室の共同ＷＣ シャワー 洗面
近所に入浴施設があるので、
そちらに行くこともできますが…
シャワーだけなら十分なので、
こちらで済ませました。
２階和室というのが２部屋あり、
そこを通らないと入れない造りなので、
↑画像の設備は、
この２部屋専用（共用）かと思われます。
夕食は+１０８０円（この時）
夕食を注文している同宿者と、
テーブルを囲むかんじです。
夕食はバイキングスタイル
予約サイトで、やたら、
オーナー手作りの食事が高評価だったので、
こういう宿では夕食に参加しておいた方が、
疎外感がなくていいのではと思い、
夕食もお願いしました＾＾
米は土鍋炊き、豆腐も手作り、
おかずは数種類ありますし、
１０８０円でこれなら十分でしょう！
徒歩圏内にコンビニはあるので、
部屋でボソボソと食べる（もしくは食べない）ことは、
できると思いますが…
お願いするのが正解だと思いました。
その時のメンバーによるところが、
かなり大きいとは思いますが、
この晩は、
５人中２人が外国からのゲストで、
翻訳機やＯＫグーグルなどを駆使して、
日本語 ↔ 英語でやり取りをし、
たいへん楽しかったです。
ペットと泊まれる宿ということで、
夫婦で車遍路の方が３匹の犬連れでした＾＾
ペットと泊まれるユースホステル、
その実力を余すところなく、
堪能できた夜でした。＾＾
翌朝。。
パンは手作り 焼き立て！
和食（ごはん）の朝食も選べます。
この時のお客さんは和洋半々でしたが…
自分以外が和、もしくは洋だった時は、
どうなったのかな？？
シンプル朝食 ４２０円
通常朝食は６３０円、
好きな焼き方の玉子料理とベーコンなどが出る様です。
（皿の空いたスペースにそれらが載るとご想像ください＾＾）
ヨーグルトも手作り
しかも数種類あり。
ここのオーナーさんは何でも作って、すごいですね。
こちらは数年内に、ご近所に移転予定だそうで、
そうなんですかと尋ねましたところ、
「もう情報が広まってるの？」 と、
驚かれていました…
移転予定地は部屋数も多く、
食事部屋も広くなるみたいなので…
また、そこで、
北条ユースホステルワールドが、
広がりそうなかんじです＾＾
④へつづきます↓
